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第14回 子供の貧困対策に関する有識者会議 [2019年08月22日(Thu)]
第14回 子供の貧困対策に関する有識者会議(令和元年8月7日)8/22
・子供の貧困対策の方向性について
https://www8.cao.go.jp/kodomonohinkon/yuushikisya/k_14/gijishidai.html
◎参考資料1子どもの貧困対策に関する指標案
○教育の支援→23指標の内8指標が見直し→少しづつ改善されている。
○生活の支援→12指標の内6指標が見直し→少しづつ改善されている。
○保護者の就労支援→4指標の内2指標が見直し→就業率に対し正規の職員・従業員の割合が50%を超えている。
○経済的支援→6指標の内4指標が見直し→少しづつ改善されている。


◎参考資料2あしなが育英会から奨学金を受給している高校生の声
【Aさんのケース】
→私立高校に通う高校二年生。父と母、中学生の妹、弟の五人家族。三年ほど前に両 親が無保険の車に追突され、それが原因で後遺症が残り、ともに働けない状況になりました。その間、父 は部屋に閉じこもるようになりました。母も寝込みがちになり、ご飯を作れないときは、私が、妹たちに カップラーメンやパスタを作ることもあります。 今も両親とも後遺症に苦しんでいますが、事故との関係を証明するのは難しいらしく、保険は下りてい ません。今年の4月から父は復職しましたが、後遺症に苦しみながら仕事をする姿を見ています。母は専 業主婦で、夏頃から働こうかなと言っていますが、仕事があるかわかりません。
両親には、自分が学歴で苦労したことから、私だけでなく妹と弟それぞれが強くプレッシャーをかけら れています。その厳しさもあり、きょうだい皆が瀬戸際に追い詰められた状態で、もともと成績の良かっ た妹と弟も成績がどんどん下がってきています。家では妹も弟も部屋にこもりがちで、すごくストレスを 抱えています。家族全体が何かに追われているような状況で、私も成績をあげることしか考えられず、何 をやりたいか、何になりたいか、何をして欲しいかを考える余裕はありません。
相談相手は中学校時代の二、三人の友人くらいで、兄弟で一緒に愚痴を言ってすっきりすることが多 いです。母は祖母に愚痴を言うこともありますが、父には相談相手はいないと思います。家族の生活リズ ムも異なっており、五人そろって家で食事をすることはありません。母が食事を作れないときに外食に行 くことはありますが、何か言っても互いのプレッシャーにつながるのが嫌なので、会話をすることはな く、それぞれスマホを見ていることが多いです。正直、悪いことが重なって、今のような状況になってし まっていてどうすればいいのか解決策はまったく見えていません。兄弟三人の成績が上がれば少しは変 わるかなと思ったりしますが、どうしたらいいのでしょうか。


◎参考資料3 当事者の状況について
【学習支援施設に通う 19 歳の女性の声】

私は、現在、ここ(学習支援施設)で高卒認定試験の勉強をしています。 最初は、定時制高校に通っていましたが、授業が映画を見せるだけだったりで、 これでは勉強にならないと思い、2 年生の初めの頃、私立の通信制高校に編入し ました。そこで単位を全て取り、もうすぐ卒業というところで、学校から学費を 支払ってくださいという通知が来ました。支払額 70 万円のうち 50 万円は貸付 も可能だが、20 万円はすぐに支払わなければいけないということでした。母に 相談しましたが、20 万円をすぐに用意することはできず、お金を借りられる人 もいないということでした。それで、学費の支払いが期限に間に合わず、除籍に なり、取得した単位がすべてなくなってしまいました。通信制高校に入るときは、 学費が免除される制度があったのですが、その後制度が変わったということで した。 私は母と 2 人暮らしです。母は昔病気をしてから、今も医者から働ける状態 でないと言われており、生活保護を受けています。母はほとんど家にいますが、 食事などは全く作れず、私が小学生のころから家事全般を行っています。 普段は普通に生活できていますが、やりたいことができないこともあります。 例えば、友達と遠くに遊びに行きたいと思っても行けなかったり、やりたい習い 事もできなかったりします。小さいころ習っていた水泳や書道を、もっと続けた かったという気持ちもありますが、それもできません。 高卒認定試験の勉強を始めてから4か月になります。ここ(学習支援施設)は 母が見つけてくれました。定時制高校のときにとった 2 単位以外はすべて認定 をとる必要があります。今は週 2 回通っていますが、自分一人で勉強していて も教えてくれる人が欲しいと思うことがあり、もっと多く通えるといいなと思 います。 高卒認定を取ったら、大学に行きたいと思っています。まだ自分が将来やりた いことが見つかっていませんが、大学で勉強して、自分のやりたいことを見つけ たいと思います。見つからなかったら、早く安定した仕事につきたいと思います。 今の私にとって、ここ(学習支援施設)の存在はとても大きいと思います。い ろいろな情報が聞けるし、友達と時々話す以外、他人と話をする場所はここしか ありません。お金がかからないというのもあります。大学の学費が免除になると いう話も、自分一人だったら、何もわからないままだったと思うし、大学に行く こともあきらめていたと思います。

◆子供の貧困対策に関する有識者会議における提言(令和元年8月公表)
「今後の子供の貧困対策の在り方について」
https://www8.cao.go.jp/kodomonohinkon/yuushikisya/index.html#teigen

次回は、「「副業・兼業の場合の労働時間管理の在り方に関する検討会」の報告書を公表します」からです。
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