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第23回 健やか親子21推進本部総会 [2023年12月04日(Mon)]
第23回 健やか親子21推進本部総会(令和5年11月8日)
議題 (1)こども家庭庁成育局母子保健課説明(2)「令和5年度 健やか親子21内閣府特命担当大臣表彰」受賞者による発表(3)意見交換等
https://www.cfa.go.jp/councils/sukoyaka21/rc4qAgfm/
◎【参考資料1】健やか親子21推進本部規約
○(目的) 第1条→成育医療等基本方針に掲げる課題に対する取組について、第2条の構成員が、効果的な調整・推進を図ることを目的。(構成員)第2条、(構成員資格の喪失) 第3条、(組織)第4条、(役員)第5条、(総会)第6条、(幹事会)第7条、(事務局)第8条(こども家庭庁成育局母子保健課)、(補則)第9条:令和5年5月25日から施行。

◎【参考資料2】幹事会構成員名簿 →14名。

◎【参考資料3】「令和5年度 健やか親子21内閣府特命担当大臣表彰」受賞者について
○こども家庭庁では、成育医療等基本方針に基づく国民運動の一環として、成育過程 にある者の心身の健やかな成育並びに妊産婦の健康の保持及び増進に寄与する取組 を推進している個人・団体・自治体・企業を表彰しております。 このたび「令和5年度健やか親子21内閣府特命担当大臣表彰」の受賞者が決定い たしましたので、お知らせいたします。
→25名。
【関連情報】 健やか親子21内閣府特命担当大臣表彰 ↓
https://sukoyaka21.cfa.go.jp/award_list/


◎【参考資料4】「令和5年度 健やか親子21内閣府特命担当大臣表彰」受賞者取組冊子
○令和5年度 健やか親子21内閣府特命担当大臣表彰について
・健やか親子表彰について→■最優秀賞 [受賞者] 岡山県産婦人科医会 [取組名] 「妊娠中からの気になる母子支援」連絡システム(岡山モデル)による虐待防止 ■自治体部門 優秀賞 [受賞者] 高知県立特別支援学校・高知県子育て支援課  [取組名] SVS(スポットビジョンスクリーナー)を用いた特別支援学校の眼科健診 ■団体部門 優秀賞 [受賞者] 一般社団法人シュフレ協会 [取組名] ママのがん検診応援プロジェクト
・功労者表彰 [個人]→14名。
・功労者表彰 [団体]→3団体。


○健やか親子21表彰 受賞者の声(最優秀賞)↓
・岡山県産婦人科医会
→産婦人科医が産後 1か月健診で母親を診察した 時に、違和感を持ったが、診療に追われる中で そのままとなってしまった。その数日後に、その 母親による新生児が重症となる虐待事例が発 生。「気になっていたが確信がなく、保健師さん に伝えられなかった」との相談があった。このた め、連絡のハードルを下げた「妊娠中からの気に なる母子支援」連絡票の運用を開始した。関連のパンフレットを作成し配布、シンポジウムを開催し、「妊娠期から切れ目のない支援・虐待防止」の共 通認識を持ってもらったうえで開始した。その後も定期的に研修会を開催している。 従来の医学的リスクを見つけるのみではなく、社会的なリスク因子を見つけるための知識と意識を産科ス タッフに持ってもらうこと。特に、疾患以外のことにあまり関心がないスタッフや最小限の仕事だけしたいと 考えるスタッフに理解してもらうこと。 実際に、連絡を頂いた社会的リスクを持った妊産婦が支援を受けてどうなったかをお知らせする機会や、岡 山県では統計的に虐待相談・対応件数が抑制されてきていることを知ってもらう機会を作っている。 メンタルヘルスの課題を持つ妊産婦への支援充実のために精神科医との連携、また、産後から子育て中へ の切れ目のない支援として小児科医・スタッフや子育て支援拠点スタッフとの連携。
