平成30年度 東北ブロックセミナー青森大会から [2018年09月19日(Wed)]
平成30年度 東北ブロックセミナー青森大会から(平成30年9月13日)
◇主催→東北ブロック福祉施設士会・青森県福祉施設士会 ◇期日→平成30年9月13(木)〜14日(金) ◇会場→ホテル青森3階「禅知鳥の間」青森市堤町1-1-23 ○開催要項から ・テーマ→『未来(あす)の地域福祉を推進する職場と意識づくり』 ・開催趣旨(要約)→少子高齢化、家族構成・生活スタイルの多様化、勤労形態等変化を背景に、地域社会での複合化された課題が複雑化し、国は「新たな時代に対応した福祉の提供ビジョン」を提唱、それぞれの問題や課題などに各専門機関・団体等の協働による地域包括支援体制づくりを進めている。各自治体でも「我がこと・丸ごと」の理念に沿って地域課題解決に向けて取り組む「地域共生社会の実現」に取り組んでいる。 このような流れの中で、私達福祉施設士も積極的に地域福祉向上のためにその役割を果たしていかねばならない。私たちの学びの場になるよう願っている。 ○【開会式】13:00〜13:20 ・県施設士会副会長・三浦昭子氏の開会の言葉に始まり、蛯名将輝会長主催者あいさつ、来賓として青森県経営協会長今村良司氏のご挨拶を賜る。今村氏は「自治体戦略2040構想研究会(2018年、総務省)」を参考に東北の秋田・青森に所属している住民は危機感が必要として施設士会と経営協が団結して地域課題を模索しようと提案。↓↓ http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/jichitai2040/index.html ○【基調報告】13:20〜14:00 『期待される「福祉施設士」に』 日本福祉施設士会・会長 高橋紘 氏 ・「福祉施設士」資格→施設長がより高度な施設運営管理能力を修得するために、全社協が実施している「福祉施設長専門講座」を終了することで全社協会長より授与される民間資格。もっとも専門性の高いもので、発足当時(1979年)、「管理者の資格基準を定めて資質を引き上げよう」という動きの中で、(当時の)厚生省水田勉施設課長が「施設福祉士」名称を考え出し決まっている。「経営や管理を体系的に学ぶ場は、福祉施設長専門講座・福祉施設士実学講座(年5回)しかない」(30周年記念座談会・P15) ・次いでスクーリングプログラムの内容等の説明→社会福祉法人制度の実効ある推進者として貢献する(行動原則として実績整理)→個人研鑚・実践力を高める・成果の発信・地域共生社会の実現へ→スティタス向上→行政・公的資格化を提唱 ・以下、事実をもとに細かく説明→「積極的に成長・進化するために」「役割を我が事のように」「福祉施設長専門講座履修科目をベースに実践、キャリアパス1〜4」「社会情勢への対応」「各7つのブロックの社会的認知・存在感」「実践向上プロジェクトの継続的推進1〜3」「6つの施設と12の行動原則」「福祉QC活動」「組織体制と事業の見直し、及び財政の健全化に群れた取り組みの推進」「40周年に向けて(2019年)」「資格のあり方・会の在り方を考える」 等々。 ○【講演T】14:10〜15:40 『組織と個人を取り巻く現状について』〜働き続けたいと思う職場環境について〜 2級キャリアコンサルティング技能士(国家資格)・産業カウンセラー 福留規子氏 (青森労働局青森公共職業安定所で就職支援ナビゲーター(10年)を経て、「公益財団法人産業雇用安定センター」で移籍支援対象者への支援5年、現在在職中。ライフワークとして働く人たちのメンタルヘルスカウンセリング・保護司として活躍中。) ・先ず、社会・経済動向から説明(H29年度までの社会的課題と政策)→1.日本再興戦略(どのようにしたら日本は再興できるか→新3本の矢として)、2.一億総活躍社会(H29.6.2閣議決定)、3.働き方改革(H30.6.29法案成立)、4.人生100年時代構想会議 →現在まで1〜4が、時系列につながっていることをまず理解する必要あり。 【3つの事からアプローチ】→・働き方改革と労働市場、・ハラスメントとメンタルヘルス、・働き続けたいと思う職場環境について ・働き方改革と労働市場について→働き改革の目指すものは一人一人の事情に応じ、多様な働き方を選択できるような社会の実現で、将来の展望が持てるようにすることを目指す。 「働き方改革支援ハンドブック」の活用↓↓ https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/0000204816.pdf 「労働市場状況」では、失業率が低下、少子高齢化に伴う生産年齢減少が進む中、高齢者の求職者数が増加。正社員転換・待遇改善実現プランによる推進とした非正規雇用の労働者への対策など、キャリア形成支援とした事業主への助成金(人材開発支援助成金、キャリアアップ助成金)の説明。