• もっと見る
« 2019年06月 | Main | 2019年08月»
<< 2019年07月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ
ひきこもり対策推進事業 [2019年07月20日(Sat)]
ひきこもり対策推進事業(令和元年6月26日)7/20
≪大臣メッセージ等≫
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/hikikomori/index.html
1.ひきこもりの状態にある方やそのご家族への支援に向けて(大臣メッセージ)
ひきこもりの状態にある方やそのご家族への支援に向けて 川崎市や東京都練馬区の事件など、たいへん痛ましい事件が続いてい ます。改めて、これらの事件において尊い生命を落とされた方とそのご 家族に対し、心よりお悔やみを申し上げるとともに、被害にあわれた方 の一日も早いご回復を願っています。 これらの事件の発生後、ひきこもりの状態にあるご本人やそのご家族 から、国、自治体そして支援団体に不安の声が多く寄せられています。 これまでも繰り返し申し上げていますが、安易に事件と「ひきこもり」 の問題を結びつけることは、厳に慎むべきであると考えます。 ひきこもりの状態にある方やそのご家族は、それぞれ異なる経緯や事 情を抱えています。生きづらさと孤立の中で日々葛藤していることに思 いを寄せながら、時間をかけて寄り添う支援が必要です。 誰にとっても、安心して過ごせる場所や、自らの役割を感じられる機 会があることが、生きていくための基盤になります。ひきこもりの状態 にある方やそのご家族にとっても、そうした場所や機会を得て、積み重 ねることが、社会とのつながりを回復する道になります。 また、ひきこもりの状態にある方を含む、生きづらさを抱えている方々 をしっかりと受けとめる社会をつくっていかなければならないという決 意を新たにしました。まずは、より相談しやすい体制を整備するととも に、安心して過ごせる場所や自らの役割を感じられる機会をつくるため に、ひきこもりの状態にある方やそのご家族の声も聞きながら施策を進 めていきます。そして、より質の高い支援ができる人材も増やしていき ます。 ひきこもりの状態にある方やそのご家族は、悩みや苦しみを抱え込む 前に、生活困窮者支援の相談窓口やひきこもり地域支援センター、また、 ひきこもり状態にある方が集う団体や家族会の扉をぜひ叩いて下さい。 国民の皆様におかれましては、あらゆる方々が孤立することなく、役 割をもちながら、ともに暮らすことができる、真に力強い「地域共生社 会」の実現に向けて、ご理解とご協力をお願いいたします。 令和元年6月 26 日 厚生労働大臣 根本 匠

2.ひきこもり対策推進事業とは→厚生労働省では、従来から、精神保健福祉、児童福祉、ニート対策等において、ひきこもりを含む相談等の取組を行ってきましたが、平成21年度からは、これらの取組に加え、「ひきこもり対策推進事業」を創設し、ひきこもり対策の一層の充実に取り組んでいます。
また、平成30年度からは、生活困窮者自立支援制度との連携を強化し、訪問支援等の取組をふくめた手厚い支援を充実させるとともに、ひきこもり地域支援センターのバックアップ機能等の強化を図っています。

○「ひきこもり対策推進事業」は、次の2つの事業から構成されています。
1.ひきこもり地域支援センター設置運営事業(平成21年度〜)
→ひきこもりに特化した専門的な第一次相談窓口としての機能を有する「ひきこもり地域支援センター」を都道府県、指定都市に設置し運営する事業です。このセンターは、ひきこもりの状態にある本人や家族が、地域の中でまずどこに相談したらよいかを明確にすることによって、より適切な支援に結びつきやすくすることを目的としたものであり、本センターに配置される社会福祉士、精神保健福祉士、臨床心理士等ひきこもり支援コーディネーターを中心に、地域における関係機関とのネットワークの構築や、ひきこもり対策にとって必要な情報を広く提供するといった地域におけるひきこもり支援の拠点としての役割を担うものです。
2.ひきこもり支援に携わる人材の養成研修・ひきこもりサポート事業(平成25年度〜)→この事業は、ひきこもりの長期、高齢化や、それに伴うひきこもりの状態にある本人や家族からの多様な相談にきめ細かく、かつ、継続的な訪問支援等を行うことを目的とする事業です。具体的には、各都道府県、指定都市において訪問支援等を行う「ひきこもりサポーター」(ピアサポーターを含む。)を養成し、養成されたひきこもりサポーターを地域に派遣し訪問支援等を行うものです。また、30年度からは、市町村において、利用可能なひきこもりの相談窓口や支援機関の情報発信をするとともに、ひきこもり支援拠点(居場所、相談窓口)づくり等を行っています。

3.ひきこもり地域支援センターの設置状況↓↓
https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000515493.pdf

4.参考
○社会的孤立に対する施策について 〜ひきこもり施策を中心に〜

https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000515497.pdf
・ひきこもりについて(定義)→様々な要因の結果として、社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職員を含む就労、家庭外での交遊)を回避し、原則的には6か月以上に わたって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を示す現象概念。 ※ ひきこもりは、原則として統合失調症の陽性あるいは陰性症状に基づくひきこもり状態とは一線を画した非精神病性の現象とするが、実際 には確定診断がなされる前の統合失調症が含まれている可能性は低くない。 「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」より
・推計数(内閣府調査H27年12月調査)→15歳〜39歳までの広義のひきこもり状態にある者 54.1万人、狭義のひきこもり状態にある者17.6万人 ※平成22年2月調査 広義のひきこもり状態にある者 69.6万人、狭義のひきこもり状態にある者23.6万人 (平成30年12月調査)。 40歳〜64歳までの広義のひきこもり状態にある者 61.3万人、狭義のひきこもり状態にある者36.5万人)
・ひきこもりの多様性について
・住み慣れた地域における包括的な支援について
・本人支援及び家族支援について
・ひきこもり地域支援センター設置運営事業(平成21年度〜)
・ひきこもり支援に携わる人材の養成研修・ひきこもりサポート事業

○市町村によるひきこもり支援の事例
・(愛知県豊明市)
・(岡山県総社市)
・(山口県宇部市)
・(徳島県三好市)

○ひきこもりの状態にある方やその家族から相談があった際の 自立相談支援機関における対応について(課長通知)
https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000519834.pdf
○ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン(概要)↓↓
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12000000-Shakaiengokyoku-Shakai/0000147786.pdf
○ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン(本文)↓↓
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12000000-Shakaiengokyoku-Shakai/0000147789.pdf

次回は、「平成29年度少子高齢社会等調査検討事業 「自立支援に関する意識調査」報告書」からです。
| 次へ