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保育の現場・職業の魅力向上検討会(第5回)資料 [2020年08月31日(Mon)]
保育の現場・職業の魅力向上検討会(第5回)資料(令和2年8月21日)
《議題》(1)報告書の骨子(案)について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_13108.html
◎資料1報告書の骨子(案)
◇ 基本的な考え方→保育士の職業は魅力にあふれている。保育人材の確保には、職業の魅力を伝え、保育 の現場・職場の魅力を高めていくことが重要。
◇ 保育士の職業・保育の現場の魅力向上のための具体的な方策 ↓
1.保育士の職業の魅力の発信の向上
→保育士の専門性等について保護者等の理解を深め、職業の魅力を発信していく。
・ 保育所を「開く」、保育参加を呼びかける→「保護者や地域の住民に保育所を積極的に開く(職場体験・ボランティア等含む。)」「子育ての楽しさや奥深さを知ってもらうため、保護者に保育参加を呼びかけ」
・ 保育実習を含め養成校の教育の充実と改善 →「養成校と保育所双方の実習指導担当者の共通研修等を実施」
・ 保育の魅力発信のための基盤の構築やコンテンツの発信→「HP や SNS、マンガ等のコンテンツを活用し、国や養成校の団体等が魅力を発信」

2.生涯働ける魅力ある職場づくり→保育の振り返り等を行うためのノンコンタクトタイムを確保し、「子ども理解」を 中心に職員間で語り合える環境や働きやすい職場づくりを進める。
・ 働き方改革の推進→「保育士の働き方改革支援コンサルタントによる巡回支援や働き方に係る研修の推進」「保育士のキャリアパスの明確化や柔軟な勤務形態の推進、役割・能力に応じた処遇。
・ 業務効率化や業務改善の推進→「ICT や保育補助者の更なる活用。業務改善のガイドラインの作成」
・ 保育の質の向上、個々の保育士への支援、シニア人材の活用の推進、処遇改善 ・魅力ある保育を展開するため、公開保育や外部評価の受審等の推進→「オンライン研修の推進等、研修に参加しやすい環境づくり」「保育士が外部人材に相談しやすい環境整備の検討。シニア人材の活用の推進」「保育士の処遇改善等について財源確保と併せ検討」

3.保育士資格を持つ方と保育所とのマッチングの改善
・ 保育士・保育所支援センターの機能強化、ハローワーク、養成校や保育団体との ネットワークの構築 →「保育士・保育所支援センターの機能強化や関係機関とのネットワーク構築」「学生等の資格取得支援や現役保育士の就業継続支援を行う」
・「潜在保育士」の把握、保育士・保育所支援センターへの登録の推進→「保育士・保育所支援センターの認知度向上の取組」「保育士離職時の住所等の登録の努力義務化も含め、潜在保育士の把握方法の検討」


◎資料2議論の整理(案)
◯保育士の職業の魅力
→保護者とともに、子どもの成長の喜びを分かち合い、 社会を支えるライフラインとして欠かすことのできない 感動のある職場。保育活動の中心となる子どもの遊びを通した指導・ 援助は、個々の子どもの発達や興味・関心に応じて行う必 要性が高く、保育士の個々の引き出しの差が保育の質にあ らわれることから、研修等を通じて、専門性を高めること が大事。保育の魅力を発信するためには、保育の魅力とは何か を整理することや言語化することが重要。
◯保育の職場・仕事の魅力の向上に向けて→保育所が、保育士自身が仕事を通じて成長できる職 場、支え合える職場となることで保育士の仕事の魅力や プラス面を更に高めることが必要。給料が低く忙しいブラック職場というイメージを払拭 することが必要。

