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ヘンリーダーガー」展(アール・ブリュット) [2007年04月26日(Thu)]

アール・ブリュット関連の勉強会に参加。
「アート」の方向性と、「雑貨」の方向性と両方あっていいのではないかなぁと思う。
障害者は、忘れられてきたクリエーターだ。
その才能の発掘の場。

そして帰宅すると、机の上には日本経済新聞。
文化欄には「ヘンリーダーガー」展についての記事。
世界は、いたるところで共鳴している。
(「ヘンリーダーガー展」、北品川の原美術館にて開催中。2007年07月16日まで。)

記事によると、ヘンリーダーガーは1892年にシカゴで生まれ、知的障害とみなされて施設に収容される。
施設を出た後も1973年に没するまで密室の中で作品を作り続けた。

「風変わりな絵が多くの人の関心を呼ぶ事実は、彼が暗く閉ざされた世界にばかり住んでいたのではないことを想像させる。むしろ孤独な夢想によって自分の世界を開いていたか、開こうとしていたのではないかと思えてくる。」
と、記事は締めくくる。
(編集委員 室玉正彦氏)


「知的障害」ってなんだ?
障害を持っているとみなしているのは、本人じゃないところに、この問題のポイントがあるように思う。

多くの場合「コミュニケーションが出来ない」ことを障害とよぶらしい。
コミュニケーションは、双方向性のもの。
だとすれば、障害は「障害者」の責任ではなく、その人と関る人にも半分の責任があるはずだ。
「自分の世界を開こうとする」マインドが、個人単位で求められているのだろう。



【写真:ダーガーの作品。無題。Henry Darger; Copyright: Kiyoko Lerner】

広島出張III−(特)みはら介護はけんセンターまっぷ「Piano2」− [2007年04月24日(Tue)]
続いて看護協会の施設を訪問し、三原市へ。
ここではNPO法人であり、地域活動支援センターであり、創作活動をしている(特)みはら介護はけんセンターまっぷを訪問。元クリニックを改修して福祉施設にしたこの建物(日本財団助成)、とってもおしゃれでした。


入るとすぐに、ギャラリー。
「障害あるひとの作品って、ちゃんと飾られないでしょ?飾られると、やる気出るのよね〜、誰でも」とは、このNPOの主催者Aさんの言葉。
「はいったらすぐのところは、人があつまる場所にしたくて。クリニックのときも、待合室だったし、ね。」
そして中はご覧のとおり、まるでデザイナーズオフィスのよう。
おおよそ、「福祉」とか「介護」とか「保育」とか、そんな言葉からはかけ離れたイメージの、モダンなつくりになっていました。この織物の道具である糸を、あえて「見せる」発想で収納(ディスプレイ)した棚、とても素敵だ・・・。


こちらは障害者に関係した本(絵本、漫画含む)ばかりをあつめた本棚。
Aさんは楽しそうに話してくださいました。「こういう本って、たてに入っててもわからないけどこうやってディスプレイすれば何の本だかちゃんとわかるでしょ?しかも障害の専門書って分厚くて読むのに何日もかかっちゃうけど、この絵本なら一冊でするっと入ってくるでしょ?」
そのとおり。
私もこうやって、これから絵本を多用して学ぼう!


ここで一番感動したのはこのトイレ。
障害のある人は、トイレにいる時間が必然的に長くなる。
トイレって、居心地のいい場所ではない場合がおおいけれど、ここは天井がマリンパーク、壁が一面、サファリだった。
きりん、ぞう、オラウータン、こうもり、鹿、サル、なんでもいるのだ。

美大院生が、卒業制作としてトイレを作品にしてしまった。
彼(または彼女)は、3日3晩トイレにこもりっきりで、文字通り出てこなかったらしい・・・。
アクセスアーツ東京フォーラムbyたんぽぽの家 [2007年03月10日(Sat)]
〜障害のあるなしに関わらず、すべての人がアートにアクセスできる社会にしたい〜

奈良の社会福祉法人「たんぽぽの家」が主催する、「アクセスアーツ東京フォーラム」(助成:日本財団)に行ってきました。
プログラムはこちら

今日得たキーコンセプトと今後の課題は、

・文化=憲法で保障されている(はず)
・芸術は、自分と他者の違いを比較的簡単に乗り越えられる。
・「障害者のアート」なんて一括りにするほうがおかしい→ならば、人にどう説明するのか?
・美術館=街に開かれた場所
・若手芸術家を福祉分野に就職させたらいいのでは?→美大の先生にアプローチ
・地域の商店街の壁画制作など、アーティストが街に出る方法はいくらでもある。

などなど。

講演者が一人ひとり魅力的で、刺激的だった。
個人的には、平田オリザさんのファンであります。
大学の紹介ビデオに平田さんが出ているのを見て、彼に憧れて、その大学に決めたくらい。

面白かった〜!!

最後に写真をどうぞ↓↓


開始時間ぎりぎりにぞくぞくと集まってくる人々。
出席者は100人を越えた。
大学教授、美術館職員、美術大学生、施設職員など参加者はさまざま。
これまで福祉分野とは縁遠かった人も沢山いるという。







ずらりと並んだ、「たんぽぽの家」などが出版した書籍。
日本財団助成のものも、そうでないものも多々アリ。
もっともっと、本、読みたいなぁ。

一番手前は最近出来た「ACCESS ARTS」。
日本各地の先進的なアート関連の団体を紹介しているデータブック。

コレ、ツカエマス!



フォーラム開始前や休憩中に雑貨などを買う人々。
よく、障害者施設でつくったものを売るにはどんな風に打ったらいいんだろう、なんて話をする。

昔、お芝居をやったとき、チケットを一人70枚売らなければいけないノルマがあった。
ある団員が、作品の出来の悪さに嫌気が差し、「こんなの、人にお金払ってみてもらうなんて申し訳なくてオレはチケット売れない」と言っていた。

人がお金を出したくなるときって、どんな時だろう。