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日本福祉施設士会 創立40周年 令和元年度 第41回 全国福祉施設士セミナー参加報告 [2019年07月09日(Tue)]
日本福祉施設士会 創立40周年 令和元年度
第41回 全国福祉施設士セミナー参加報告
(令和元年7月4〜5日開催)
http://www.dswi-sisetusi.gr.jp/annai/pdf/k_semi_2019_02.pdf
(以下、要点を交えながらポイント点を記す。)
◎【第1日】 7月4日(木)

○【開会式・記念式典】13:00〜13:30 (30分)
・挨拶→日本福祉施設士会々長 高橋紘氏、全国社会福祉協議会事務局長 松島紀由氏
(少子高齢化社会、人生100年時代を見越してどのような社会へと目指すのか。中央から地方の時代へと。日本福祉施設士会40周年を契機として行動ありき、と受け取った。)

○【基調報告】 13:40〜14:20 (40分)→日本福祉施設士会々長 高橋紘氏
テーマ:「今までとこれから 福祉施設士のキャリアパスを考える」
・今後の方向→40年の実績を踏まえると同時に、それぞれの施設士が自己診断していく、今までの資料を再整理すること。継続は、人材確保・研修に力点。組織のキャリアパス導入を考えてみては?
・キャリアパスに使う資産の確認→「施設長のための業務チェックリスト」「福祉QC活動ガイドブック」「福祉施設地用専門職講座研修項目」「実学講座人事項目」「倫理綱領」「福祉施設士行動原則〜6つの姿勢と12の行動」「実学講座リスクマネジメント・災害対策」「実学講座項目 経理と財務」「実学講座項目 虐待防止と権利擁護」・・・等々。
・会務の運営→全国セミナー、各ブロックセミナー、都道府県セミナー、「福祉QC全国発表大会」の充実。
・委員会組織活動→「総務」「調査研究」「生涯研修」「福祉QC活動」「広報」の各委員会活動の見直し。

○【行政説明】14:20〜15:05 (45分)
講師:厚生労働省社会・援護局地域福祉課地域福祉専門官 玉置隼人氏
テーマ:「地域共生社会と福祉施設 〜福祉施設士への期待」↓↓

・行政説明では→パソコン画面で説明、ほとんどの画面が以下の第1〜2回の「地域共生社会推進検討会」での議論説明、第3回目の検討会議論結果が出ると思われるので、3週間後くらいかなとの説明があったので乞う期待です。
◆第1回地域共生社会推進検討会 令和元年5月16日)↓↓
https://www.mhlw.go.jp/content/12602000/000512110.pdf
◆第2回 地域共生社会に向けた包括的支援と多様な参加・協働の推進に関する検討会(令和元年5月28日)https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000213332_00003.html
◆未来投資戦略 Society 5.0 の実現に向けた改⾰2017↓↓
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/sankou_society5.pdf
・地域包括ケアシステム強化のための介護保険法等の一部改正法律
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/soumu/houritu/dl/193-06.pdf

・レジメの目次は?↓↓
はじめに
1. 社会の変化と社会保障政策の動向
2.「地域共生社会」の実現に向けた取り組み
これまでの経過
地域共生社会推進検討会
3. 関連施策の動向
ひきこもり支援
地域福祉計画の策定、改定の促進
生活困窮者自立支援制度の推進
成年後見制度の利用促進

・要点のポイント→これまでは、地域で「地域包括センター」の役割が大きく影響してきたが、今後の「関連施策の動向」に踏み込んでの議論となる。第3回目の検討会では、1回目、2回目の検討会を踏まえて、具体的に市町村レベルで「あらゆる住民の解決策」が一人ひとり自分らしい生き方を模索するための「市町村システム作り」へと進んでいく。しかし、市町村は、努力義務が課されているものの、どこまでやってくれるのかわからないが、国としては見本を探してお示しするということ(モデルは2回目にある)。「我が事丸ごと」→「一億総活躍プラン」→「働き方改革」→「Society5.0」に向けて全世代型社会保障時代に向けて国が率先して取り組んでいく意欲が感じられた。特に、市町村体制の「相談支援」の在り方は、専門家の多職種連携、相談地域の範囲、見守り体制をどうするのかが大きな課題となる。現場レベルでの協働化を前提にあるべき姿の検討会を進める。
説明のレジメに対して時間不足であったがために記載レジメ説明のないものもあったことは残念であった。