◯保育士の職業・保育の現場の魅力向上のための具体的方策
1.保育士の職業の魅力と発信の向上↓
(保育所を「開く」、保育参加を呼びかける)
→安全・安心は維持しつつ、保育所を保護者や 近隣の保育所の保育士、地域の住民や関係者に積極的に開 いていくことにより、保育士の専門性について保護者の 理解が広まるとともに、専門職として地域単位や個々人 の専門とする分野で、様々な保育のコミュニティが生まれ る。このことにより、保育士の職業の魅力を高め、その発 信の向上につながる。子育ての楽しさ、奥深さを知ってもらうため、保護者 に対して保育所での保育参加を呼びかけ、保育参加を国 民的な運動とする。例えば、「保育の日」を創設すること などにより取組を推進する。
(保育の魅力発信のための基盤の構築)→中高生のみならずその保護者や進路指 導担当者等が、その目的に応じて必要な情報を検索できることが必要
(保育の魅力を表すコンテンツによる社会への発信)
(養成校における教育の充実、保育実習の改善)→養成校の卒業生の約15%は企業の一般職等に就職し ている。令和2年度の調査研究によると、卒業して一般職 に就いた学生の約4割は、その理由として、「保育所にお ける実習で保育をすることに自信を持てなかったから」と 回答している。養成校においては、保育の難しさや保育者 として困難なことにぶつかったときに、どのように乗り越 えていくのか、人間関係をつくっていく力を養成校においてつけておくことが必要。実習生にとって、保育士が生き生き仕事をしているか が決定的に重要。

2.生涯働ける魅力ある保育の職場づくり→保育所長、主任保育士の下で、目指すべき目標に向か って、多くの子どもの多様な姿や育ちを定点観測のよう に見続けるためには、初任から中堅・経験豊富な保育士 等が勤務時間・雇用形態にかかわらずチームとして力を つけることが必要である。所長(園長)はマネジメント 力を身につけ、保育士がチームとして、語り合う時間を 確保しながら保育の質を確保しつつ、保育士がキャリア アップしながら、生涯働ける魅力ある職場づくりを進め る。そのため、雇用管理改善と業務効率化を推進する。 これらにより、ノンコンタクトタイムを確保して、保育 士が「子どもの理解」を中心に語り合える環境の実現を 図る。良い土壌には良い作物が咲いて実るように、職場の環 境改善は保育士の成長や保育に必須。保育の仕事に魅力を感じるためには、保育士が5年後、 10年後の自分の姿が見えることが重要。
(保育所における働き方改革の推進)→職員が満足していない保育所では、子どもに良い保育 ができないので、職員の勤務時間、休暇の消化、交代要員 等について改善を図ることが大事。国は、個々の保育士がライフスタイル、意欲・能力に 応じて働けるための支援策や実例を収集、整理する。
(業務効率化の推進)→国は本年度中に、保育所において作成する書類の在り 方、それを踏まえた ICT 化の推進、保育補助者の活用の 在り方のガイドラインを作成して、ガイドラインを活用 した研修の実施、保育所における業務効率化を推進する。
(ノンコンタクトタイムを活用した園の保育方針の共有、研修の推進)→保育士同士で保育の振り返り等を行うノンコンタ クトタイムを確保し、園の保育方針を共有するととも に、保護者に理解してもらうことが重要。保育の質の向上を図るため、自己評価にとどまらず、 他者からの評価を受ける。さらに進んで公開保育のよう な取組を行うなど、「保育所における自己評価ガイドラ イン」を始め、「保育所等における保育の質の確保・向 上に関する検討会」に関連した取組を推進する。
(保育士の相談しやすい体制の整備)
(シニア人材等の活用の推進)


3.保育士資格を持つ方と保育所とのマッチングの改善
(保育士・保育所支援センターの機能強化、ハローワー ク、養成校や保育団体とのネットワークの構築)
(「潜在保育士」の把握、保育士・保育所支援センター への登録の推進
(保育士試験合格者)
(データの充実、保育施策の効果の検証)→エビデンスに基づく施策をより一層推進するため、国 においては、保育士・保育現場に関するデータについて 充実を図っていくことが必要。さらに、KPI を設定し、保育施策の効果を検証していくことも必要である。

次回も続き「料3保育士養成に係る各段階における現状・課題と主な対応策(案)」からです。
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