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若い世代の描くライフデザインや出会いを考えるワーキンググループ(第8回) [2025年05月17日(Sat)]
若い世代の描くライフデザインや出会いを考えるワーキンググループ(第8回)(令和7年4月21日)5/17
議題 (1) 議論のまとめ(最終報告(案)) 2.あいさつ 内閣府特命担当大臣 (こども政策 少子化対策 若者活躍 男女共同参画 共生・共助) 三原 じゅん子
https://www.cfa.go.jp/councils/lifedesign-wg/6bd5258e
◎資料1.若い世代の描くライフデザインや出会いを考えるワーキンググループ 議論のまとめ(最終報告(案))
1.若い世代のライフデザインや出会いを考える背景→・婚姻件数の減少や未婚割合の上 昇といった、いわゆる「未婚化」の進行が我が国において深刻化する少子化の大きな要因。・現在は、かつてのような結婚することが当たり前の社会ではなくなっている。・若者の未婚化に対する対策を講じるに当たっては、若者の結婚意思は大きく変化 していないにもかかわらず、どうしてこれほど結婚の希望が実現していない社会になっているのかを考えることが必要である。

2.ワーキンググループ及び「議論のまとめ(最終報告)」の位置付け→・少子化対策は、若い世代の意見に真摯に耳を傾け、その視点に立って、若い世代が、自らの主体的な選択により、 結婚し、こどもを産み、育てたいと望んだ場合に、それぞれの希望に応じて社会全体で若い世代を支えていくことが基本。 ・雇用の安定と質の向上を通じた雇用不安の払 拭等に向け、若い世代の所得の持続的な向上につながる幅広い施策を展開するととも に、「こども・子育て支援加速化プラン」によるこども・子育て政策の抜本的な強化策などを早急に実現していくことは当然の前提である。・本「議論のまとめ(最終報告)」 は、令和6年9月の中間報告を基礎に、第5回以降における意見・示唆を加え、若い世代が抱く恋愛・出会い、結婚、妊娠・出産、子育 て等に関する考え方や課題認識、今後のライフデザイン支援等の取組の具体化につい てのワーキンググループの議論を取りまとめたものである。

3.若い世代のライフデザインや出会いをめぐる現状→・今回のアンケート調査においても、未婚の若者が挙げる「結婚へのハードルになっ ていること」として、「そもそも出会いの場所・機会がないこと」(29.3%)が最も多い。・結婚したいと思っているが交際相手がいない未婚者で、結婚も視野 に入れた相手を見つけるために「全く行動をしていない/あまり行動していない」 人の割合は、男女とも8割を超え、そのうちの約5割が 「( 行動)したほうがいいの はわかっているが、まだしていない」とし、約4割が 「(行動)する必要を感じてい ない」としている。・既婚者の約6割にマッチングアプリの利用経験があり、直近5年間で結 婚した人の4人に1人がマッチングアプリをきっかけに出会った相手と結婚している。