・高知県立特別支援学校・高知県子育て支援課→20 年以上にわたり、高知県の特別支援学校の眼科校医を担当して いるが、知的精神障害を伴う生徒も多く、視力検査が不可能なため 眼科健診の精度が極めて悪いことに苦慮していたため。 既に、3 歳児健診に導入されているフォトスクリーナー(スポットビ ジョンスクリーナー 以下、SVS)の有用性に着目した眼科校医が、 高知県が所有するSVSを高知県子育て支援課から貸借して、肢体不 自由児学校2校と聾学校にSVSを持ち込み屈折検査を試行した。 取り組む中で苦労したこと、大変だったことは?⇒ 1) SVSを所管する高知県子育て支援課と学校保健を担う特別支援教育課は、県庁内での管轄が違うため、 既存の決まりでは直接の貸し出しが不可能であったこと。 2) 初年度、SVS導入時に養護教員へのSVS屈折検査値の解説および測定方法の指導が必要であった。 どのように乗り越えたか⇒ 1) SVSの有効利用の障壁となる既述の問題解決のため、両課が何度も前向きに協議を重ねて直接貸借が可 能となった。 2) SVS検査の重要性を養護教員と保健室の看護師職員に啓発することによって、理解協力が得られた。 望高知県で達成した取り組み目標を、全国レベルに展開させて、1人でも多くの児の視覚向上に救いの手を差 し伸べること。今回の受賞をきっかけにして特別支援学校の眼科健診にSVS 導入の更なる周知、推進を加 速させること。
・一般社団法人シュフレ協会→3 人の子を残し亡くなった親友(享年 36 歳)の子どもと一緒に いられなくなった悲惨な状況をみて、若くても命に係わる病にな る事、病のサインを見逃さない知識を持つ事、検診受診は子ど ものためと伝えてきましたが、コロナ禍で医療者からママ達が病 院に寄り付かなくなったと聞いた事。健康意識の低いママが来たくなる要素を取り入れること。自分のためには重い腰のママ達も、子どもをお得 に楽しませてあげられるイベントであれば足を運んでくれることからキッズパークと連携。メインは常に“ 子 どもも楽しいから「おいで」”として、まずは足を運んでもらうことを重視しています。女性が対象なので女性の医療者に限定し、平日昼間にご協力いただける医療者を探すこと。医療機器(超 音波検査機器)の手配にも苦労しました。ネットで探し、この人はと思った人にダイレクトメッセージを送り活動の説明に行き協力を仰ぐ。会う人会う 人に「こんな人いないかな」と紹介依頼をするような、まさに草の根活動で乗り越えました。最低でも全国各区で当プロジェクトを当たり前に開催できるようにしていきたいです。地域のママ達が地元 の企業の応援で健康を守れるように各地に支部、またはプロジェクト実行チームを構築。また、最初の一歩 はママのがん検診。その後はスムーズに地元のクリニックに検診に行けるような体制づくりも行っていきた いです。

○健やか親子21内閣府特命担当大臣表彰 功労者表彰 [個人]
・片桐 清一(産婦人科医師)
→■産婦人科外来で、中学生、高校生の予定外の希望しない妊 娠例、分娩例に遭遇し、何とかしなければならないと考えま した。 ■昭和52年から思春期問題に取り組んでおり、平成8年から 青森県の産婦人科校医として、毎年 10 校程度の高等学校 に出向いて性教育を担当しています。また、八戸市「いのち を育む教育アドバイザー事業」に参画し、同市内の中学校の 性教育も担当させていただいております。 ■中学生、高校生の妊娠例、分娩例は増加しておりませんが、 しかし、ゼロにはなっていません。今後も、中学校、高等学 校での性教育を担当させていただく所存です。
・上田邦枝(生命と性の健康教育) →■産婦人科全領域の経験により、思春期の若者が、安易な性 行動の発展により、性感染症や予期せぬ妊娠などを起こす 現状を目の当たりにし、若者に性の健康を守るための医療 者の支援の必要性を実感した。そこで、予防医学の視点で 学校教育に医療人が介入することが重要であると考えた。 ■開始当時は激しい性教育のバッシングがあり、教育的な理 解を得ることのできない状況があった。さらに、性教育のエ ビデンスも明らかになっていない部分があったため、大学院 において性教育の研究を行い、発達段階別に継続的に行う 体験型の「生命と性の健康教育」の効果を検証した。 ■年間約60講演、20年間で延べ1000講演以上行っている。 今後も3000gの赤ちゃん人形の抱っこや妊婦体験等の生命 教育をベースに、性の健康教育ではシミュレーションやグルー プディスカッション等、体験型教育を継続し、学校教育の中で の包括的性教育のカリキュラム化に貢献していきたい。
