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ようこそ信州まちづくり研究会へ
私たちは、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンに行きエコヴィレッジとその要素であるコウハウジング、そして循環形社会のモデルを勉強しました。アメリカ、カナダでは,”サステイナブル・コミュニティ”の理念で創られた町と住宅地とデュレ夫妻が北欧から学び帰った”コウハウジング”を視察しました。そして今里山の資源活用研究と、「田舎暮らしコミュニティ」創りの推進を始めました。
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vol.3長野も発進 スマート・テロワール構築に本腰[2017年09月19日(Tue)]

山形県に続き、長野県がスマート・テロワール構築に挑む。

長野県は2017年度新設事業「地域食料自給圏構築」(5カ年計画)を開始した。阿部守一知事は重要政策課題に「地消地産」を掲げ、松尾雅彦を「食の地消地産アドバイザー」に委嘱した。今年7月14日、長野県農政部(主催)と松尾雅彦(主催者)は長野県野菜花き試験場佐久支場(小諸市)の見学会を開催し、計画の全容と現状を初公開した。続きを読むかたは☞こちら
自給飼料増産に係る子実とうもろこしの現地研修会[2017年09月16日(Sat)]
9月14日、比田井会員と安江が、茨城県猿島郡境町まで視察に行ってきました。
事務局のミスで、実演がほんのちょっとしか見られませんでしたが、刺激たっぷりの有意義な研修会でした。参加者は150人ほど。

農村再生の扉が開かれた気がする研修会でした。現物、現場を見る効果でしょうか。

要領は、以下の通りです。

主催:農林水産省関東農政局生産部畜産課、茨城県農林水産部畜産課、
   一般社団法人日本草地畜産種子協会

目的:農林水産省は、飼料自給率を平成37年度までに40%とする目標を掲げており、自給飼料増産に向けた取組を行っているところです。
関東管内ではコントラクター等の飼料生産組織を活用し、稲WCSや飼料用米等水田を有効活用した自給飼料の増産に向けた取組が行われていますが、近年、一部の地域で子実用とうもろこしの生産・利用拡大の可能性がみえはじめたところです。
このため、関東地域の水田地帯において子実用とうもろこしの生産拡大と需用者である畜産農家の利用拡大を図るため、生産圃場にて収穫実演を実施するとともに、管内における子実とうもろこしの生産現場での課題や波及可能性等について研修会を開催します。

プログラム:

(1) 実 演:(10時30分〜11時30分)
子実とうもろこしの収穫実演
協 力:クボタアグリサービス株式会社
ヤンマーアグリジャパン株式会社


(2) 講 演:(13時00分〜17時00分)
(ア) 情勢報告(13時15分〜13時30分)
「国産濃厚飼料の展望について」
講 師:農林水産省生産局畜産部飼料課 課長補佐(飼料生産計画班) 太鼓矢 修一氏
(イ) 基調講演(13時30分〜14時15分)
「水田での子実とうもろこし生産の技術向上について」
講 師:農研機構畜産研究部門
飼料作物研究領域栽培技術ユニット主任研究員 森田 総一郎氏
(ウ) 事例発表(14時15分〜16時00分)
(a)「国産子実とうもろこしの生産実態と展望について」
講 師:株式会社農業技術通信社代表取締役 昆 吉則氏
(b)「自ら生産する子実とうもろこしを使った畜産物の高付加価値化について」
講 師:株式会社塚原牧場代表取締役社長 塚原 昇氏
(c)「水田を活用した輪作体系での子実用とうもろこし栽培について」
講 師:小泉ファーム代表 小泉 輝夫氏
(エ) パネルディスカッション(16時00分〜17時00分)
「子実とうもろこし生産を都府県で展開していくには
〜都府県で生産するメリット〜」
(3)パネル・ディスカッション
◆コーディネーター:昆 吉則氏(株式会社農業技術通信社代表取締役)
◆パネリスト:
太鼓矢 修一氏(農林水産省生産局畜産部飼料課課長補佐(飼料生産計画班))
森田 総一郎氏(農研機構畜産研究部門飼料作物研究領域栽培技術ユニット主任研究員)
塚原 昇氏 (株式会社塚原牧場代表取締役社長)
小泉 輝夫氏 (小泉ファーム代表)



