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ようこそ信州まちづくり研究会へ
私たちは、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンに行きエコヴィレッジとその要素であるコウハウジング、そして循環形社会のモデルを勉強しました。アメリカ、カナダでは,”サステイナブル・コミュニティ”の理念で創られた町と住宅地とデュレ夫妻が北欧から学び帰った”コウハウジング”を視察しました。そして今里山の資源活用研究と、「田舎暮らしコミュニティ」創りの推進を始めました。
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コウノトリが問いかけるもの[2014年09月26日(Fri)]

この記事は、ヤマンバの会事務局長村山隆様のメールから転載させて頂きました。上田市で里山復権と地域づくりを目指して地道な活動を続ける「ヤマンバの会」事務局長村山隆さんがタブロイド紙「東信ジャーナル」に投稿したものです。300年もの時間を超えて出現したこの出来事は偶然でしょうか?


みたび
三度、飛来したコウノトリの問いかけ
名称・鴻ノ巣を背景にたおやかな姿 @
「常に生息可能な地域」目指して
ヤマンバの会事務局長 村山 隆


さる8月10日早朝、下塩尻の小川稔氏より「昨夕、コウノトリ情報を得て今朝、行って来ました。居ましたよ」と、御自身が撮影した写真メールを頂きました。私は年甲斐もなく小躍りしました。それにしても、こんなに早く「御帰り」になるとは予想もしませんでした。

私は居ても立ってもいられず、「北ノ入池」に出向き、そこで初対面しました。池の南側に羽を休め、近づくと舞い上がり「名勝・鴻ノ巣」を背景に、そのたおやかな姿を見せてくれました。私は、やっと出会えて大感激でした(今まではタッチの差ですれ違い)。小雨の中、一心に凝視しながら、信州上田に飛来した「経路」に思いをめぐらせました。

先ず、昨年9月14日頃に姉妹都市の兵庫県豊岡市を飛び立ち、約半月かけて28日に上田原「長池」に降下。これを最初に撮影したのは倉升の竹内弘氏です。翌29日に富士山「北ノ入池」で上小猟友会の中村猛会長が目撃。10月1日夕方に日本野鳥の会・前長野支部長の小蜴迺j氏の調査により、平成23年5月に豊岡市で孵化し、7月に巣立った3歳の雌鳥J0041だと確認されました。

翌2日午前、今度は北の入池から手塚「舌喰池」に飛びました。私は早速、舌喰池に行きましたが、残念「今さっき、数羽のトンビが追い払った」(とっこ館・西澤むめ子氏談)とのことでした。その後、塩田平の溜め池群で目撃情報が頻発しました。それらは「幕宮池・山田池・不動池・塩吹池・浅間池」でした。更に、「浦野川」では鹿3頭に追い駆けられる様子が中之条の大島めぐみ氏によって動画撮影(12月25日午前7時20分)されました。

飛来コウノトリは、大方の冬季滞在は不可能との予想に反し、実に2月中旬まで5か月半も滞在。2月16日に浦野川で確認されたのを最後に、姿を見せなくなりました(小蜴迺j氏談)。その後、約2か月間は大雪・結氷の影響で、上田の地を離れました。そして4月9日午後、常磐城「矢出沢川」で東御市滋野の熊井文男氏が、再び目撃・撮影しました!

更に偶然にも上室賀の西沢昭夫氏は、上田公園の花見の折に上空を飛ぶ勇姿を撮影(4月11日午前9時半)しました。私は、出石城に転勤した仙石様に保護されたコウノトリが、主君の桜満開の上田城に恩返しの意味を込めて訪れたのだと思いました。


みたび
三度、飛来したコウノトリの問いかけ
無農薬栽培の水田に舞い降りる A

「常に生息可能な地域」目指して
  ヤマンバの会事務局長 村山 隆

では2月中旬から4月9日の約2か月間、また4月中旬から今回飛来までの約4か月間は、何処に行っていたのでしょうか? その判明した軌跡を辿ると、コウノトリJ0041は驚くべき行動をしていました。

信濃毎日新聞(3・16付)は、成田空港に近い千葉県香取郡多古町の水田で、3月6日に発見・撮影した記事を掲載。その地から更に、3月31日には愛知県知多市で確認(兵庫県コウノトリ公園調べ)されました。そして再び上田に舞い戻ったわけですから、実に驚異的なトライアングルコースを飛行していました。この多古町への飛来情報が、私の30年来の友人である全国農業教育研究会の鳥井報恩氏(日本不耕起栽培普及会幹事)よりありました。

鳥井氏によると「今年3月6日〜9日、多古町染井の私たちの耕さない水田に飛来した。6年目の3畝の水田と、周辺6畝に秋から湛水して不耕起水田を広げた。勿論、農薬は使用していない。そんな自然豊かな私たちの湛水田にコウノトリが3泊4日でも滞在したことが、大きな話題となっている」「たとえ少しでも宿泊したことは、一つの契機に過ぎないが、農薬を使わないで湧水を溜める空間が広がれば、もっと日常的に飛んで来てくれる夢が広がる」(7・11付)との手紙でした。更に又、4月中旬から今回の約4か月間の不在期間の動静情報が、私たちと交流している方からあって、再び驚きました。