○【記念講演】15:20〜16:20 (60 分)→社会福祉法人慈愛会 理事長 潮谷 義子 氏
テーマ:「我が事、丸ごと 地域共生社会における福祉施設長の役割」

― 広がり、つながり、共感し、応える ―
Tテーマ遂行にあたり、組織としての共有感を持ちましょう
1.社会福祉施設は、全国津々浦々に存在する組織
2.地域共生社会の理念達成のために連携をする
3.施設士会組織は多様な施設の多様なリーダー、会員の集合体、多様な主体が参画してきた40年の歴史を持つ貴重存在、
U「我が事丸ごと」地域共生社会の法的な背景
1.理念を実行へ
2.実現には覚悟が伴う→憲法25条とは? 先人たちに学ぶ視点必要あり、 公助・共助から自助・互助・共助・公助へ、 様々な課題に直面している市域社会で活動(1990年代以降のバブル崩壊後就職困難時代、ニート・フリーター・ホームレス・住居のない人・ひきこもり・DV・虐待・行きずりの殺人)、難民化(買い物・医療・介護・教育・交通等々)、
V 地域包括ケアシステム強化のための介護保険法等の一部改正法律(予防・認知症対策のサービスモデル)・・・・・等々
W今 何をなすべきか、これから・・・・。
1.いまできることから→
共生社会のモデル作り(専門家としてのバックアップつくり)、住民参加を構想の段階から求める、柔軟な発想、楽しい自己肯定感と対等な関係、自立した関係(相互の足らざるところを補い合う関係→あなたを見放さないというメッセージ)
2.「これから」を考える・・・人生100年時代
・未来から「預かりものの社会」という認識
・過去の経験則だけでは対応できない
・変革と再構築の社会環境
・AI IoT 情報、ロボット工学、生命医学等々の進展・・・学び続ける意欲と理論と実践の融合。  ※社会福祉施設士会評価→公共依存からの脱却にある。

X 最後に私たちは「かくや ありたい」
絶望のとなりに誰かが そっと腰かけた
絶望はとなりの人に聞いた 「 あなたは いったい誰ですか 」
隣の人は 微笑んだ 「 私の名前は希望です 」 
やなせたかし「絶望のとなり」より

・要旨・感想→潮谷先生のお話は何度も聞いていますが、そのたびに話の円熟度が増してきています。特にレジメの『X 最後に私たちは「かくや ありたい」やなせたかし「絶望のとなり」より』の絶望と希望の関係は「相手に寄り添うとは?」大いに考えさせられ、実行に移すべきと思う。まさに感性のレベルでWin-Winの関係であり、相手から見たら信頼されるということ。目的はこの関係ですが、なかなかそうはいきません。昔から人間は「知・情・意のバランス」で動いていますが、「情」のレベルを共感して、なおも寄り添いながら希望を保ち続けるということでしょうか。 (あなたを見放さないというメッセージ)
社会福祉施設が、全国津々浦々に存在する組織として団結してその地域をフォローするならば、確かに一億総国民の活躍プランに合致するでしょう。
今回も、とても考えさせられるお話でした。 ありがとうございました。

○【講演】16:30〜18:00 (90分) →小川社会保険労務士事務所 代表 小川 美也子 氏
テーマ:「福祉施設における働き方改革」
「働き方改革」の実現に向けて(厚生労働省)↓↓(時間を要するので勉強すること)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000148322.html
働き方改革〜一億総活躍社会の実現に向けて〜↓↓
https://www.mhlw.go.jp/content/000474497.pdf

↓以下のように整理されてパソコンで説明。
・労働契約の概要
・働き方改革〜一億総活躍社会の実現に向けて〜
・基本的な労働基準法→1.労働時間 2.時間外労働 3.年次有給休暇
・働き方改革ポイントT
・働き方改革ポイントU
・働き方改革〜今後の課題〜→1.福祉施設における労働の特殊性 2.職員区分 
3.求人と定着率と賃金
・↑上記の感想→今すぐ始めねば間に合わない→例えば5日間の有給休暇取得問題で、もしインフルエンザ時期にまとめて休暇にしたらどうしますか、法令が優先されますので違反の場合は罰金30万円以下になる。勤務時間記載長は3年間保存です。さかのぼって処理されないとも限りません。各事業所は準備が必要です。従来の経営の仕方では酌量の余地なしと感じました。使用者(理事長・施設長)は大いに勉強の必要アリです。

○【交流会】18:30〜20:30
・門司港より「バナナのたたき売り」が余興でした。→前席で参加しているので、買いたかったのですが、持って帰れそうもないので、見ているだけでした。すると高橋会長が参加されて気が付いたらそれぞれのテーブルに1本ずつ配られていました。さすが会長さんですね。その青いバナナ→1日後に真黄色になり、中身はまだ堅かった。夏だからかな?
・特にびっくりしたこと→お酒の力を借りてそれぞれ交流している際に、仙台・東北福祉大学のことが話題(会場には知ってるだけで7〜8人)となり、当法人職員の名前を言ったら知っているという。不幸にして事故遭遇して亡くなったことを告げたら相手方も知っていた。同年配らしい。はるか福岡まできて自分の部下であった職員を思い出すとは予想だにしなかった。自分の責任のように感ぜられ、再び襟を正さなければならない想いがした。


