多機能型事業所潟上ひまわりの里を見学して [2020年05月12日(Tue)]
◆「ひまわりの里」正面玄関前↑↑ 多機能型事業所潟上ひまわりの里を見学して(令和2年5月8日) ◆秋田県潟上市天王字細谷長根348-2 就労継続B型「明成園」が母体なので↓(ひまわりの里はまだURLがありません) http://meiseien.akita.jp/aboutus ◯多機能型事業所潟上ひまわりの里↓ ・社会福祉法人秋田旭川福祉会 明成園との姉妹経営、潟上市5月1日に開設。 ・本法人案内→すでに昭和59年6月「石川良雄」氏によって設立され、昭和60年4月01日知的障害者通所授産施設 明成園として開所。平成21年4月01日 就労継続支援B型事業に移行後、定員50名(ひまわりの里開設前の現員は53名)。 ・福祉サービス第三者評価受審を依頼されて開設と同時に見学に至ったもの。新型コロナウィルスの「非常事態宣言」が5月いっぱい継続されているので、しっかりと「マスク」をし見学。3蜜状態を避け、こぎれいな出来上がりの各部屋を順次説明され、よくやったとほめたかった。 ・多機能型事業所→「生活介護」「就労継続支援B型」「放課後ディサービス」であり、「安心安全の送迎サービス」をモットーにパンフレットに記載されている。 ◎以下、パンフレットから↓→別冊には「マザー・テレサ」「金子みすゞ」の言葉引用。 ◯マザー・テレサ↓→素晴らしいこと。人間としてこの世で生きるということの原点を指し示しています。人間として「あの世までも」、更には未来の次代に引き継いでほしい。 思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。 言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。 行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。 習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。 性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。 (↑海外では、ブッダ、ガンジー、フランク・アウトローなどの言葉だという説が有力)。 更にこんなことも、↓↓ 昨日は去りました。 明日はまだ来ていません わたしたちにはただ、今日があるのみ。 さあ、始めましょう。 (マザー・テレサ) ◆つまり、自分の運命を決めていくのは自分の考え。生死にとらわれることなく、土台となる思考を創り、実践せよ。この思考(考え)が人生の基礎。 そうすると「あるがまま」の相手を受け入れるようになる。 ◯金子みすゞ(1903-1930年童謡歌人)作品は英語、スペイン語、北京語など、世界の13言語で翻訳されている。 ↓↓ 「私と小鳥と鈴と」↓ 私が両手を広げても、 お空はちっとも飛べないが、 飛べる小鳥は私のように、地べた(地面)を早くは走れない。 私がからだをゆすっても、きれいな音はでないけど、 あの鳴る鈴は私のように、たくさんな唄(うた)は知らないよ。 鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい。 「金子みすゞのまなざしの世紀」として上記ページの裏面に書かれている事。↓↓ 「あなた」と「私」の関係 「みすゞさん」のまなざしは「私とあなた」ではなく、「あなたと私」です。どうして「あなた」が「私」よりも“前”なのでしょうか。「私とあなた」のまなざしで生きるとは、自分を中心に考えて生きることです。「私」のほうが「あなた」よりも大事ですから、どうしても自分の位置が相手より上になってしまいます。さらに、「私」が忙しかったり、急いでいたりすると、「あなた」の存在すら忘れてしまう。これでは相手を理解することはできません。 相手を理解するためには、自分中心で上になってしまった「私」の位置を、「あなた」の位置まで下げなければなりません。だから、「理解する」とは、英語で「understand」―「下(under)」に「立つ(stand)」と書くのです。大事な「私」を“後”にすると、とても大切なことが見えてきます。 僕は、小学生に次のように伝えています。↓ 「皆さんは自分を人間だと思っていますか?」。もちろんみんな知っています。「どうして知っているの?」。誰も考えたことがないようです。不思議ですが、誰一人として「君は人間だよ」と教えてもらっていないのに自分が人間であることを知っています。子どもたちは一生懸命に考えます。