保育専門委員会(第3回) [2026年01月15日(Thu)]
|
保育専門委員会(第3回)(令和7年11月25日)
議題 (1)育みたい資質・能力の在り方について (2)資質・能力の育成に向けた内容の改善・充実について https://www.cfa.go.jp/councils/shingikai/hoiku_senmon/03 ◎資料1 育みたい資質・能力の在り方について ○前回改訂における改善と成果→【資質・能力】⇒・前回改訂では、幼児教育(※)において育みたい資質・能力とし「知識及び技能の基礎」、「思考力、判断力、表現力等の基礎 」、「学びに向かう力、人間性等」が、小学校以降の教育において育む資質 ・能力と系統的に明記された。 ・このことにより、幼稚園 、保育所、認定こども園(以下、「幼児教育施設 」)において、小学校以降の生活や学習につながる資質・能力を育むことが求められていることの認識が高まり指導の改善が図られるとともに、小学校教育との接続を意識した実践が行われるようになってきたなどの成果が上がってきているところ。 【幼児期の終わりまでに育ってほしい姿】→・ねらい及び内容に基づく活動全体を通して、特に5歳児後半に ・能力が育まれている幼児の具体的な姿 「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」が明記された。・このことにより、 指導計画の作成時や指導の過程の振り返り時に活用されるとともに、幼保小の合同研修等において活用され、幼 保小接続期の教育に関する相互理解が深まっているなどの成果が上がってきているところ。 ○課題と方向性(案)→・資質 ・能力とねらい及び内容、「幼児期の終わりまでに 育ってほしい姿 」 との関係を理解して実践につなげていくこ とが難しい との指摘(例えば、資質・能力、ねらい及び内容を示 している5つの領域、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」として 示された10項目は、それぞれ1対1に対応するものではないが、 対応関係から理解しようとして混乱が生じている等) 「幼児期の終わりまでに 育ってほしい姿」については、ほとんどの幼児教育施設で何らかの活用はされているものの、 項目名だけでなく、各項目の具体的な記述を活用している割合は、幼稚園で約4〜5割程度にとどまっている。 ※保育所、認定こども園に関する調査結果はない。⇒⇒・資質・能力、ねらい及び内容、 「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 」 の果たしてきた役割や課題等を踏まえ、 その在り方や関係性について 、どのような改善が考えられるか 。・「 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」については、資質・能力が育まれている幼児の姿として、具体的な援助 等を行う際の手掛かりとされてきたが、その活用について 今後 、どのように改善していくべきか。 ○資質・能力とねらい及び内容、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の関係のイメージ 補足イメージ@→「ねらい(幼児教育において育みたい資質・能力を乳幼児の 生活する姿からとらえたもの)」と「内容 (ねらいを達成するために、乳幼児が身に付けていくことが望まれるもの)」を乳幼児の発達の側面からまとめて3つの視点及び5つの領域を編 成 。 ※乳幼児の発達は様々な側面が絡み合って相互に影響を与え合いながら遂げられていくもの。 ※幼児教育における「領域」は、それぞれが独立した授業として展開される小学校の教科とは異なるため、領域別に教育課程等を編成したり、特定の活動と結び付けて指導したりするなどの取扱いをしないようにすること。 ○学びに向かう力、人間性等の今後の整理イメージ(素案)→◆「論点整理」においては、→・「学びに向かう力、人間性等」を基本的な概念としては存置しつつ、主要な要素や要素間の関係を構造化して分かりやすく提示すべき、 ・その際、各種調査から我が国の子供たちの課題と考えられる「まず考えてみること、行動してみること」等を「学びに向かう力、人間性等」の要素と位置付け、 下図イメージのとおり、4つの要素の関係として整理する方向で検討すべきとされている。 ◆環境を通して行う教育を基本とする幼児教育の特質を踏まえ、特に「学びの主体的な調整」や「初発の思考や行動を起こす力・好奇心」などの要素 について、幼児教育としてどのように捉えられるか。また、その際、従前より 幼児教育が重視してきた「心情、意欲、態度」(下図参照)が育つ中で、「学びに向かう力、人間性等」の育成をどのように捉えられるか。 【今後の整理イメージ】 変化が激しい不確実な社会の中で、学びを通じて自分の人生を舵取りし、 社会の中で多様な他者とともに生きる力を育む→学びに向かう力、人間性の高まり⇒学びの主体的な調整→初発の思考や行動を 起こす力・好奇心・他者との対話や協働・学びを方向付ける人間性 ◆下部の各要素については、乳幼児の発達を踏まえ、幼児教育としての 説明を、幼児期の後半をイメージして検討。 ≪参考資料≫ ○幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 (幼稚園教育要領より抜粋、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領にも同様の記載あり。) (1) 健康な心と体→幼稚園生活の中で、充実感をもって自分のやりたいことに向かって 心と体を十分に働かせ、見通しをもって行動し、自ら健康で安全な生 活をつくり出すようになる。 (2) 自立心→身近な環境に主体的に関わり様々な活動を楽しむ中で、しなけれ ばならないことを自覚し、自分の力で行うために考えたり、工夫したりしながら、諦めずにやり遂げることで達成感を味わい、自信をもって行動 するようになる。 (3) 協同性→友達と関わる中で、互いの思いや考えなどを共有し、共通の目的の実現に向けて、考えたり、工夫したり、協力したりし、実感をもってやり 遂げるようになる。 (4) 道徳性・規範意識の芽生え→友達と様々な体験を重ねる中で、してよいことや悪いことが分かり、 自分の行動を振り返ったり、友達の気持ちに共感したりし、相手の立 場に立って行動するようになる。また、きまりを守る必要性が分かり、自分の気持ちを調整し、友達と折り合いを付けながら、きまりをつくったり、 守ったりするようになる。 (5) 社会生活との関わり→家族を大切にしようとする気持ちをもつとともに、地域の身近な人と 触れ合う中で、人との様々な関わり方に気付き、相手の気持ちを考えて関わり、自分が役に立つ喜びを感じ、地域に親しみをもつようになる。 また、幼稚園内外の様々な環境に関わる中で、遊びや生活に必要 な情報を取り入れ、情報に基づき判断したり、情報を伝え合ったり活用したりするなど、情報を役立てながら活動するようになるとともに、公 共の施設を大切に利用するなどして、社会とのつながりなどを意識するようになる。 (6) 思考力の芽生え→身近な事象に積極的に関わる中で、物の性質や仕組みなどを感じ取ったり、気付いたりし、考えたり、予想したり、工夫したりするなど、多様な関わりを楽しむようになる。また、友達の様々な考えに触れる中で、 自分と異なる考えがあることに気付き、自ら判断したり、考え直したりするなど、新しい考えを生み出す喜びを味わいながら、自分の考えをよりよいものにするようになる。 (7) 自然との関わり・生命尊重→自然に触れて感動する体験を通して、自然の変化などを感じ取り、 好奇心や探究心をもって考え言葉などで表現しながら、身近な事象へ の関心が高まるとともに、自然への愛情や畏敬の念をもつようになる。 また、身近な動植物に心を動かされる中で、生命の不思議さや尊さ に気付き、身近な動植物への接し方を考え、命あるものとしていたわり、 大切にする気持ちをもって関わるようになる。 (8) 数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚→遊びや生活の中で、数量や図形、標識や文字などに親しむ体験を重 ねたり、標識や文字の役割に気付いたりし、自らの必要感に基づきこれ らを活用し、興味や関心、感覚をもつようになる。 (9) 言葉による伝え合い→先生や友達と心を通わせる中で、絵本や物語などに親しみながら、 豊かな言葉や表現を身に付け、経験したことや考えたことなどを言葉で 伝えたり、相手の話を注意して聞いたりし、言葉による伝え合いを楽しむ ようになる。 (10) 豊かな感性と表現→心を動かす出来事などに触れ感性を働かせる中で、様々な素材の特 徴や表現の仕方などに気付き、感じたことや考えたことを自分で表現したり、友達同士で表現する過程を楽しんだりし、表現する喜びを味わい、 意欲をもつようになる。 ○「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の活用状況(幼稚園)→・「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の活用の有無、・「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」をどのように活用しているか。 ◎資料2 資質・能力の育成に向けた内容の改善・充実について ○これまでの議論と乳幼児を取り巻く現代社会の課題 0歳児〜 1.乳幼児の遊びや生活に関する現状と課題→・直接的・具体的に関わる体験を十分に確保することが困難、・一部の幼児教育施設 (注)においては、、乳幼児の興味・関心ではなく、SNS等からの偏った情報やそれらに影響を受けた一部の保護者のニーズを優先するなどし、乳幼児の発達にふさわしくない保育が行われている。 2.0歳児からの育ちと学びの連続性・一貫性の確保 (1) 3歳未満児の保育における課題 (2) 入園時・移行時の保育における課題→このような時期の保育においては、一人一人が期待感や安心感をもって、設置者や施設類型を問わず新しい環境に慣れ親しんでいくことを支えるとともにすべての乳幼児の育ちや学びを支える実践の一貫性を保障していくことが重要である。 3.現代的課題への対応→乳幼児の健康及び安全に関する様々な課題 (感染症や自然災害等)に対して、迅速かつ適切に対応できるよう、より一層の配慮や取組を充実させていくことが重要。 ○内容の改善・充実の方向性(案) 0歳児〜 →◆保育所、認定こども園等においては、乳幼児が自己を十分に発揮し 、生活や遊びが豊かに展開される中で、一人一人にふさわしい経 験が積み重ねられるよう 、保育の内容を充実させていくことは極めて重要である。保育士・保育教諭等は、乳幼児と共に保育環境を構成しながら、保育所、認定こども園等の生活全体を通して「育みたい資質・能力」を育むよう努めることとする。◆乳幼児の自発的な活動としての遊びを通して資質 ・能力が育成されるよう、全ての保育所、認定こども園等においては、「環境を通して行う保育を基本」としつつ、遊びの中で様々な人やものと直接的・具体的に関わる体験の充実を図ることが重要である。このことを踏まえ て、0 歳から18歳の発達や学びの連続性の確保の観点から、以下の @〜Bについて、下記に示すとおり改善・充実を図ってはどうか。⇒@0歳児からの育ちとともに、学びを支える保育の内容の充実A0歳児からの円滑な接続・移行B乳幼児の健康及び安全の確保に向けた取組の充実 参照。 ○0歳児からの育ちとともに、学びを支える保育の内容の充実のイメージ0歳児〜→・これまでも、生命の保持と情緒の安定が図られた安心できる生活の中で、乳幼児が環境への興味や 関心を高め 、自発的な活動としての生活や遊びを通して様々な学びを積み重ねていくよう、養護と教 育が一体となった保育が図られてきた。 ・ 近年では、家庭や地域で戸外で遊ぶ機会が減少し、その面白さに気付かないまま室内遊びに偏る乳幼児も少なくない。そこで、乳幼児の関心を戸外にも向け、日常的に身近な自然環境に触れること、体全体を動かしたり 、手指を使ったりして遊ぶことの楽しさや充実感を味わえるような援助の充実を図ってはどうか 。 ・ 行動範囲の広がりとともに、乳幼児を取り巻く世界(モノ・ヒト・コト)への関わりや認識もまた、より豊かに広がっていく。保育士、保育教諭等との信頼関係の下で安心して過ごせる場において、 身の回りのものを介して人とやり取りし 乳幼児が 、試行錯誤を重ねながら学びを深める過程を支える援助の充実 を図ってはどうか。・ 乳幼児が体験したことや 、生活や遊びの流れに即した保育士、保育教諭等による豊かな言葉がけは、 言葉の理解や獲得を促すとともに 、乳幼児が自分なりに考えたり、思いを伝えようとしたりする意欲を支 える 。受容的 ・応答的な関わりを基本としつつ、こうした援助の充実を図ってはどうか。 ・ 乳幼児の「したい」「やってみたい」という思いや願いは、保育士 によって支えられ 、保育教諭等の直接的・間接的な援助、実現するとともに、引き出されていく。乳幼児一人一人に寄り添った働きかけに加えて、 保育士、保育教諭等の意図やねらいを反映した環境の構成も重要であるため、 乳幼児の活動や遊びの展開に応じて 、乳幼児と共に環境を柔軟に構成・再構成していくことに重点を置くべきではないか。 ○戸外の光や風と共に、 葉の感触や音を身体感覚を通して学ぶ 8か月 ○はいはいによって広がる世界 ○絵本を介した保育士や他児とのやりとり ○じっくり水と向き合い、 試行錯誤を楽しむ ○0歳児からの円滑な接続・移行のイメージ 0歳児〜→・これまでも、 乳児保育の内容の三つの視点と1歳以上3歳未満児及び3歳以上児の保育の内容 における五つの領域は発達的な連続性をもつものであり 、それぞれの時期にふさわしい生活や遊びの充実が図られてきた。 ・入園時の年齢や時期によって、集団生活の経験年数が異なる乳幼児がいること等を踏まえつつ 0 歳児から小学校就学前までの保育の連続性・一貫性を確保していくことが重要ではないか。・ 0歳児から2歳児が安心できる空間の中で、保育士、保育教諭等とのやりとりを楽しんだり、同年 齢・異年齢の乳幼児への関心や憧れを抱きつつ、 園での生活や遊びに徐々に慣れ親しんでいくこと を支えるような援助の充実が重要ではないか 。 ○安心できる空間の中で、保育士とのやりとりを楽しむ ○乳幼児同士の交流が集団生活への関心や期待につながる→【受入れの実際〜インタビュー調査の結果から〜】 未就園児対象の2歳児クラスから、入園後の3歳児クラスへの移行の時期が近づいたら、子供が 自分の目で見て、直接体験することで、見通しをもって楽しみにできるような機会を設けています。 ○これまでの議論と子供を取り巻く現代社会の課題 1.幼児の遊びや生活に関する現状と課題→・ 意図的に用意しなければ、幼児の発達に必要な、様々な人やものと直接的 なっている。 ・ 一部の幼児教育施設においては 3〜5歳児 ・具体的に関わる体験を十分に確保することが困難に、幼児の興味・関心ではなく、SNS等からの偏った情報やそれらに影響を受けた一部の保護者の ニーズを優先するなどし、幼児の発達にふさわしくない教育活動が行われている との指摘がある。 2.幼小中高(幼児教育施設(幼稚園、保育所、認定こども園)から小学校・中学校・高等学校等)を通じた教育の改善・充実→・「論点整理」においては、「全ての幼児児童生徒に育むべき資質・能力育成の具体化・深化と並行して、一人一人の 味 『好き』(興 ・関心)を育み、『得意』を伸ばしながら、それらを原動力として学び全体への動機付けを図っていく取組と、当事者意識を持って 自分の意見を形成し、多様な他者と対話や合意を図る取組を同時に進め、これらが有機的に関わり合い高まっていく教育課程に変 革していく必要がある」とされている。 ・ この実現を幼小中高を通じて目指す中で、幼児教育においては、小・中・高における教育課程の変革を支える基盤的役割を果たすため、「言葉を用いて思考を深めていく指導」や「他者と関わり協同する力の育成」が求められている。 (1) 言葉にまつわる課題→・考えを自分なりの言葉で表現する体験は積み重ねているが、遊びや生活をよりよくしたいと思い、更に考えようとして言葉を用いる 体験を一層充実する必要があるとの指摘。 ・小学校以上の学習の中では、教科で扱う言葉が現実の事象や経験と結び 付いていないために、知識が形式的・断片的になりや すく、深い理解につながらない場合があるとの指摘。 (2) 他者との関わりに関する課題→・幼児教育施設に入園するまで、家族以外の人と関わる経験が少ない 場合が多いとの指摘。 ・SNSや生成AIの負の側面の影響もあり社会分断の可能性等も指摘される中で、自分とは行動・態度、考え方、成育環境などが異なる者とは関わろうとせず、他者との交流が同質な集団内に偏る傾向への懸念。 3.現代的課題への対応→・ 全身を使って体を動かすことや多様な動きを経験することは実践されているが、“幼児の自発的な活動としての遊びの中で”体験することが重要である点や、そうした体験を通して身体感覚を養うことなどについては、一部の園では十分に理解されていない面があり、 “先 生からの一方的な指示等により体を動かすための活動”になっている場合もあるとの指摘がある。 ・ 令和6年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査によると、体力合計点は小学校男子は前年度からほぼ横ばい、小学校女子は 引き続き低下 、1週間の総運動時間 (体育の授業を除く)が60分未満の割合は小学校男子・女子ともにほぼ横ばいであった。 ○内容の改善・充実の方向性(案)3〜5歳児→◆幼児教育は 、幼児期の特性を踏まえ、環境を通して行うものであることを基本としており、幼児の 自発的な活動としての遊び を通して資質 ・能力が育成されるよう、全ての幼児教育施設において、遊びの中で様々な人やものと直接的・具体的に関わる体験が一層充実されることを改善 ・充実の根幹とすべきではないか。◆その上で、小・中・高で育成を目指す資質・能力の基礎を培う観点から、「 礎 学びに向かう力、人間性等」のみならず、「知識及び技能の基 」、「思考力、判断力、表現力等の基礎」を一体的に育む改善・充実をどのように図っていくか、別途、具体的に検討すべきではないか。 ◆特に、論点整理等で指摘されたことを踏まえ、以下の C〜Eについて、下記に示すとおり改善・充実を図ってはどうか。⇒C言葉を用いて思考を深めていく補足イメージ@ D他者と関わり協同する力の育成に向けた指導の充実補足イメージA E“様々な遊びの中で”多様な動きを行う指導の充実補足イメージB 参照のこと。↓ ○3〜5歳児C言葉を用いて思考を深めていく指導の充実のイメージ(案)補足イメージ@→これまでも、例えば、遊びや生活の中で、❝物の性質や仕組みなどを生かして、考えたり予想したり工夫したりする❞、❝友達の様々な考えに触れる中 で、自分と異なる考えがあることに気付き、自ら判断したり考え直したりする❞、❝自分の考えを相手に分かるように言葉で伝えようとすることで、自分の 考えがまとまったり深まったりする❞といった体験が充実するよう、指導が図られてきたところ。⇒・ 自分の考えをまとめたり深めたりするためには言葉を用いて表現する活動が重要。主に領域 「言葉」において、思考力の芽 生えを培う指導の充実を図ってはどうか。言葉を添えたり代弁したりするほか 、視覚的資料等を合わせるなどして、先生が適切な援助をすることが必要ではないか。・幼児期においては喜びや満足感等を味わうことに重点を置くべき ではないか。・ こうした指導の充実により、考えることを楽しみ、考えようとする幼児の姿が育つことを目指してはどうか。このことが支えとなり、小学校以 降の質の高い探究的な学びや各教科等の学習活動の充実が図られることが期待される。⇒(実践例のイメージ)2つ。 参照のこと。 ○3〜5歳児 D他者と関わり協同する力の育成に向けた指導の充実のイメージ(案) 補足イメージA→これまでも、幼児自身が、保護者や周囲の人々に温かく見守られているという安定感から生まれる人に対する信頼感をもつこと、さらに、その信頼感に支えられて自 分自身の生活の確立を援助することにより、人と関わる力の基礎を培ってきたところ。園生活では、先生との信頼関係を築くことが必要であり、それを基盤としながら 様々なことを自分の力で行う充実感や満足感を味わうようにすることが重要。また、多くの他の幼児や先生と触れ合う中で、自分の感情や意思を表現しながら、自己 の存在感や他の人々と共に活動する楽しさを味わい、他の幼児とぶつかったり協力したりすることを通して、人と関わる力を養い協同性を育む指導が図られてきたところ。⇒・協同性は領域「人間関係」のみで育まれるのではないが、社会的に 、自分とは行動・態度、考え方、成育環境などが異なる者とは関わろうとせず 、他者との交流が同質な集団内に偏る傾向が高まる中で、主に人と関わる力を養う領域「人間関係」において、自分とは異なる他者と関わり 、他者とともに目標を形成し、その目標に向かって協同する力の育成に向けて、指導の充実を図ってはどうか。その際、時 には待ったり見守ったりといった、時間をかけて意図的・計画的に働き掛ける指導も必要であることへの理解を図るべきではないか。 ・ 指導の充実に当たっては、自分とは異なる他者への寛容を基に、思いや考えを伝え合い、葛藤やつまづきをも体験しながら、自他を尊重し、幼児なりのルールや納得解を形成するなどして、園内の身近な社会の一員として遊びや生活を作っていくことを通じて と社会参画意識の芽生えが育まれることが重要 、当事者意識 ではないか。 ・ 小・中・高では、全ての教科等において「協働的な学び」を一層充実するとともに、特別活動において児童生徒が主体となってルールの 形成や学校生活の改善、学校行事などの様々な活動に参画することを促進する方向性で検討が進められている。このため、幼児の発達の段階に応じた活動を通じて他者と関わり協同する力を育成することにより、小・中・高の方向性ともつながることが期待される。2つの(実践例のイメージ) 参照のこと。 ○3〜5歳児 E“様々な遊びの中で”多様な動きを行う指導の充実のイメージ(案) 補足イメージB→・これまでも、幼児が様々な遊びの中で全身を使って体を動かすことや多様な動きを経験することができるよう実践されてきたが、“幼児の自発的な 活動としての遊びの中で”体験することの重要性や、そうした体験を通して身体感覚を養うことについて、あらためて確認する必要がある。 ・ また、「幼児期運動指針」では、動きの獲得の方向性として、「動きの多様化」(年齢とともに獲得する動きが増大すること)と「動きの洗練化」 (基本的な動きの運動の仕方(動作様式)がうまくなっていくこと)があることが示されるとともに、量(時間)的な目安として、 「幼稚園、保育 所などに限らず、家庭や地域での活動も含めた一日の生活全体の身体活動を合わせて、幼児が様々な遊びを中心に、毎日合計60分以上、楽しく体を動かすことが望ましい」とされている。 ・ これらを踏まえ、主に領域「健康」において、“ 幼児の自発的な活動としての遊びの中で”多様な動きを体験することの重要性と、そうした体験を 通して身体感覚を養うことを踏まえた指導の充実を図ってはどうか 。 また、文部科学省・スポーツ庁、自治体等が行う幼児の運動促進のための取組を活用するなどして、1日の生活全体の中で 、幼児が自発的に体を動かして遊ぶ機会を充実することが重要ではないか。 ・ これにより、小学校体育科における 「運動遊び」等の指導との円滑な接続が図られるとともに、生涯に渡る運動習慣の形成につながることが期待される。⇒2つの(実践例のイメージ)、(取組のイメージ)あり。 参照のこと。 ≪参考資料≫ ○幼児の遊びや生活に関する現状と課題論点整理p97→・意図的に用意しなければ、幼児の発達に必要な、様々な人やものと直接的・具体的に関わる体験を十分に確保することが困難になって いる。 ・一部の幼児教育施設においては、幼児の興味・関心ではなく、SNS等からの偏った情報やそれらに影響を受けた一部の保護者のニー ズを優先するなどし、幼児の発達にふさわしくない教育活動が行われているとの指摘がある ◆考えられる方向性と論点@(幼稚園教育要領等関係)→【具体的な方策】 ・子供の資質・能力を育む学びの連続性を明確にするため、幼稚園教育要領等においても、学習指導要領との連続性を表形式やデジタルを活用して示していくべき ・子供それぞれの興味・関心や一人一人の個性に応じた多様で質の高い学びを引き出す観点から、幼児教育の「環境を通して行う教育」と小学校以降の授業改善の取組について相互理解が図られるよう、幼小中高の指導方法の趣旨の一貫性を明確にすべき。 ○「主体的・対話的で深い学び」の実現を通じた 自らの人生を舵取りする力 と民主的で持続可能な社会の創り手育成(今後の検討イメージ)論点整理p6→「好き」を育み、「得意」を伸ばす・当事者意識を持って、自分の意見を形成し、対話と合意ができる⇒【各教科等での検討イメージ】 参照のこと。 ○情報技術が認知や行動に与えるリスク @ 子供たちは常時ネット接続の環境に A フィルターバブル、エコーチェンバーの影響 ○「幼児の運動促進のための取組を実施している」と回答した教育委員会の割合 ・「実施している」「実施する予定である」の回答グループから得られた取組の内容 ○幼児期の運動遊びと運動能力等との相関→ 幼児期に外遊びをよくしていた小学生は、日常的に運動し、体力も高い。⇒ 入学前の外遊びの実施状況別に見た運動・スポーツ実施状況(10歳)、入学前の外遊びの実施状況別に見た新体力テスト合計点(10歳)参照のこと。 ○幼児期運動指針(抜粋)@→4 幼児期の運動の在り方 (1)運動の発達の特性と動きの獲得の考え方 (2)運動の行い方 ⇒これらを総合的に踏まえると、幼稚園 、保育所などに限らず、家庭や地域での活動も含めた一日の生活全体の身体活動を合わせて、幼 児が様々な遊びを中心に 、毎日、合計60分以上、楽しく体を動かすことが望ましい。また、その推進に当たっては、次の3点が重要である。↓ ○幼児期運動指針(抜粋)A→@多様な動きが経験できるように様々な遊びを取り入れること A楽しく体を動かす時間を確保すること B発達の特性に応じた遊びを提供すること⇒これらを踏まえ、幼児の興味や関心、意欲など運動に取り組んでいく過程を大切にしながら、幼児期に早急な結果を求めるのではなく 、小 学校以降の運動や生涯にわたってスポーツを楽しむための基盤を育成することを目指すことが重要 である。 次回は新たに「第13回経済財政諮問会議」からです。 |