4.若い世代の現状認識や価値観に関する主な意見等→・結婚、妊娠・出産、子育てが当たり前のものと考えなくなっている現在の社会にお いて、そもそも結婚、妊娠・出産、子育てという言葉に対するイメージや価値観が今と昔で果たして同じなのかという点を考えることが重要である。 ・今の若い世代は 、「 他人や社会にとっての正解」よりも「自分自身が納得できているか(自分なりの納得解)」を大切にする傾向がある。・親の世代が若い頃を過ごした時代 と、自分たちが生きている今の時代とでは、社会で通用している価値観や選択の幅 が大きく異なっていると感じている人もおり、約4割が両親のような夫婦関係をうらやましく思わないと感じている。そうした中で、自分の親とは異なるバックグラ ウンドを持つ、近い世代の様々なロールモデルを知り、自身の将来についての「解像度」を高めたいと考えている人もいる。
(1)恋愛・出会いについて→・若いうちほど、いつでも出会える、まだ結婚を考えるには早いといった思いが働 き、恋愛や結婚よりも、別のやりたいことを優先しがちで、30代に差し掛かる辺り から、周囲の友人等の結婚などを契機に、出会いや結婚を意識し始める人が増える という傾向が見られる。 ・今の若い世代は、恋愛や結婚の理想像として、誰かに幸せにしてもらうとい う関係性よりも、一緒に幸せになるという関係性を好む傾向が見られ、互いが自立 し、結婚後も働く・家事は分担するといった物理的な面はもちろん、精神的にも支 え合える関係性を求める人も多いといった意見があった。
(2)結婚について→・「結婚して家庭を持つのが当たり前」といった考え方に縛られず、 結婚やこどもをもつことは、自分にとっての幸せを実現する手段の一つにすぎず、 本人が希望する場合に選択するものと考えている人も多い。だからこそ、行政の取組の基本姿勢としては、結婚、妊娠・出産、子育てに対する価値観や考え方に関わらず、あらゆる人にとって生きやすい社会の実現を目指していくことが重要。・若い世代と人生の選択肢について話をしていくと、結婚に対してネガティブな方は あまり多くなく、できることならば結婚したいという選択肢は深層心理にあるのだな と感じられる。一定程度、信頼のおける人間関係の中で、それぞれの将来について話 し合うような機会をつくることも重要ではないか。また、できることならば結婚した いといった心理が様々な外部要因によって阻害されていることが実態で、女性の家事・育児負担が大きいことや就業継続の課題の影響は大きいのではないかといった意見があった。
(3)妊娠・出産、子育てについて→・今の若い世代は、核家族化や地域コミュニティの希薄化の影響で、乳幼児の世話をしたり触れ合ったりした機会がないまま大人になった人も少なくない。、乳幼児の世話をした経験や、妊孕力に関する知識を得たとき、ライフプランについて考える授業を受けたときなどは、こどもに興味を持 ったり、妊娠・出産について自分事として考えたりするようになるきっかけとなりうる。
(4)経済的状況等について→・今の若い世代では、 子育て期も夫婦ともに仕事を辞めずに働き続けることを理想の夫婦像と考えている 人が増えてきている。 ・20代 前半の新卒男女が就職を機に地方から都市部へ大量に流出する現象が見られる。・、地方における少子化の実態を捉えるに当たっては、このような 就職期における20代前半の男女(とりわけ女性)を中心とした人流の状況について 考慮することも重要である。
(5)働き方等について→・女性の家事・育児の負担が大きく、働きにくさや生きにくさを感じていると考えられる一方で、若い男性の生きにくさにも目を向けていく必要があるのではないか。 ・今の企業や社会は、多様性や女性の参画等を通じてどうしたいのかということが 見えづらいと感じる。若者たちも「はいはい、そういうことね」といった具合に、ややあしらいながら自分の中で消化する傾向が強くなっている印象を受ける。多様性 の本質を捉えながら、どのように発展していくのか、具体的に施策や経営、雇用につなげていってほしいといった意見があった。