・永井ひろみ(ながい助産院母乳育児相談室 産後ケア委託事業)→自らの妊娠、出産、育児を体験し、妊娠、出産早期から母乳育 児を継続する為の支援、トラブルを解消する為のケアの必要 性を感じた。また、それぞれの母子や家族へ心身のサポートと 個々の生活に応じた継続的な育児支援の必要性を感じ、地域 で助産院を開業し育児相談できる場所を提供したいと思った。 ■ 取組をどのように展開しましたか? 助産院を開業し、母乳育児相談、育児相談を開始。市の新 生児訪問事業の委託、両親学級講師、育児サークルの立ち 上げ、幼稚園、保育園の子育て講座講師を行う。産後うつ や育児不安、家族間の調和の為、心理について学ぶ。産後 ケアの委託を受け、多職種との連携を深めている。 ■市町村委託の産後ケア事業において、産後うつの早期発見 や予防に努め、更なるケア内容の充実を図りながら切れ目 な育児支援を行いたい。また、父親の育児休暇の取得の増 加に伴い、父親に対する育児技術や心身へ支援の必要性を 感じ、取り組んで行きたい。
・日吉祐子(在宅歯科衛生士として、 市の母子保健事業に長年従事)→■ 取組を始めようと思ったきっかけは何ですか? 当時の町保健師から声をかけられ、むし歯のひどいお子さ んを歯科医院で見ていたので、予防が大事であることを伝 えたいと思い、引き受けた。 ■ 取組をどのように展開しましたか? 乳幼児からの生活習慣や口腔ケアが大切であること、生涯 を通じてお口の健康を守っていくことを保護者に伝えながら 歯科保健事業に従事している。 ■ 今後の展望 これからもお口の健康がからだの健康につながっているこ とを伝えていくとともに、食育事業も併せて展開していき たい
・橋本富子(思春期健康教育(性教育)21年 助産師44年)→■ 取組を始めようと思ったきっかけは何ですか? 1996 年に楽しい子育てを目指し助産所を開業した。当時、 地域で若年妊産褥婦に遭遇し、予期せぬ状態に翻弄される 若者を目の当たりにした。そこで、小・中学から自身の将来 の心身の健康を自ら築くための教育が重要と考え、2002 年から思春期健康教育(性教育)に取り組んだ。 ■ 取組をどのように展開しましたか? 本会で性教育講師をしながら助産師が同じ目標をもち実践 できるようガイドライン作成や学習会を行い整えた。また、 実践には広い視野と見識が必要と考え大学院で学び調査・ 啓発を行った。2018年包括的性教育(Unesco)に出会い、 現活動を確信しつつ、新たな取組を考えた。 ■ 今後の展望 2018年〜5年間、若手助産師達と人権尊重・ジェンダー平 等・論理的根拠を基盤に発達に応じた継続的な性教育をA 区で実践した。実践中の生徒の様子やアンケートから生徒 達が成長・理解している結果が推測された。今後も全生徒 が継続して学び自身の将来に生かせるよう努めたい。
・岸本喜代子(神戸市助産師会)(1997 年から助産師として 性教育を実施)→■ 取組を始めようと思ったきっかけは何ですか? 1996 年長男のエイズの授業参観で、正しい性の知識を伝 える必要性を感じた。その頃に子育てサークルを通じてジェ ンダーの問題を知り、養護施設での子どもたちの思いを知っ た。性教育は誰にとっても大切なものとして、人との関係性 と、助産師目線と子どもを中心に誕生の話を始めた。 ■ 取組をどのように展開しましたか? 小学校で性教育をし、その子どもたちが中学生になると中 学で実施。中学 1 年生から始めて3 年間で 4 回実施等、継 続教育に取り組む。また養護教諭と連携し妊婦に参加しても らい体験型の授業を16年間実施。2005年には家庭でも性 教育がしやすいように 共著で「家族で語る性教育」を出版。 ■ 今後の展望 性教育は、人権教育であり、健康教育なので、幅広い年齢 層に対し正しい知識を持ってもらい、健康でよりよい人生を 送ってもらいたいと思っている。そのためには一人で性教育 をするだけでなく、組織として活動できるような組織づくり のお手伝いをしたい。
