第4次少子化社会対策大綱策定のための検討会(第5回) [2019年11月06日(Wed)]
第4次少子化社会対策大綱策定のための検討会(第5回)(令和元年10月15日)
《議事》(1)子育て支援、各種負担の軽減について(2)子育ての分野におけるテクノロジーの活用について(3)意見交換 https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/meeting/taikou_4th/k_5/gijishidai.html ◎資料5「にんしん」にまつわる 全てのSOSに寄り添うために 〜誰にも言えない 妊娠葛藤相談の現場から〜 ◯児童虐待死で一番多いのは 生まれたその日に亡くなる命 → 52人中14人 母子健康手帳の未交付13人(92.9%) 妊婦健診未受診12人(85.7%) (↑子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第15次報告)) ● 2018/6 東京都新宿区 歌舞伎町のコインロッカーから生後間もない女児の遺体。 「漫画喫茶で産んだ」25歳の母親逮捕 ● 2018/8 埼玉県坂戸市 駅のコインロッカーから生後間もない乳児の遺体を発見。35歳の母親逮捕 ● 2019/8 東京都足立区 生後間もない男児の遺体を荒川河川敷に遺棄。「前日の深夜に自宅で産んだ」少女の家族 は妊娠や出産に気付かなかったという。17歳の少女2人逮捕 ◯「妊娠したかも…」という時から繋がる仕組みが必要→妊娠に悩む時期からの支援 妊娠葛藤相談窓口 ◯匿名で、安心安全で、役に立つ相談先→受け入れられる体験・繋がることで得た安心感が希望がもてる社会へ。(孤立・無力感→絶望感にしてはいけない) ◯妊娠葛藤相談窓口の仕組み→365日開設 電話:16-24時 メール・twitter相談:24時間 ◯見えない相談者と繋がるために→対象者に合った入り口を作る、物理的・心理的にもアクセスしやすい方法、ホームページから、直接無料電話 毎日、twitterで相談開始を 告知 ・よく連絡をくださいました。ありがとうございます。→過去に相談をし、傷つき体験をしていることも少なくない。妊娠葛藤時期→まずは、産む産まない、育てる育てないに関わらず、 相談者の話を聞き、伴走し、一緒に考える ・相談者をつなぐハブになる→各専門機関や連携先と顔が見える関係をつくり、相談者が安心して繋がれるようにする ◯相談窓口から見える相談者の背景→暴力(虐待・性暴力・ネグレクトなど)、貧困(学歴・母子家庭・不安定就労・若者貧困)、排除(疾患、居場所のなさ、社会資源の不足、偏見など) ・相談は増加中→相談者数:2969人 延相談件数:13173件 ・全国から・様々な年代から・男性からも→年代別相談内容、婚姻状況、 ◯日本における年間出生数(91.8万人)・人工妊娠中絶件数(16.4万人) 10代が最多・40代も。 ◯葛藤の背景→パートナーシップ、経済的理由、疾患、仕事、社会の課題(性に関する知識不足(間違った避妊方法)•利用可能な制度の周知不足•相談先の不足) ◯活動の背景にある社会課題→児童虐待(特定妊婦、0ヶ月0日虐待死、ハイリスク妊娠、出産の予防)、子どもの権利条約批准(学習権の保障 • 妊娠を理由とする高校中退 • 必要な医療を受ける権利(ピルの処方など)•生まれた子どもが自 分の出自を知る権利)、少子高齢化(出生数91万人・死亡数130万人 • 中絶件数16万件) ◯ドイツの場合→日本経済新聞(2018/4/5) 「ベビーブームに沸くドイツ 出生数は5年で2割増」より→2014年 「妊娠の葛藤状態の回避及び克服のための法律」(内密出産法) ・内密出産法(お金がない誰にも言えない育てられない): 人口4万人に1人の 妊娠葛藤相談支援員を 配置することが 法律で定められている。 ◯リプロダクティブ・ヘルス/ライツ 『性と生殖に関する健康・権利』 (1994年にカイロで開かれた国際人口開発会議(ICPD)にて提唱された概念) ◯だれもが孤立することなく 自分自身として、自由にしあわせに 生きていくことができる社会へ ◯↓以下は、政治家の有志による勉強会です。是非ご視聴してください。 ◆日本の未来を考える勉強会(東京の女性の貧困、地方の女性の貧困) https://www.youtube.com/watch?v=kly4qJ2dzBg 次回も、続き「資料6 AI・IoT等を活用した子育て支援の取組(総務省)」からです。 |