5.今後の取組に関する主な意見等↓
(1)ライフデザイン支援について
→・ライフデザイン支援(以下では、主として、進学や就職、結婚、妊娠・出産、子育てなど、その後の人生を大きく方向付ける可能性が高い分岐点(ライフイベント) に関して、自分自身の考えや見通しをあらかじめ整理するために必要な機会や知識 等を提供することを念頭に置いている。)は、自分自身の人生の選択肢として、学ぶことや働くことと併せて、結婚やこどもをもつことについて向き合う機会と、その 際に参考となる知識や多様なロールモデルを提供し、自分が人生に何を望んでいる かを俯瞰的に考え、この先どういったことがハードルになるのかということに気づ く機会をもたらすものである。また、結婚、妊娠・出産、子育てを望む方々の自己実現をサポートする社会を目指していく上でも、重要な取組である。 ・ライフデザイン支援に当たっては、結婚するかしないかは自由であり、選択肢として前向きに考えたり、結婚の希望を叶えたりするための取組であることを改めて前提に置きたい。・ライフデザインは、単に自分の将来を考えるだけではなく、自己肯定感が生 まれる、自分自身が大切にされている、意思決定が尊重されるといった「こどもの 権利」に気づき、考えることにつながるのではないか。多様性や個性を尊重しようという世の中だが、多様性があるからこそ混乱し、情報も多く、どう選択していけばよいか分からないという面もあるのではないか。そうした若い世代の選択にどのように寄り添って いくか工夫が必要。交流や体験を通して、自分の目で見たり、直接話を聞いたりすることで得られる一次情報が貴重であると感じており、そうした機会を必要として いる人もいる。ライフデ ザインを考える上では、将来の選択に関わる事実の知識と、実際に体験して得られる実感の両方が重要である。若い世代のライフデザイン支援に向け、近い世代の様々なロールモデルとの出会いを通じて、様々なケースを体験したり、学ぶことができ たりする機会を提供していくことが重要。 ・将来のことに関する知識としては、結婚年齢に関するデータ、プレコンセプションケア(男女ともに性や妊娠・出産に関する正しい知識を身に付け、健康管理を行うよう促すこと)に関すること、結婚や子育てに関する行政や民間のサービスの存在 などについても、価値観の押し付けにならないことに留意しながら、誤解に基づく ライフデザイン設計とならないように、伝えることが大切。・それぞれの年代で、考える際の目的意識や観点、知っておいた方が良い情報には違いがあり、工夫 が必要。全ての年代に共通の一つのコンテンツを提供するのではなく、それぞれの年代に応じて、必要な内容を適切な方法で提供することが重要。・地方公共団体等における各年代に応じたライフデザイン支援の取組に継続的に参 加した人と参加していない人では、自らの将来への意識の差が生まれてしまい、参加した人達がマイノリティになってしまっては全体としての取組の効果が上がらない。・乳幼児触れ合い体験等では、一度授業を受けて終わりではなく、複数回実施することも重要ではないか。・学校との連携については、結婚やこどもに関する人生の選択を自分事としてまだ感じていない人も、学校の授業を通して自然に参加できるという観点で重要で学校の授業だけではない、多様 な機会の提供も重要。・地域において、こどもや子育て世代 を支えてくれる存在、応援してくれる存在といったポジティブな働きかけをしてく れる存在を増やしていくことも重要で、ライフデザイン支援は、就学時や就職活動時、さらには社会人になってからも、若手の時期、転職の時、婚活中、結婚前後、新婚期といったステータスを捉えて切れ目なく実施していくことが重要である。 ・結婚やこどもに関する人生の選択を自分事としてまだ感じられていない人を始 め、いかに幅広い層に参加してもらうかという点で課題があり、ライフデザイン支 援の裾野を広げていく上では、学校、地方公共団体、企業での取組が重要。ライフデザイン支援の成果の捉え方や、それに見合う成果指標の在り方、取 組の有効性を示すデータについては、国から積極的に発信・提供することが重要。
・地方公共団体等におけるライフデザイン支援の取組においては、参加者の意見に ついて定性的なデータだけではなく、例えば、役に立ったかどうか、肯定的な意見 と否定的な意見との割合など定量的なデータも整理し、取組の実績として示してい くとよい。
・学校の先生への研修等において、こども家庭庁の取組によって若い世代のライフデザイン支援は大 切であるという気運が社会全体で醸成されていくことで、先生方の捉え方や教え方も変わってくるものと考えられる。専門家や地域の方の力を借りてライフデザインやライフプランニングに関する学 びの機会を提供することは重要。例えば、地域学校協働活動の中でそういった取組 を進めていくことも考えられる。
・ 大学への働きかけも重要ではないか。大学に対して、地方公共団体 との連携を含め、うまく取り組んでいるところの優良事例を発信していくことによ り、取組を広げていく方法もあるのではないか。  ・企業においては、従業員の満足度やエンゲージメントの向上に関するメリットや人材獲得上のメリットといった、ライフデザイン支援を導入する経営上のメリット をより明確な形で発信し、企業側の理解を促す取組が必要である。
・取組の裾野を広げるためには、セミナー等の前後で、自身が描くライフデザインや、各ライフイベントに関する意識がどう変わったか、アンケート等により把握し た上で、その成果を伝えていくことが重要
である。ライフデザイン支援の重要性の理解を得ていくためには、例えば、企業や経営者団 体向けには、結婚や子育てに係る福利厚生の取組を積極的に行っている他社の事例 や、地方公共団体向けには、他の地方公共団体の結婚支援・子育て支援の取組など を併せて伝えることも、企業や地方公共団体にライフデザイン支援を採り入れるこ とを検討してもらう際の参考になるのではないか。企業等にライフデザイン支援の理解や取組が浸透していくためには、経営層に訴 えていくことが重要。関係省庁におけるダイバーシティ経営の推進の取組は、 ライフデザイン支援の推進に当たっても参考になるのではないか。地方公共団体では、企業の管理職向けにライフデザイン支援に関するセミナーを 行っている例もあり、管理職が学ぶ機会を設けることも大切ではないか。例えば、育児休業を取得する際に、企業版両親学級にて、家庭内の役割分担について、どちらがどれくらいやっているかを書き出して考えるき っかけをつくる取組も行われており、そうしたきっかけづくりは重要。 ひとり親家庭で育つこどもや非正規雇用の方もライフデザインを考えられるよう、 情報を丁寧に伝えていくことが重要である。
・ライフデザインを考える際には、結婚することやこどもをもつことを当たり前と 考えたり、プレッシャーに感じたりしなくていいこと、正解はなく、特定の生き方 を押し付けられているものではないことや、結婚しないことやこどもをもたないことなど、一人一人が自分の幸せを実現する上で人によって色々な選択があって良いし、途中で何度でも変えても良いということをあらかじめ伝えることが重要である。
・ライフデザイン支援は、結婚やこどもをもつことを強要する機会ではないことが大前提であり、結婚やこどもを希望していない人にとっても、自分の生き方を 考える上でのヒントが得られる機会になることが望ましい。 また、ライフデザインを考える機会を通して、結婚やこどもをもつことに対する意 欲が高まったときに、利用できるサポートや支援策など、実現に向けてもう一歩踏 み出すのに役立つ情報をあわせて入手できること。ライフデザイン支援の取組による成果は、5年後、10 年後といった時間軸で捉え、一度ですぐに効果を発揮するというものではなく、長期的に継続して取り組むことが必要なものである。
その際、短期的な取組の評価だけでなく、取組の効果がどこまで持続できるのかなど、取組自体の継続性の確保とともに、一定の時間軸をもって評価する仕組みも必要ではないか。 ライフデザイン支援の更なる具体的な拡大手法については課題であり、引き続き 議論を深めていく必要がある。