それは4月25日午前、反農薬東京グループの河村宏氏より届いたメールで、内容は「千葉県いすみ市岬町の水田に4月22日夕、農家の男性から目撃情報が寄せられ、駆け付けた市職員が本物と確認した」「発見場所は市が推進する環境創造型農業のモデル地区で“人もコウノトリも住める”を合言葉に、昨年から無農薬のコメづくりを開始していた。その場所に取り組みのシンボルとなる鳥が舞い降りた格好だ」でした。

私は、「何という不思議な鳥J0041だろうか?」と思いつつ添付画像を開いて見て、又々ビックリ!飛来2か月ほど前の2月11日に「いすみ市」と「自然と共生する里づくり連絡協議会」主催のシンポジウムを開催していたのです。しかも、そのテーマは『コウノトリも住める、人や環境にやさしい、いすみの新たな農業の可能性』というもので、ポスターも「コウノトリ画」でした。こういう「峰谷営農組合モデル水田」の現場に、コウノトリが実際に舞い降りたのですから、私は鳥肌が立って言葉を失いました。そこから宮城県登米市(5・7)へ、更に福井県福井市(6・3)へと、飛翔軌跡が確認(小蜴迺j氏調べ)されているのです。


みたび
三度、飛来したコウノトリの問いかけ
高まる「自然と共生の地域づくり」 B
「常に生息可能な地域」目指して
  ヤマンバの会事務局長 村山 隆


当コウノトリはかれこれ、信州上田に三度(みたび)も飛来したことになりますから、これはもう、偶然を超えて必然の域に入ったようです。そして、私たち上田市だけでなくて各地の市民に対して、「自然と共生する地域づくりの大切さ」を啓蒙し、それを取り組む人たちを激励さえしているのです。

地元では今日まで飛来を契機にして、溜め池を含めた里山景観の再認識や、様々な文化活動(市役所「情報コーナー」設置、塩田平「ため池フェス」開催、写真展・展示会など)が興りました。また、姉妹都市である豊岡市との絆が一層深まりました。

それに私たち「会」が直接関係する2つの実践が進みました。1つは、コウノトリ飛来に触発された市民が実行委員会を結成(全国レベル)して、「松枯れ対策を問うドキュメンタリー映画『やまんばの松』制作」が具体化し、現在撮影中です。もう一つは、「予防原則」を尊重して松枯れ農薬空中散布を止めた上田市を見習おうと運動している長野県空中散布廃止連絡協議会の名称を「愛称コウノトリの会」としました。つい最近は「リーフレット/農薬空中散布を止めて6年目…信州上田にコウノトリが飛来した!」を発行しました。これらは全てコウノトリ飛来の賜物でした。


みたび
三度、飛来したコウノトリの問いかけ
減農薬研究や冬期湛水不耕起移植栽培を C
「常に生息可能な地域」目指して
  ヤマンバの会事務局長 村山 隆

ここで私は、飛来三度目の正直を受けて、少し踏み込んでみます。要は、ここまで来たのですから「コウノトリが常に生息可能な地域づくり」を目標にします。それには新たな創造的仕組みづくりが必要で、以下に若干の提言を行いますので、種々ご検討下さい。

1つ、飛来コウノトリの上田における「愛称」を公募し、「住民票」を授与します。

2つ、塩田平の溜め池の「池干し」を早期に行って、餌狩り可能期間をより長く保ちます。

3つ、松枯れ農薬空散中止は勿論、果樹・作物栽培の「減農薬技術」を研究・確立します。低湿度・温度較差の大きい地元では可能です。

4つ、田んぼの生きものたちを育む場として休耕地などを利用して「常時湛水田」を設けます。これは子どもたちの「教育の場・ビオトープ」ともなります。この実現には、生産に携わっておいでの農民の方々(水利・農事組合)の格別なる御理解・御援助は勿論のこと、行政側の緻密な手立てが必要です。

5つ、地域に「冬期湛水不耕起移植栽培」を試験的に導入します。もし、この自然に優しい農法が実現すれば、「安全・安心な食べもの」として、地域的価値が一層高まります。

以上の提言は、従来の生産至上主義の克服を迫られますので、相当な葛藤を要します。「出来ない」理由は数限りなく挙がりますが、肝心なのは「人類的・世紀的課題」を見据えた観点が重要で、その「筋道」は当コウノトリから謙虚に学べば可能だと確信します。

最初は何と言っても、全市民的合意の形成が鍵となりますので、姉妹都市・豊岡市での先進的取り組み(「コウノトリを核にした地域づくり」)の勉強会を、行政や農林業・市民団体を広く網羅して開催したらと思います。

なかでも上田市政の役割は大きく、実現可能だと信じます。何故ならば、私の郵送した「飛来コウノトリを活かした地域活性化への提言」(4・13)に対し、大変に心ある回答が寄せられているからです。それは、「今後、コウノトリが確実に継続して飛来することが確認できる状況になれば、豊岡市との深い交流を活かして、専門的な御指導等を頂くことも検討してまいります」「今後も、コウノトリが飛来、滞在できるような自然に優しい都市を目指してまいりますので御理解と御協力をお願い致します」(第93号5・19付)という返答でした。

将に、飛来コウノトリの「問いかけ」に応える具体的取り組みが期待されているのです。
※追記:飛翔軌跡は報道・私的情報などを参考にしましたが、完璧ではありえないことをお断りします。
(愛称コウノトリの会副会長/2014・8記)
この記事のURL
https://blog.canpan.info/smk/archive/58
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