神野直彦 福祉と経済を語るセミナー開催(平成30年11月18日)
◎岩手県社会福祉協議会の{星 拓史さん}よりメール(10/2付8:21分)↓↓おはようございます。 大変ご無沙汰しております。お変わりございませんか。
本日は、日本社会事業大学同窓会岩手県支部の事務局としてメールを送らせていただきました。
実は、来る11月18日(日)の午後から日社大同窓会北東北支部(青森、秋田、岩手)の合同企画による公開セミナーを開催することとなりました。
秋田県の同窓会関係者には、秋田県社協の門脇さんを通じて周知をお願いしております。
セミナーの内容は、別添のとおり社大の現学長 神野直彦氏による講演会、講演会終了後に北東北支部同窓生による交流会という流れです。
門脇さんからご案内があるかと思いますが、私の方で村上様の連絡先を把握しておりましたので、直接ご案内させていただきました。
3支部合同のセミナーは初めてでございますが、せっかくの機会ですのである程度の参加となるように準備をしたいと考えています。
どうか村上様の参加を含めて秋田県からたくさんのご参加をいただきますようご協力をお願いします。
※セミナー(13:30〜)は、どなたでも参加可能ですが交流会(16:00〜)は、秋田、青森、岩手の同窓生のみが対象となりますことをご了解願います。
※添付資料
@公開セミナー開催要項
A交流会開催要項
B公開セミナーチラシ(PDF)
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社会福祉法人岩手県社会福祉協議会
福祉経営支援部 部長 星 拓史
電話019-637-4475 FAX 019-637-4255
メール:hoshi@iwate-shakyo.or.jp
基本理念:「地域福祉を推進し、誰もが住み慣れた家庭や 地域で、共に支えあい、自分らしく、安心して生活することができる、豊かな福祉社会の実現」
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◎↑上記@公開セミナー開催要項↓↓
神野直彦 福祉と経済を語るセミナー開催要項1 目的 本セミナーは、日本社会事業大学の地域貢献の一環として開催いたします。
2 主催 日本社会事業大学同窓会 岩手県支部・青森県支部・秋田県支部
3 後援(予定)
岩手県、社団法人岩手県社会福祉士会、社会福祉法人岩手県社会福祉協議会、
社会福祉法人青森県社会福祉協議会、社会福祉法人秋田県社会福祉協議会
4 期日 平成30年11月18日(日) 13:30〜15:30 (受付12時45分〜)
5 会場 ホテルルイズ(住所:岩手県盛岡市盛岡駅前通7番15号 TEL 019-625-2611)
6 内容
講演「悲しみを分かち合う経済・福祉〜時代を拓くカギは地域にあり〜」(仮題)
日本社会事業大学 学長 神 野 直 彦 先生
7 参加対象 市町村社会福祉協議会職員、自治体職員、社会福祉士会会員、学生、
日本社会事業大学同窓生等 100名
8 参加経費 無料
9 お申込み方法【申込期限:平成30年11月10日(土)】
(1) 青森県支部・秋田県支部は、各県の参加取りまとめをお願いします。
(2) 岩手県支部及び県内の参加希望者は、下記岩手県支部事務局へお名前と所属を記載してメールでお申込み願います。メール送信不可の場合は、携帯電話へご連絡願います。
10 照会先
日本社会事業大学同窓会岩手県支部長:右京 昌久(岩手県社会福祉協議会)
岩手県支部事務局:星 拓史(岩手県社会福祉協議会福祉経営支援部)
〒020-0831 岩手県盛岡市三本柳8地割1番3 ふれあいランド岩手内
メール:hoshi@iwate-shakyo.or.jp電話:080−5227−1188(星)
神野直彦(じんの なおひこ)先生の略歴
1946年、埼玉県生まれ。1981年、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。大阪市立大学、東京大学教授など経て東京大学名誉教授。前地方財政審議会会長
2017年、日本社会事業大学学長に就任。
◎講演内容から・今は「歴史の峠」としての「危機(=危うく変化することだという)」をどのように理解するかで、これからの人生はどのような方向に向かい、そして「地域共同体」としての社会システムを構築していけるかどうかになる。人口減少社会は必ずしも悲観的ではなく「希望と楽観主義を携えて」対処することが必要。(講演では過ぎ去ってきた歴史の過程から例を挙げ工業社会から知識社会へと転換してきたことなどを展開しながら。)