ある児童が「人間のお母さんから生まれたから」といいました。「そうだね。人間のお母さんから生まれないと、人間にはなれないよね」。僕は続けます。「じゃあ、みんなが生まれてすぐ、犬君の群れの中にポンと置かれ続けたら、自分は何だと思う?」。子どもたちは声を上げます。「あっ、犬だ!!」「なぜ?」「周りが犬だから!」自分が人間であると認識できるのは、両親や家族、友達、地域の人たちを含めて、自分の周りが人間だからです。つまり、私が私であるためには、私以外の人がいないと成り立たないのです。 (金子みすゞ記念館館長矢崎節夫 聖教新聞2020年3月24日「金子みすゞのまなざしの世紀○下」)より抜粋。 ◆(感想)ひまわりの里を見学して「気づき」をもらいました↓ ・見学することで、今までの毎日が、いかに新型コロナウィルス感染情報に振り回されていたか。いつ終わるとも知れない憂鬱な社会からやっと明るい自分自身を見つけることができました。現在の現象に触れる。そして過去の出来事を思い出す。これが一番前向きになれる原動力となるのです。 ・特に「ひまわりの里」パンフレットに目を通してから…になります。大変に感謝です。 ・案内のパンフレットは2冊に分かれており、一冊はいわゆる「ひまわりの里」の全景写真と内部の説明であり、他の一冊は経営者の底流を流れる考え方と基本方針のようなナイーブな精神とみました。この精神を「金子みすゞ」の詩に託しているかと思うからです。 ・上記の「金子みすゞ」の詩について感じたことを書いてみます。↓ 「鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい」はよく知られた文句ですが、この詩の題名「私と小鳥と鈴と」で一番最初にいた「私」を、詩の最後に持ってきています。「あなたがいて私がいる。あなたと私、どちらも大切」と考えた時にはじめて、「みんなちがって、みんないい」という言葉が生まれてくると思う。「みすゞ」にとっては小鳥も鈴も自分そのものであり、優劣をつけるという考え方ではないと思います。私ばかりに重点が置かれ、「みんなちがって、みんないい」の文が、人間の「限りないやさしさ」を表しており、みすゞの詩は人間や動物にとどまらず物体に対しても温かな眼差しを向けています。「鈴」が詠まれていることからも分かるように、宇宙空間にあるもの、地球上のすべてのものは同等の価値を持つとの考えから、命のある、なしはまったく関係なく、どちらも尊いのです。 おそらく本人はこのような宇宙の真理を理屈なしに、ごく自然のこととして捉えていたのだと思います。ですから、例えば石を見ると、その石に心がすっと移って、石の視点で世界を見ることができた。この世に存在しているという、そのこと自体がいかに素晴らしいことかという感覚を常に心に宿していたのではないかと思われます。 「みすゞ」は一滴の水からでも宇宙を見ることができた、稀有の詩人だったのです。 ・このように考えたときに、なんと今の自分は自分中心だったかを改めて気づかされたということ、いや人である以上すべての人々は自分中心に考えるということ。「みすず」のいうには、私が私であるためには、私以外の人がいないと成り立たないのです。だから相手の立場に戻って自分を作り直していくということ。→私たちは、このことを胸に抱きながら、「相手の立場を考える」という自分の心を満たせるように仕事をしていくべき。 このことに改めて気が付かされたことに感謝します。とっても印象深い訪問になったと思っています。念のために、石川志津子さんは創立者「石川良雄」氏の娘さんです。創立者の精神に立ち返って、これからもますますのご発展をお祈りしています。 創立者「石川良雄」さんとは、秋田県社会福祉協議会・当時の種別協(会長の集まり)でよく議論をしたことが思い出されます。それに「福祉サービス第三者評価受審」のきっかけとなったのも彼のおかげです。「人生いたるところに青山あり」ですね。 実践によって多くを学びます。 それにしても、早く満床になってほしいですね。これからが腕の見せ所ですよ。 ◆私も写真を撮りましたが、もっとわかりやすいものがあります。↓ 「潟上ひまわりの里」完成致しました!(建設会社のホームページです↓) https://kato-construction.co.jp/2020/04/1173/ 次回は、「第1-4回「新型コロナ対策のための全国調査」からわかったことをお知らせします」からです ◆玄関前 ◆正面の左側から ◆正面の右側から(本道に面している) ◆B型作業所(定員10名) ◆生活介護室(10名) ◆学童ディサービス室(10名) ◆事務室(8名) ◆2冊のパンフレット |