・二位ゆかり(豊岡健康福祉事務所 健康参事兼地域保健課長)→■ 取組を始めようと思ったきっかけは何ですか? 少子化、核家族化、虐待など地域での母子保健の課題の変 化に応じて、母子保健法、児童虐待防止法、発達障害者支 援法など法律の施行や改正があり、保健所は身近な住民 サービスを行う市町村を支援する役割があった。 ■ 取組をどのように展開しましたか? 県庁では「乳幼児集団健康診査マニュアル」(平成6年度)、 健診マニュアルの別冊として「発達障害児を早期発見、支援 するために」(平成17年度)の発行に事務局として携わった。 また保健所では乳幼児健診のフォローの場として「遊びの教 室」の実施や障害児の通園事業の立ち上げに関与した。 ■ 今後の展望 栄えある受賞を賜り、共に活動に取り組んだ皆様のおかげ と深く感謝しております。今後さらに少子高齢化が進み、人 口減少する時代背景の中で、次世代を担う子どもたちが健 やかに育つためには、すべての世代の住民がお互いをサ ポートする仕組みづくりが大切だと感じています。
・岩ア伊佐子(2021 年 7 月〜現在 和歌山県母と子の健康づくり 運動協議会 会長 2022 年 7 月〜現在 全国母子保健推進員等連絡 協議会 副会長)→■ 取組を始めようと思ったきっかけは何ですか? 自身の子育てが一段落した頃に、近所の先輩からお誘いを 受けたこと、また市の保健師から子育て支援をして下さる方 を探していると言われたことがきっかけです。元々子どもが 好きで、赤ちゃんと接することができる上、母子保健に係る 研修会にも参加できると聞き、お引受けしました。 ■ 取組をどのように展開しましたか? 活動の中で生じた悩みは、母子保健推進員の間で相談する ようにしました。また、常に市の保健師と密に連携をとるよ うに心掛けました。親子に喜んでもらえたらという思いから、 手作りおもちゃに関する講習を行って、仲間とおもちゃ作り をし、訪問時に持参したりしました。 ■ 今後の展望 研修会等を通して、正確で新しい情報を習得し、親子のニー ズに合った情報をわかりやすく伝えていくことだと思います。 また、今後も母子保健推進員活動が継続できるよう次世代 の担い手を確保する観点から、活動の中で出会う保護者か ら、新たな人材を見つけたいです
・山口清次(わが国の新生児マス・スクリー ニングの向上およびアジア 諸国との国際協力の推進へ の貢献)→■ 取組を始めようと思ったきっかけは何ですか? 1982年から岐阜大学医学部小児科で先天性代謝異常症の 病因、病態の研究を開始した。その後新生児マススクリーニ ング事業に参画した。 ■ 取組をどのように展開しましたか? 質量分析による代謝異常の自動診断プログラムの開発、有 機酸・脂肪酸代謝異常の新規疾患の同定、新規治療法の開 発、アジアとの国際協力、マススクリーニングの普及等の業 績により、日本先天代謝異常学会、日本医用マススペクトル 学会、アジア小児科学会より表彰を受けた。 ■ 今後の展望 小児科領域、小児保健領域で活躍する次世代の人たち、お よび患者会などの活動に対する助言等で支援したい。
・木村幸子(山口県母子保健推進協議会 会長表彰、山口県知事表彰)→■ 取組を始めようと思ったきっかけは何ですか? 高齢者が多く乳幼児が比較的少ないため、自身の子育て経 験から地域で母親が孤立することがないようにしようと、平 成12年度より市民センターや保健センターにおいて子育て 交流会(七夕会、クリスマス会、ひなまつり会)を継続して 企画・開催している。 ■ 取組をどのように展開しましたか? 母親が自身や子育てについて語ることができるよう、きめ細 やかな声かけを行い母親同士が負担感なく交流できる場づ くりを行った。親子遊びの紹介、仕上げ磨きの必要性を参加 した母親に説明して、親子のふれあい遊びやむし歯予防の 推進を行って、人と人がつながる活動とした。 ■ 今後の展望 地域での声かけや子育て交流の場を開催を通じて、人と人 がつながりを大切にして地域に根ざした活動を実施していき たい。併せて、引き続きこどもが地域で健やかに成長できる よう地区委員と協力しながら、地域のつながりづくりに尽力 していきたい。
