◎保育所の受審に向けた取組 [2016年04月18日(Mon)]
◎保育所の受審に向けた取組↓↓
○受審に向けて →受審目的(現状はどうなっているかの客観化、最終的にどうしたいのかを明確に) →施設長のリーダーシップ(職員・保護者への受審宣言、担当者選任(担当チームの設置)、評価機関との連絡など、計画的な取組となるように) ○受審準備 →担当者を中心に準備(計画作り、評価機関と確認しながら日程の調整、受審に向けた全体の進行管理、受審に向けた事前提出の資料づくり、評価結果についての検討・共有) ○受審のポイント ・効果的自己評価の実施→より多くの職員参加、職員への評価基準の理解を図る、自らの保育の取組の言語化(評価調査者に説明できるように)、自己評価結果を職員全員で理解を共有する ・業務の標準化・マニュアル作成の留意点→現場職員が話し合って活きた作成が必要(急ごしらえしても活きたものにはならない) ○継続的な改善活動の重要性→保育の改善や質の向上のための継続的取組の一つのプロセスととらえ、「やれやれ(受審議が終わって)」ではない。PDCAサイクルが必要。 ◎自己評価について ○自己評価の実施方法 ・自己評価の効果→評価基準に沿って振り返ることは「職員の新たな気づき」を得る、保育所全体で質の向上に取り組む「きっかけ」、全職員の意識の共有化につながる。 ・自己評価については評価機関との相談・調整で決定。 ・自己評価のポイント→職員一人ひとりが評価基準を理解し客観的に評価、そして職員間の共通認識を形成する。 ○自己評価の実施タイプ ・全職員参加型(Aタイプ)→まず一人一人評価→持ち寄って担当チームで1本化→施設長も含めた職場全員で協議後保育所としての自己評価結果とする。 ・保育所の組織運営面で十分理解できない場合→保育実践に当たっては組織運営も質の向上から重要な基盤なのでチームの中で理解する必要あり。 ・チーム内で異なる項目の場合→評価の根拠・考え方を示しながら議論(どうしてそうなったかを)して1本化する ・チーム・保育所の自己評価→施設長等(経営層)の意見に偏ることなく職員の意見が適切に反映されるように。 ・このほかにも「チームを設置しチームごとに評価項目を分担して行う方法(Bタイプ)」「一人一人の評価をそのまま評価機関に提出する方法(Cタイプ)」「経営層の自己評価と全職員が個別に自己評価結果を評価機関へ提出する方法(Dタイプ)」がありますが、評価機関との協議の上で決定すること。 ○評価基準の読み方・実施 ・判断基準(abc評価)、評価の着眼点、評価基準の考え方と評価の留意点を参考にしながら自己評価結果表の様式に基づいて各保育所で定めた実施方法により、自己評価結果を作成。 ・判断基準(abc評価)の付け方→今般の指針(26年4月1日付の全部改訂)で明確化、保育所側からみた「a評価」ではなく保育所保育指針や保育所全体が目指している高い水準に到達しているかどうか、到達目標を達成している状態を「a評価」という。保育所の取り組み内容が「よりよい」「水準・状態」「質の向上を目指す際に目安とする状態」がありますので、「質の向上を目指す際に目安とする状態」でなければ「a評価」ではなく「十分ではない」となり「b評価」となります。 ・「評価の着眼点」をもとにした総合的な評価→「評価の着眼点」一つひとつを満たすために必要となる取組・内容など「評価基準の考え方と評価の留意点」をもとに確認しながら着眼点をチェックします。 ・「判断した理由・特記事項等」欄の作成方法→具体的文章で記述、資料名なども記入しておくとわかりやすい。 次回は、「保育所版評価基準ガイドライン」を見ていきます。 |