・「予言の自己成就(聖書・マタイより)」を噛み締め、それぞれの人たちは、人間を手段とする都市型から人間を目的とする都市型社会へと転換していく。すなわちネクストステージを目指して「インフラの整備」や「セーフティネット」形成で公平な社会を目指すということ。新自由主義による市場にゆだねることは限界があり、歴史の流れからみて不具合が生じている社会となっている姿を修正すること。
・「悲しみ」を「幸せ」に変える力→人間の共生主義、自然との共生にあり、社会に参加すること。「悲しみ」を「分かち合い」、「優しさ」を「与えあう」→共生意識、参加意識、帰属意識が高ければ高いほど「市民の力」は高い。
・地域社会の「地域力」→地域社会に生ずる問題を地域社会が解決していく能力(チャスキンの地域力)。→個々人の人間的能力と結束力としての社会的関係資本がどの地域でもある。
→正しく問題を整理すればそこには答えの半分が内在。→地域力は地域の問題認識力と問題解決能力だ。→「短所」を直すよりも「長所」を見出し、それを「発展させること。」
・スェーデンから学ぶ→子どもたちが育つための二つの木陰(緑の織りなす木陰=自然環境、人と人との織りなす木陰=人的環境。子どもたちが育ちたい「街づくり」そこに知的集約産業が生まれる。)→正に団塊ジュニア時代の社会2040年への挑戦に結び付いてくる。
・生活の「場」としての地域社会の再創造が必要→「所有(having)欲求」から「存在欲求(being)」へチェンジ→共同体的人間関係を補強する社会的セーフティネットは社会の基盤としての家族関係にあり。親近感・思いやり、連帯感、相互理解の原点は家族。家族としての要求はお互いへの配慮や敬意は家庭内の仕事の分担。→beingを取り戻す。自分のあるがままを受け入れ、自分の「点」を見出す→他人の点も見出す→お互い関係がハッピー。→地域社会に対して家族のように考え、そしてその考えを実行に移すこと。「我が事、丸ごと」の社会を目指す。
○「政府縮小−市場拡大」戦略から「市場抑制−社会拡大」戦略へ
(1)民主主義による市場の統制と共同体の補強→政治・経済・社会システムの統制は「インフラ」の制御、「セーフティネット」補強の関連性から戦略が決まる。
(2)欲望の「奪い合い」から幸福の「分かち合い」→協力とボランタリーが主力となる。
○類的本質(人間性の属性)を取り戻す「懐かしい未来」へ→共同体的人間関係、Boys,be ambitious,not for money, not for selfish accomplishment, not for that evanescent thing which men callfame.(金のためではなく、利己的な功績のためではなく、人が名声と呼ぶあのはかないもののためでもなく、少年よ大志を抱け)。優しさ、謙譲、心のゆとりを持てる社会へ→そういう社会を目指して励んでいくこと。
○最後に、第二次大戦で爆破されたケルン(ドイツ)の地下室にしるされた言葉↓↓(結びに)
わたしは日が照っていないときでも 太陽の存在を信じます。
愛を感じることができなくても 愛の存在を信じます
神が沈黙しているときでも 神の存在を信じます
・→人はどんな逆境においても、明るい未来、可能性を信じますということかな?◆感想→「悲しみを分かち合う経済」、神野学長の講演は、与えられた2時間の中で全身のジェスチャーと迫力のある、そして分かりやすい講演であったように思う。先生の主張は、経済・政治・財政が関連のある分野として全体の社会システムに影響与えるもの、としてとらえているように思います。結論からいえば、今までの工業化社会では富めるもの(欲望の奪い合いといっている)に価値が置かれてたいたが、現代は少子高齢化社会、世の中の自然現象にあったように社会システムを変えていかねばならない。一人一人の納得できる社会(幸福の分かち合い)へとシフトすることとしている。
われわれ現代の福祉に関係するものとして時代の変化を見据えながらの活動が必要で、優しさと思いやりがキーポイントになる。大変に有意義な示唆に富んだお話でありました。
○岩手県支部の右京さんはじめ、星さんには大変にご苦労をおかけしました。同時に、北東北3県のご連絡に対し、甚大な感謝を申し上げます。ありがとうございました。
今後とも、よろしくお願いいたします。◆大館から盛岡へ、高速バスの窓からの岩手山(盛岡は道中景色が素晴らしい!)

◆(開会式)岩崎日本社会事業大学同窓会長(栃木県支部)・挨拶(遠路、ご苦労様でした)

◆(開会式)青森(三浦氏)・秋田(佐藤氏)・岩手県(右京氏)の各支部長さん

◆(講師紹介)右京昌久岩手県支部長(よく学長を呼んでくれましたね)

◆講演する神野直彦氏 (分かりやすく説得力あり)

◆講演会場風景 (参加者多数)

◆神野学長とともに(記念写真)

◆懇親会風景(全員一言で、講演に対する各人の想いを述べる)







◆全員一言終わって神野学長の最後の一言(大学運営への決意)