・永井立平(高知大学卒業、 高知医療センター勤務 現在高知大学所属)→■ 取組を始めようと思ったきっかけは何ですか? 医学的な手続きに従って出生前診断を行い正しく治療が行 われたとしても、必ずしもすべての妊婦及び家族と児の健康 が確保されるわけでは無いことを現場で知った。どのような 情報に基づきどのような選択が行われるか、またどのような 選択肢が提示され保証されるかが重要であると感じたこと。 ■ 取組をどのように展開しましたか? 同様の想いを持つ同業者を見つけ輪を拡げることから着手 した。他地域での取り組みを参考に自施設でも同様の取り 組みを試みた。関連学会と連携し、医療者のみならず一般を 対象とした講演会を開催し、まずは存在を知ってもらうこと を行っている。 ■ 今後の展望 一般を含めた多くの人に、周産期医療の実情と課題を知っ てもらうように情報発信を続ける。今後は胎児期を乗り越え 「出生前診断」を卒業した方々が、その人らしく過ごせる社 会づくりを目標に活動を続ける。
・古賀龍夫(1997年 医療法人 こが小児科医院 設立)→■ 取組を始めようと思ったきっかけは何ですか? 平成になると、時間外に病院を受診する傾向が強くなり、大 牟田市立病院でも時間外患者が急増しました。2次病院とし ての機能の低下や小児科医の疲弊を招くおそれがあるため 時間外の患者対策として市内の小児科の開業医に協力依頼 があり、小児科の当番医が始まりました。 ■ 取組をどのように展開しましたか? 平成 14 年より医師会による日祭日と平日時間外小児救急 医療当番制が整備され、月、土曜は大牟田市立病院が担当、 残りを小児科と内科の開業医が行いました。午後 7〜10 時 までを開業医が、10 時以降は大牟田市立病院とし、日祭日 は午前9時〜翌日8時まで開業医が担当しました。 ■ 今後の展望 平日夜間は土曜日を市立病院、月〜金曜日、開業医、10 時 以降は4 件の救急病院が担当です。日祭日は開業医の負担 を減らすため午前9時〜午後6時となりました。制度開始か ら20年以上経過し、当初メンバーの高齢化が進み今後維持 するためにはメンバーの若返りが緊急の課題です
・伊藤雄二(公益社団法人 地域医療振興協会理事 市立恵那病院副管理者)→■ 取組を始めようと思ったきっかけは何ですか? 地域や離島での勤務経験において、地域周産期医療の継続 のためには産婦人科医・助産師のみならず、総合診療医を 中心とした他科医師など多職種および、地域の医療資源を 活かした連携、さらには継続的な教育と人材育成の重要性 を痛感したことがきっかけとなった。 ■ 取組をどのように展開しましたか? 日本に初めて導入された産科シミュレーション教育をいち早 く取り入れ、群馬県山間へき地の病院で助産師を中心とした 教育と周産期医療体制の確保を継続して行った。その後も 活動を継続し岐阜県恵那地域における新たな周産期体制の 確立や教育機会の提供に寄与している。 ■ 今後の展望 本活動の継続や地域の住民および若い世代への女性の健康 に関する啓発教育を含めた活動の拡大は、分娩施設の集約 化が進んだとしても、地域における女性診療やウィメンズヘ ルスケア・マタニティケアの継続を可能とし、地域の活性化 に繋がるものと考えている。
・荒田尚子(プレコンセプションケア概念の 確立と全国への啓発活動)→■ 取組を始めようと思ったきっかけは何ですか? 糖尿病を持たれた女性がおなかの赤ちゃんのために妊娠中 に全力で血糖コントロールをされるお手伝いを医療者として させていただき、次世代を担うお子さんのより健康な出生と 成長を考えた女性医療を内科の立場から提供することを志 しました。 ■ 取組をどのように展開しましたか? 日本で必要なプレコンセプションケアを、「前思春期から生 殖可能年齢にあるすべての人々の身体的、心理的および社 会的な健康の保持および増進」と定義し、同ケアを広めるた めの課題を明らかにしつつ、モデル事業を実施し、自治体や 企業、教育現場での啓発活動を行ってきました。 ■ 今後の展望 教育・医療・地域保健・職域・企業・若い世代などが一体と なって、前学童期から性成熟期の切れ目のない日本版プレ コンセプションケアを実施することによって、世の中がより 一層健康になることを望みます

○健やか親子21内閣府特命担当大臣表彰 功労者表彰 [団体]
・藤沢歯科衛生士の会・ スマイル
