ひといちばい敏感な子 [2015年07月09日(Thu)]
最近少しずつ目にするようになった「highly sensitive person」の子ども(highly sensitive child)についての解説本。翻訳されたものは日本初です。「HSC(ひといちばい敏感な子)」は疾患や障がいではなく、生まれ持った性格(タイプ)の一つで、子どもの15〜20%に見られるそう。 翻訳をされた明橋大二先生の「はじめに」から ----- 私がさまざまな子どもたちを診ていくうちに、気づいたことがありました。同じ環境でも、それをあまり意に介さず流せる子と、敏感に反応する子がいるということ。親や他人の気持ちを敏感に察知して、相手に合わせた行動を執る子と、マイペースな子がいるということ。 敏感な子は、大人にとっては、ある意味、いい子だけれど、本人としては、けっこうしんどい生き方をしています。そのしんどさが積もり積もった時、身体や行動上の、さまざまなSOSとして出してくることもあるのではないか。 ----- まだ半分読んだところなのですが、「もしかして自分はこれかも?」と思う方にもすごく参考になると思いますし、きょうだいさんが繊細すぎて心配だと相談してくださる親御さんにも、この本すごく参考になると思います。保育士さんや幼稚園・学校の先生も知っておいてくれたらいいなあと思うことがたくさん。 HSCを理解しするための基礎編と、赤ちゃんから思春期までの年齢ごとの悩みの解決編になっていて、敏感だからだめということではなく、こんな意味があるよ、こんな長所があるよ、こんなふうに関わったら安心して育っていけるよ、と詳しく優しく書かれています。おすすめです。 こちらのページで目次や明橋大二先生の「はじめに」が読めます。 http://www.10000nen.com/?p=15766 |