(2)マッチングアプリ・結婚相談所について→・今の若い世代は、自分が求める理想的なパートナー像を漠然と 「いい人」としかイ メージできておらず、その「いい人」が具体的にどのようなタイプ・条件の人なのか を自覚できていない人も多いといった意見があった。AI等による性格診断や相性診 断といった機能・サービスは、今の若い世代にとって、出会いや結婚を考えている 際に相手に求めていることについて解像度を上げる一助となるものであるとともに、 その後のマッチングの効率化・最大化や、引き合わせ相手とのコミュニケーション での不安軽減につながるといった点でメリットがある。
・今回のアンケート調査でも、安心して利用できるマッチングアプリの条件として、 未婚の若者は約5割が「身分証の登録」を挙げている。マッチングアプリの安全面 について不安を感じている若者も多い中で、各社が連携して、ユーザの安心・安全 な利用に必要なサービス運用や啓発活動を強化している。例えば、第三者認証を取 得している会社のマッチングアプリは、アプリ内でのメッセージのやり取りをAI等 で常時監視し、不適切なやり取りがあった場合にはユーザへ注意を促すシステム等 を導入している。利用者が安心して安全に利用できるよう、第三者認証の仕組みや 安全な利用方法等に関して、引き続き周知啓発を図っていくことが重要である。・そうしたサポートスキルの向上に官民協力して取 り組んだり、AI等も活用しながら支援していったりすることができれば、仲人役の サポートスキルの向上、個人差の軽減等につながるのではないか。・利用者層向けに 成婚事例や安全面での対策をPRする取組と併せて、こうしたサービスを利用したこ とがない世代の方に対する情報発信・周知啓発を行い、恋愛や出会い、結婚に関し て特定の価値観を押し付けたり、プレッシャーを与えたりするものとならないよう最大限注意しながら、 「 今どきの出会いや結婚」の形について社会全体の理解を醸成 することも重要である。