パネルディスカッションの概要:

・「国産濃厚飼料の展望について」:太鼓矢 修一氏
現在飼料自給率は27%、これを平成37年度までに40%にする計画。
特に濃厚飼料は現在約8割輸入。その代表が子実とうもろこし。 
そのための水田活用の推進。

・「水田での子実とうもろこし生産の技術向上について」:森田 総一郎氏
専門の研究員の詳細の発表があった。トウモロコシの性質、利用の仕方、栽培技術、雑草対策、獣害対策等。たくさんのPPTデータがあります。

・「国産子実とうもろこしの生産実態と展望について」:昆 吉則氏
子実用とうもろこし生産の仕掛け人である昆吉則さんの講演はさすがに説得力があり
気迫がありました。諸データから考えてこの通りだと思います。以下、要点:「水田とは水のはれる畑である」、「子実とうもろこしの投下労働時間当たりで考えれば水稲より収益性が高い」、「子実とうもろこしへの財政負担は飼料米の4ぶんの1」、「誰にでもできることではなく、経営能力と技術を持った彼に未来を託す」、「畑作技術と子実とうもろこしが水田農業を救う」。

・「自ら生産する子実とうもろこしを使った畜産物の高付加価値化について」:塚原 昇氏
1990年にエコフィードの製造販売を始めて、2002年から梅山豚(メイシャントン:中国の豚)の生産をはじめた。この方の畑が子実とうもろこしの収穫実演会場でした。
(エコフィード:食品製造副産物(醤油粕や焼酎粕等、食品の製造過程で得られる副産物)や売れ残り(パンやお弁当等、食品としての利用 がされなかったもの)、調理残さ(野菜のカットくずや非可食部等、調理の際に発生するもの)、農場残さ(規格外農産物等)を利 用して製造された家畜用飼料)梅山豚は国内に100頭しかいない幻の最高級豚肉だといいます。

・「水田を活用した輪作体系での子実用とうもろこし栽培について」:小泉 輝夫氏
一人で(臨時1人)42haの栽培。内訳は、水稲30ha、大豆9ha,子実とうもろこし3ha.千葉県成田市の湿地帯なので、谷津田が多く、排水工事を行い乾田化に取り組んでいる。まるでこの地域の中山間地という感じの場所もあり、すごい取り組みで感動しました。どの作物にも対応できる圃場作りを目ざしています。


感想:
昆さんが初めて子実とうもろこしの栽培に取り組んだのが2011年。今年で7年目。この数年、50%位づつ作付け面積が増え、そして今年、初めて農水省が子実とうもろこしのための予算要求を出したのです。昆さんが感無料と仰っていました。

参加者全員の共通の意識は、稲作依存への危機感だと思います。だから「どの作物にも対応できる圃場作り」を目指す。子実とうもろこしの需要の大きさと採算性の良さへの魅力。そして省力化のための機械化。

昆さんの次の言葉が正しいと思います。
「稲作の呪縛から離れること。畑作技術と子実とうもろこしが水田農業を救う」

農水省が国産の本格的畜産飼料の生産に、やっと重い腰をあげたという感じです。しかし、農業政策全般から見れば、飼料米やWCS(ホールクロップサイレージ)とバッティングする気がします。省内調整が難しいでしょうね。

農業経営者である塚原さんと小泉さんの取り組みは本当にすばらしく感動しました。特に小泉さんの谷津田への取り組みをみれば、どんなところだってできると思います。我々は泣き言ばっかり言っていて不甲斐ないと思わされました。
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