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小児の原因不明の急性肝炎について [2022年06月11日(Sat)]
小児の原因不明の急性肝炎について(令和4年5月20日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25802.html
世界各国において小児における原因不明の急性肝炎が継続して報告されています。世界 保健機関(WHO)では、この急性肝炎の原因特定を目的として、暫定的な症例定義を定め、 各国に症例定義に該当するケースの報告を求めています。
厚生労働省ではこうした事案について、令和4年4月 20 日に自治体等に対し、注意喚起 及び情報提供依頼、4 月 27 日に当該事例の感染症サーベランス及び積極的疫学調査につい ての事務連絡を発出しているところです。
暫定症例定義()に該当する 2021 年 10 月1日から 2022 年5月 19 日 10 時までの累積 報告症例数を別添の通り公表します。今後も、定期的に症例報告の状況をとりまとめて公 表していきます。 厚生労働省としては、引き続き、各国政府やWHO、専門家等とも連携しつつ、諸外国 の感染状況を注視しながら、情報収集に努めてまいります。 報道機関各位におかれましては、ご本人やご家族などが特定されないよう、個人情報保 護にご配慮下さい。 ※ 暫定症例定義は以下のとおりとする。「欧州及び米国における小児の原因不明の急性肝炎の発生について(協力依頼)」(令和4年4月 27 日付厚生労働省健康局結核感染症課事務連絡)
2021 年 10 月 1 日以降に診断された原因不明の肝炎を呈する入院例のうち、以下の@、A、Bのいずれかを 満たすもの: @確定例 現時点ではなし。 A可能性例 アスパラギン酸トランスアミナーゼ(AST)又はアラニントランスアミナーゼ(ALT)が 500 IU/L を超える急性肝炎を呈した 16 歳以下の小児のうち A 型〜E 型肝炎ウイルスの関与が否定されている者。 B疫学的関連例 Aの濃厚接触者である任意の年齢の急性肝炎を呈する者のうち、A 型〜E 型肝炎ウイルス の関与が否定されている者。

○(別添1)【小児の原因不明の急性肝炎の入院症例の報告数(2021 年 10 月以降の5月 19 日 10 時までの報告状況)(※1)】↓
Aの可能性 例→「累積件数24」「肝移植0」「 SARS-CoV-2 PCR 検査陽性 2」「アデノウイルス PCR 検査陽性2(※2
、3)」※1:2021 年 10 月から遡って症例報告を求めているので、全てが4月以降の症例でない ことや既に退院した者も含まれていることに留意が必要である。疫学的関連例は0例。 ※2:アデノウイルス陽性例(2件)は、英国等で報告されているアデノウイルス 41 型 ではなく、アデノウイルス1型及び2型(地方衛生研究所におけるウイルス遺伝子の部 分配列解析による精密検査結果)。 ※3:このほか地方衛生研究所において7件は検体の精密検査中。

○(別添1)【小児の原因不明の急性肝炎の入院症例の報告数(2021 年10 月以降の6月2日 10 時までの報告状況)(※1)】↓
Aの可能性 例→「累積件数36」「肝移植0」「 SARS-CoV-2 PCR 検査陽性 5」「アデノウイルス PCR 検査陽性2(※2、3)」

(参考1:急性肝炎)
・ 急性肝炎
は、症状が現われない人や、食欲不振、全身倦怠感、悪心・嘔吐、右季肋部痛、濃色 尿、下痢などが見られ、黄疸も認められるようになる。
・ 日本肝移植学会の肝移植症例登録報告では急性肝不全として、HBV、薬剤性、自己免疫性肝炎、ウ イルス性(非 HBV)、原因不明、その他、等に分類されます。2018 年から 2020 年の 3 年間の小児肝 移植の事例数は、41 例。うち、ウイルス性(非 HBV)2 例、原因不明 36 例、新生児ヘモクロマトー シス1例、その他2例。
・ 急性肝炎の原因ウイルスによって異なり、経口感染、血液感染、母子感染、性感染などがある。 治療はいずれの急性肝炎でも対処療法のみであるが、劇症肝炎の場合には血漿交換、人工肝補助療 法、肝移植などの特殊治療が必要となる場合がある。
出典:国立感染症研究所 IDWR 2002 年第3号
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/2403-hv.html
出典:日本肝移植学会・肝移植症例登録報告(一部改訂)
http://jlts.umin.ac.jp/images/annual/JLTSRegistry2020.pdf

(参考2:アデノウイルスについて)↓
・ アデノウイルス科マストアデノウイルス属に属するヒトアデノウイルスは、エンベロープを持た ない 2 本鎖 DNA ウイルスであり、物理化学的に比較的安定である。現在 A-G の 7 種に分類され, 80 を超える型が存在している。
・ アデノウイルスは, 急性上気道炎などの呼吸器疾患, 流行性角結膜炎などの眼疾患, 感染性胃腸 炎などの消化器疾患を起こす。また、出血性膀胱炎、尿道炎などの泌尿器疾患、さらに肝炎なども 起こす。アデノウイルス肝炎はアデノウイルス感染症の中では比較的稀な疾患であるが, 臓器移植 や抗がん剤治療を受ける患者、免疫不全疾患、HIV 感染症など免疫能低下が著しい患者で発症し、 しばしば重篤化し致命的になる。アデノウイルス肝炎の治療として国内で確立された治療法はない。

次回は新たに「第4回目安制度の在り方に関する全員協議会 資料」からです。


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