(3)行政が提供する出会い・結婚支援について→行政が提供する出会い・結婚支援サービスの課題は、その認知度の低さである。・地方では20代を中心に女性が首都圏に流出して人口性比に偏りが生じるケ ースが見られる中で、地元に閉じた支援の枠組みでは、マッチングが難しい面がある。・優良事例を支援フェーズごとに評価・分析しながらその横展開に取り組むこと が必要、マッチングシステムの都道府県間の連携方策 の検討を進めていくこと等も必要。サービス向上のために官民の連携 協力も更に進めていくことが必要である。・結婚やこどもに関 する選択や価値観に関わらず等しく応援される社会を実現するという観点では、結 婚やこどもを望んでいる人への配慮という点で、周囲が適切な助言やケアを行うこ とに対して寛容な社会的気運を醸成していくことも重要である。・福利厚生として希望 する従業員を支援する企業など、若い世代の出会い・結婚を応援する企業等と連携・ 協力を得ながら推進していくことも一つの手法ではないか。

(4)若い世代による情報発信等について→・親とは異なる人生であっても、どのように自分のキャリアを設計していくか、こど もを育てていくかということが、イメージしやすくなるとよい。様々な子育て支援や 両立支援の制度が整備されているが、これらを一人一人の生活実感に落としていく。 例えば、こどもをもったら1日何時間ぐらい家事の時間が増えるのか、1か月で経済 的負担がどれだけ増えるのかなど、地域やこどもの年齢によっても変わってくるが、 そうしたことが実感をもって若者たちに伝わるように情報提供ができるとよい。 ・ 大量の情報提供をするだけではなく、ライフデザインを考える視点を提示すること も重要ではないか。