↓↓ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/part_haken/jigyounushi/career.html ・ハラスメントとメンタルヘルス (相手がハラスメントと感じるかどうかがポイント) 「明るい職場応援団」https://www.no-pawahara.mhlw.go.jp/ 「みんなのメンタルヘルス」https://www.mhlw.go.jp/kokoro/ 「こころの耳」http://kokoro.mhlw.go.jp/ 「職場における心の健康づくり」↓↓ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000153869.html ・働き続けたいと思う職場環境について↓↓ https://www.d-healthcare.co.jp/business-column/work-style-reform20171227/ ・働きやすい職場環境改善への取組→職場環境の改善を通じたストレス対策のポイントから→作業ペースの調整、勤務形態、仕事の役割や責任が明確であること。良い人間関係、職員共通の意識感覚、その他の改善点が自由に言えること。 ・職場におけるコミュニケーション実施のポイント→はっきりと明確に伝える。詳細な情報を豊富に伝える。人格を尊重。理解度をチェックすること。 等々 ・相談を受ける際、話を聞く時の心がけ→人に悪印象を与えない普段からの意識的な訓練。 ・最後に、いつまでも活動的でいるために→意識して40台・50台から心身ともに心がけ、「脳の活性化」を意識して人と話すことではないでしょうか。 ○【講演U】15:50〜17:20 『ひきつける経営者となるには』〜評判を上げるための基礎知識が職場に根付いていますか〜 岩手県スポーツ推進審議会委員、スポーツリンク北上 理事 NPOフォルダ副理事長 長屋あゆみ 氏 (東京都にある幼児活動研究会(株)にて、保育園・幼稚園の体育指導・子育て支援を行う。上級指導員として指導部に所属し、500名あまりの指導員の育成に携わる。初の女性役職者となり志部長を経験。出産後は専任講師となり職員育成指導や私立の園職員マナー検定を立ち上げる。3年前よりNPOフォルダ副理事長として研修・講演・接遇や、地方創生事業・司会業等などで活動している。) ・施設は「評判が大事」→「この施設でよかった」なくてはならない場所(なら・しか) (なら・しか)とは、「この施設なら大丈夫」→「この施設しかない」という意味。「信用がいっぱい重なって」→「信頼」となる意味。 ・次は、法人の理念・目標を理解していますか→職員はトップの考えを理解し、工夫して実行する(合理的に・効果的に・楽しく)。福祉の仕事をしている自覚と誇りを! ・評判がよく職員が生き生きしている職場には必ずこれがある→行動基準を明確にし、全職員に浸透させる仕組みを作ることが大切。 【相手の心に届く基本マナー&スキル】 ・評判は職員の社会性によって決まる→電話対応・接遇マナーの自己流から一流へが必要。 ・あなたの想いが伝わるには→言語(7%)。声の影響(38%)→トーンやアクセント強弱、間、抑揚など。非言語的影響(55%)→表情、ジェスチャー、姿勢、相手との距離など。→会場に投げかけて隣の同席者と話し合って(%)を答えさせる。正解者なしだった。 ・基本の5原則→@身だしなみ≠おしゃれ、その場にあった身だしなみ。A表情=安心感、親近感。B姿勢(座位・立位)=きちんとした印象、礼儀正しい。C挨拶:職場の雰囲気を明るくし職員のやる気を高めてくれる。D言葉づかい:社会人として必須。言葉に関しては敬語の使い方、使ってはいけない言葉(若者言葉、バイト言葉、略語、友達口調専門用語や単語のみなど)、正しい日本語で話す。→ワークショップのように7〜8の文章例や電話対応から話題豊富になって正しい日本語を修正しながら。 ・クッション言葉の説明あり→申し訳ございませんが、失礼ですが、恐縮ですが、よろしければ、折角ですが、・・・・ ・要は、相手の心に届くためには、心を使って話し行動することです!! 結論→【「ありがとう」がたくさんあふれる施設に】することです。 ○【交流会】18:00〜20:30 ・津軽三味線演奏(工藤社中) https://www.youtube.com/watch?v=BC62UiZaW88 ・青森ねぶた凱立会披露(日立連合囃子方)↓↓ https://www.youtube.com/watch?v=2V6G3jwnuas ・東北6県からの恒例の出し物があり、カラオケや高橋会長のハーモニカに合わせて合唱や輪唱などで楽しんだ。 次回は、2日目で「福祉QC」についての講演や活動発表があります。 ◆日本福祉施設士会 高橋紘会長 基調報告 ◆講演T「働き続けたいと思う職場環境」 福留規子氏 ◆講演U「ひきつける経営者となるには」 長屋あゆみ氏 |