→■ 取組を始めようと思ったきっかけは何ですか? むし歯が増加する学童期に、教育現場では「歯の大切さ」を 伝える機会が少ないことから、子どもたちが歯・口の健康に 関して正しい知識を習得し、自分の健康を自分で守る力を身 に付けられるよう、放課後児童クラブにおいて健康教育の 実施ができないかと検討しました。 ■ 取組をどのように展開しましたか? 市と協働し企画・内容の検討を行い、夏休み等の長期休暇 を利用し活動をしています。開始にあたり児童クラブ指導員 への研修、打合せを重ね、依頼に応じ実施しています。毎年 テーマを決め、歯・口の大切さを楽しみながら理解してもら えるよう、内容・媒体など工夫を凝らしています。 ■ 今後の展望 現在、市内児童クラブに通うお子さんには歯の大切さを伝 える機会ができ、指導員や保護者の方にも大変喜ばれてい ます。歯・口の重要性を少しでも早い年代で理解してもらい、 一生自分の歯で食べられるよう、多くのお子さんに歯科保 健教育が展開できるよう取り組んでいきたいです。
・南砺市母子保健推進員 連絡協議会→■ 取組を始めようと思ったきっかけは何ですか? 南砺市は、少子化や核家族化が進み、子育てを取り巻く環 境は変化している。出生数が少なく、子育て家庭が点在する ことや、近隣住民間の交流が希薄になることで、子育て家庭 が孤立しやすく、育児不安を抱える保護者が増えている背 景がある。 ■ 取組をどのように展開しましたか? 乳幼児健診や育児教室などの保健事業への協力や、母乳育 児の啓発普及のための訪問活動、市内子育て支援センター や育児サロンへの協力など地域の子育て支援に貢献し、家 庭と行政の架け橋となっている。 ■ 今後の展望 小児期の肥満やむし歯罹患をテーマにし、乳幼児期からの 規則正しい生活習慣づくり(早寝・早起き・朝ごはん)やむ し歯予防(歯みがき・間食)のパペット劇を実施している。 今後は市の課題である高血圧に着目した減塩について、健 康づくりボランティアの一員として他の団体と協働し、幼児 やその保護者に啓発活動を行う予定にしている。
・北茨城市愛育会→■ 取組を始めようと思ったきっかけは何ですか? 昭和 8 年上皇陛下誕生を機に、昭和天皇から伝授された御 沙汰書をもとに昭和9年3月13日に愛育会が創立されまし た(全国組織)。当市においては県からの要請により、北茨 城市愛育会を創立し各時代の変化に応じた母子保健・福祉 の課題に取り組み続けています。 ■ 取組をどのように展開しましたか? 取り組みを始めた当初は子育て支援を目的に活動していま した。地域の子どもの見守りや、子育て世帯への訪問などで す。しかし、地域の子どもが年々減ってきている現在では、 子育て支援から地域全体の健康増進にシフトチェンジして活 動しています。 ■ 今後の展望 北茨城市愛育会の会員も高齢になってきているため、活動 に参加できる会員も年々減少しています。次の担い手育成 のためにも新規会員の募集及び会員育成研修に力をいれ、 会を継続し、地域の健康増進のために尽力していきたいと 思っています。

○詳しくは公式ホームページをご覧ください。↓
https://sukoyaka21.cfa.go.jp/
E-mail:sukoyaka21@shopro.co.jp ※「健やか親子21」事務局は、こども家庭庁成育局の委託事業の一部として、株式会社 小学館集英社プロダクションが運営しています。 健やか親子21母子保健功労者 表彰、愛育会会長表彰 [主要経歴までの略歴] 昭和55年5月 北茨城市愛育会設立 平成28年度健やか親子21母子保健功労者表彰 第50回(平成30年度)愛育会会長表彰(松井地区会長) 第53回(令和3年度)愛育会会長表彰(下小津田地区会長) 第54回(令和4年度)愛育会会長表彰(日棚地区会長) 功労者表彰 [受賞取組の紹介] 内閣府特命担当大臣表彰 令和5年度 詳しくは公式ホームページをご覧ください。 「健やか親子21」は、「すべてのこどもが健やかに育つ社会」の実現を目指し、 関係するすべての人々、関連機関・団体が一体となって取り組む国民運動です。

次回は新たに「第42回「障害福祉サービス等報酬改定検討チーム」資料」からです。

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