6.まとめ→・少子化対策は、若い世代の 意見に真摯に耳を傾け、その視点に立って、若い世代が、自らの主体的な選択により、 結婚し、こどもを産み、育てたいと望んだ場合に、それぞれの希望に応じて社会全体 で若い世代を支えていくことが基本である。
・その上で、これまでのワーキンググループでは、若い世代を取り巻くライフデザイ ンや出会いをめぐる現状認識等を踏まえ、若い世代の描く結婚、妊娠・出産、子育て に関する希望を実現する上で今後の取組の在り方に関して、主に以下の意見等があった。⇒・若い世代の所得を増やすための取組や共働き・共育ての推進等を着実に実行して いくことは大前提であること。↓
・今の若い世代は、価値観や選択肢が多様化し 「 正解がない」社会を生きていく上 で、一つ一つの人生の選択について 「 自分なりの納得解」を持つことを重視し、結 婚、妊娠・出産、子育てといった選択についても、自分事として考えるきっかけと 多様なロールモデルを必要としている中で、ライフデザイン支援の重要性が高まっ ており、学校、地方公共団体、企業での取組を通じて、ライフデザイン支援の裾野 を広げていくことが重要であること。 支援の裾野を広げていくためには、支援事業の前後での意識の変化等を把握し、 ライフデザイン支援の意義を伝えていくことが重要であること。 地域における専門家の活用、大学等への働きかけなどにより、学校や地域におけ る取組を浸透させていくことが重要であり、そのためにも若い世代のライフデザイン支援の大切だという社会的な気運を高めることも必要であること。 企業等に向けて取組を広げていくためには、経営層 ・経営者団体等にその重要性 の理解を得るとともに、管理職向けに学びの機会を提供していくことも重要である こと。・ライフデザイン支援では、将来の選択に関わる事実の知識と、実際に体験して得られる実感の両方が重要であること。また、地域性も考慮する必要があること。、全ての年代に共通の一つのコンテンツを提供するのではなく、それぞれの年代に応じて、必要な内容を適切な方法で提供することが重要で あること。 ・マッチングアプリや結婚相談所、行政の支援サービスといった出会いの手段が多 様化する中で、年代ごとの困りごとやニーズ等の違いを踏まえた上で、それぞれの 手段の持つ強みを生かしながら、安全に安心して利用できる、使い勝手の良いサー ビスや支援を届けることが重要であること。サービス向上のために官民の連携協力 も更に進めていくことが必要であること。 マッチングアプリについては、利用者が安心して安全に利用できるよう、第三者 認証の仕組みや安全な利用方法等に関して、周知啓発を図っていくことが重要であ ること。・行政による出会い・結婚支援は重要であること。一方で、その認知度の低さが課 題であり、若者の認知度が低く、20 代の利用者が少ない点を改善する必要がある こと。また、取組の意図や基本姿勢を丁寧に伝える努力を欠かしてはならないこと。
・地域の結婚支援の効果を高めるため、国が支援フェーズごとに効果検証の枠組み を構築し、優良事例の横展開に取り組む必要があること。また、マッチングシステ ムの都道府県間の連携方策の検討を進めていくこと等も必要であること。若い世代 の出会い・結婚を応援する企業 ・経営者団体等との連携・協力を得ることも一つの 方法であること。 結婚を希望する若者は、出会いや結婚を応援する社会的気運を重視しており、特 に、結婚やこどもを望んでいる人に対して周囲が適切な助言やケアを行うことに対 して寛容な社会的気運の醸成を必要としていること。 結婚、妊娠・出産や子育てに関する情報発信については、若い世代自身の意見・アイデアや協力を生かして、公的機関が発信する情報を敬遠しがちな若い世代にも 伝わる方法で取り組む必要があること。また、旧来型の特定のメディア媒体で一方 的に発信する形よりも、SNSでの発信や広告、友達同士の口コミなど、様々な情報 流通経路を用いた多面的な発信手法を講じることが重要であること。

・ワーキンググループは、若い世代の率直な意見を聴くことを主眼にメンバー が 集められ、運営が行われた。出会い、恋愛、結婚、こどもを持つこと等についての意識や ライフデザイン支援等の在り方について、一定の若い世代の声を寄せることができた。他方、当然ながら、ワーキンググループのメンバーとは異なる様々な立場・境遇 にある若者、 様々な考え方を有する若者がたくさんいる。そして、ライフデザイン支援等の推進は、息の長いサステナブルな取組が必要である。今後とも、若い世代の多様な意見も聴きつつ、 審議会等の場で、その効果の検証等も不断に行いながら、施策の議論・改善を継続してほしい。

○(別添)↓
(参考1)ワーキンググループ開催要綱 ↓
若い世代の描くライフデザインや出会いを考えるワーキンググループの 開催について
(参考2)ワーキンググループ構成員→12名。(うち大学生4名)
(参考3)ワーキンググループ開催実績 ↓
第1回(令和6年7月19日15:30〜17:30)〜第8回(令和7年4月21日15:30〜17:30)
(参考4)グラフィックレコーディング ↓
第6回及び第7回のWGにおいては、議論の内容を視覚化し、より分かりやすく伝わ るようにグラフィックレコーディングも取り入れた。

次回も続き「資料2.【概要案】 議論のまとめ(最終報告(案))」からです。

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