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平成30年版 子供・若者白書(概要版)(PDF版) [2018年08月23日(Thu)]
平成30年版 子供・若者白書(概要版)(PDF版)
http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h30gaiyou/pdf_indexg.html
◎特集 就労等に関する若者の意識

3 おわりに
・平成29年度調査についてみると
、就労により十分な収入を得られるのか、きちんと仕事ができるのか、仕事と家庭の両立はできるのか、勤務先での人間関係がうまくいくかなどについて、平成23年度の調査より少なくなっているものの、依然として多くの若者が不安を抱えていることが読み取れた。ま た、仕事よりも家庭・プライベート(私生活)を優先したいと考える若者が増えていること、転職を否 定的に捉えている若者がそれほど多くないことや、キャリア教育の効果を感じている若者が多いことなどが読み取れた。 また、人工知能、ロボット、IoTなどのイノベーションの登場により、仕事の内容や働き方などが大きく変わる可能性がある。これに伴い、時間的にも空間的にも、より柔軟なワークスタイルが選択できるようになるのではないかと考えられる。
・こうした状況の中で、若者には、各自の意思や能力、置かれた個々の事情に応じて、多様で柔軟な働き方を選択しながら、より良い将来への展望を持ち、社会で活躍していくことが期待されている。若者 が、子育てや介護との両立、ワーク・ライフ・バランスなども念頭に置きつつ、自身の暮らし方、生き方を検討し選択することができるような、キャリア教育や就労環境の整備が求められているといえるだろう。 そこで、本特集の結びとして、若者を対象に、職業について考えるきっかけを提供したり、キャリア 形成を支援したりしている取組についての事例を紹介。
↓↓
⑴ 学校外で取り組まれているキャリア教育 〜高知県「とさっ子タウン」〜
学校外で子供たちが主役となって、社会の仕組みを学びながら、働くことの意義や様々な職業について考える体験型の取組の一つとして、高知県で実施されている「とさっ子タウン」について紹介。 「とさっ子タウン」→小学4年から中学3年 までの子供たちを対象に、仕事や遊びを楽しく体験しながら、社会の仕組みや地域への関心を高めるきっかけとして、平成21(2009)年度から毎年子供たちの夏休みの二日間を利用して開催されてきた。ドイツのミュンヘン市で行われているこどものまち「ミニ・ミュンヘン」を参考にして始められた「とさっ子タウン」は、毎年400名以上の子供が運営する「まち」であり、熱気あふれる学びの場となっている。 この目的は、地元高知ならではの仕事や文化の体験、子供たち同士のコミュニケー ションのほか、社会の仕組みに関心を持つきっかけづくりにある。 「とさっ子タウン」では、市役所や税務署、新聞社、飲食関係の仕事や創作関係、娯楽関係など約40 種の仕事が用意されているが、子供たちのアイディア次第で新たな仕事を起業するなど、仕事のバリエーションを増やすことも可能だ。子供たちはそれぞれ好きな仕事を選択して、専門家から仕事を教わりながら、「まち」を育て、運営していく。仕事をすることで仮想通貨「tos(トス)」を給料として得て、その中から税金を払ったり、買い物をしたりすることができる。選挙や議会も開催することができ、子供たちが協力しながら自分たちで自分たちの「まち」を変えていくことができる仕組みになって いる。 このように、「とさっ子タウン」を通して子供たちは、社会にはいろいろな仕事があること、その仕事の大切さ、大事さを体験しながら学んでいく。「とさっ子タウン」は、興味を持って社会を真剣に考える最初の重要な機会となっていると言える。 また、「とさっ子タウン」は参加する子供たちのほかに、多くの高校生、大学生等がボランティアとして参加しており、彼らの学びの場ともなっている。

⑵ 高校におけるキャリア教育 〜岡山県立和気閑谷(わけしずたに)高等学校の取組〜
・少子化による地域の衰退を防ぐためには教育の充実が重要という和気町の思いと、特色ある教育活動によって生徒の学力・意欲を伸ばし高校の魅力化を図りたいという和気閑谷高校の思いが一致し、平成25(2013)年度に開始された取組を紹介→和気閑谷高校では、地域課題解決学習(総合的な学習の時間)に町役場、町教育委員会、町商工会、地域おこしに協力する人や企業などが協力・ 協働することを通して、地域の活性化を図るとともに、地域に愛着を持ち地域コミュニティの担い手になる人材を育成し、ひいては高校の魅力を高めることを目指している。 具体的には、和気町役場が地域おこしに協力する人や企業を学習の支援職員として高校に常駐させたり、町教育委員会が主催行事への高校生受入れや高校主催行事への小中学生参加のためのつなぎ役を担ったり、商工会が高校生のインターンシップの受入れ、講師派遣や商品開発の支援などをしたり、駅前商店会が店頭スペースの提供やボランティアの受入れ、講師派遣などをしたりしている。 そのほか、連携・協働する教育関係者、行政、地域、産業界の代表者が集まる連絡会を隔週で行い、 情報共有するとともに、地域が必要としていることや支援職員の活動内容などを確認している。また、 年5回の魅力化推進協議会では2020年に向けて学校と地域の在り方などを協議し、地域社会と高校双方の持続発展を指向した展開を目指している。 また、就職希望者は全員2年次にインターンシップを行うこととしており、役場や商工会が窓口となって受入れ先などを調整しているが、これを探究型インターンシップと位置付け、職業体験に加えて「働くことに関する現代的課題」について仮説を立て、体験やインタビューを通して仮説の検証や課題解決の提言をまとめることとしている。 さらに、小中学校や町教育委員会と連携し、高校生が小中学生の先生役となり、英語や論語の出前授業や理科実験教室を行ったり、放課後学習支援を行ったりもしている。また、English Campでは、小中学生が英語に親しめるメニューを高校生が企画・実践。これらは、高校生が主体となったプログラムであり、高校生の責任感や自己肯定感を醸成することができるとともに、小中学生に身近な ロールモデルを提示することとなっている。また、連絡会の実施や毎年の学校内外の人々へのアンケー ト、生徒の到達度チェックなど計画・活動・評価・見直しのプロセスが確立しており、町ぐるみで生徒のキャリア形成を支援する取組となっている。さらに、「こくさいフォーラム in Wake」の開催や海外の高校(中国2校、韓国2校、台湾1校)との姉妹校協定に基づく交流などを通して、国際理解学習を深め、地球規模の視野で考え、地域視点で行動できる“グローカル人材”育成に取り組んでいる。 このように、和気閑谷高校の取組は、地域にある様々な教育資源を最大限に活用し、町内の小・中・ 高等学校の連携した取組を行政、商工会、地域事業所などが一体となってサポートするものとなっており、学校と町が協働して、多様な機会を子供たちに提供するシステムであるといえる。同時に、高校生の活動をきっかけに地域住民の意識も変容し始めており、町の活性化にもつながっている。

次回は、「第1章 子供・若者育成支援施策の総合的な推進」からになります。

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