◎【第2日】 7 月5日(金)
○ 9:30〜11:50(140分)「外国人技能実習生の受け入れについて」

・外国人介護職員の雇用に関する介護事業者向けガイドブック
https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000496822.pdf
・外国人介護人材受け入れの仕組み
http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/311861.pdf
・日本語能力水準
https://www.jlpt.jp/about/levelsummary.html
(コーディネーター)日本福祉施設士会副会長 岡田好清氏
(シンポジスト) HOPEWELL 代表 河野 葉子 氏(ミャンマー日本語学校)
(社福)杉和会 理事長 若山 宏 氏
西日本良友営業部長 曲春懐 氏(元外国人技能実習生)
西日本短期大学 社会福祉学科 学科長教授 中野幹子 氏

・西日本良友(株) http://finance.huagu.com/fycz/20190105531869.html(翻訳ソフトで)
営業部長 曲春懐 氏(元外国人技能実習生)→中国人。現在この会社の営業部長になり、日中の架け橋(7年間)として教育機関・福祉施設と連携しながら介護・看護分野での外国人育成業務に携わっている。→介護人材を育成するための学費負担、勉強とアルバイトの両立をさせる、住居の手配、心のケア、帰属感など中国人引き受けに対する課題解決に取り組んでいる。技能実習生で日本へ。日本語の取得のために中国との往来で現職。介護人材の世話をする。
・HOPEWELL 代表 河野 葉子 氏(ミャンマー日本語学校)→ミャンマーにおける介護技能実習生の送り出しの現状の紹介。河野氏は10数年間日本、インドネシア、シンガポールで5星ホテル勤務の実績を生かし、ミャンマーで旅行会社を立ち上げ、日本語学校も設立、2015年現在のホープウィル人材派遣会社(http://www.myanmar-hopewill.com/ )を設立している。2013年本格的にミャンマーからの技能実習生の送り出しが始まる。→いわゆるミャンマー人の特徴をとらえながら日本に貢献している。アジアの中で一番におとなしいという。
・(社福)杉和会( http://www.sugiwakai.jp/)理事長 若山宏氏→EPA(経済連携)に基づき2009年インドネシア介護福祉候補生4人の受け入れ、現在までに18人の受け入れ。今年度は、ベトナムより留学生2人を受け入れ、中部学院大学短期大学に入学し2年後の介護福祉士合格を目指している。更に、新規EPAインドネシア人2名の介護福祉候補生がやってくる予定。
職員の安定的確保と育成に努めている。(宿舎提供20部屋あり。家族もいる。)
・西日本短期大学 社会福祉学科長教授 中野幹子https://www.nishitan.ac.jp/bekka/→中野氏はもともと看護師出身。留学生受け入れ(4年間の状況報告)がテーマ。2015年1回目の留学生入学許可ベトナム5人の女性。→受け入れ側で、まじめな性格・資格を取りたいと思っていたりの意欲的姿勢にこだわった。困ったこととしては、6か国の受け入れから日本語を理解してもらうことの難しさ・どの程度生活に困っているかの経済事情が見えにくい・日本人への遠慮などから研修生を見てみたとき、教員が専門職でありすぎる、ということに気が付き生活にも目が行くようになる。(留学生は28時間のアルバイト)。このほかに留学生を受け入れていいと思うことや課題などスライドにまとめて説明。福祉施設と外国人との介護人材として橋渡しの役目をしている。

・↑上記は岡田コーディネーターの進行→フロアからの質問や意見をまとめている。「外国人介護職員の雇用に関する介護事業者向けガイドブック」「外国人介護人材受け入れの仕組み→4つのパターンあり」「日本語能力水準」の参考資料あり。
・以上簡単ですが、【シンポジウム】要旨に代えさせていただきます。

○【閉会挨拶】11:50〜11:55 (5分) →日本福祉施設士会副会長 古谷田紀夫氏
◎参加者名簿から→235名の参加者。(初めての地方開催としては成功でしょう。)

次回は、第94回 社会保障審議会障害者部会「資料5 難聴児の早期支援に向けた保健・医療・福祉・教育の連携プロジェクトについて」からになります。


◆会場へ向かう途中 昼過ぎに博多駅前で 
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◆全国セミナー受付(東北ブロックセミナー宣伝用チラシ入り口に置く) IMG_1913.JPG

◆司会・進行者   開会式来賓  
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◆会場風景(235名) 
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◆福岡県副知事挨拶  福岡県社協事務局長(会長代読)   
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◆特別表彰(杉本憲彦氏)  受賞者挨拶(前田光泰氏)  
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◆高橋会長の基調報告 
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◆厚労省地域福祉課 玉置隼人専門官 
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◆潮谷義子氏  
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◆小川 美也子氏「福祉施設における働き方改革」 
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◆懇親会場  名物バナナのたたき売り(アトラクション) 
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◆高橋会長懇親会挨拶もしたが、余興でハーモニカ演奏場面 40
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◆(懇親会場)古谷田副会長率いる法人職員たち(おもてなし感激したよ) 
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◆会場からホテルへ向かう博多駅正面の夜景(20:50分頃) 
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◆2日目「シンポジューム」 4人のシンポジストで 
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◆(コーディネーター)日本福祉施設士会副会長 岡田好清氏  会場からの質問者
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◆全日程終了 閉会式 日本福祉施設士会副会長 古谷田紀夫氏 
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