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排出権取引フィーバー? [2008年03月11日(Tue)]
首相官房、経産省、環境省と次々に温暖化関連の検討会が開かれています。
メディアは排出権取引に焦点を絞って、しれが取り上げられるかどうかばかり報道してます。
これまで産業界が強く反発していたのが、導入もやむなし、という態度に変わっているのも注目されて。排出権取引の議論が日本で前に進むようになったのは、かなり画期的だと思いますが、それだけで温暖化が解決するわけでは当然なく、炭素税や自然エネルギーの普及など、その他の導入されるべき政策とミックスされて考えられるべき。しかもそれだけじゃ十分じゃなくて。
社会全体の思想や行動原理すべてがサステイナブルなものになっていかないといけないのに、センセーショナルなニュースばかりが優先されているような気がします。

ちょうどさっき、池田信夫さんのブログでちょうど考えていた切り口の記事を発見。

環境問題を「温暖化ガス」に矮小化し、それを排出権という排除の権利に置き換えて取引する制度は、著者のいう自然を歓待して共存する「ディープ・エコロジー」の対極にある。そろそろ排除を強める一方の制度を見直し、他者を歓待して情報を共有する原理を考える必要があるのではないか。

まさにその通り。本の紹介なのですが、「歓待(もてなし)」と「排除」の視点というのが良いです。利己や効率から離れたところに、地球と向き合う鍵があるのかもしれないと感じる。集団を支える「無駄」や「犠牲」「祭礼」などもあわせて考察したいポイントだなぁ。

人類学や社会学の視点から環境問題に投げかけられることって、今見えてる以上に大きい気がする。

「歓待」の精神史(池田信夫ブログ)
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/b2f69e0b6ae95f8555511bb16b81e471


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■首相官房
「地球温暖化問題に関する懇談会」 3/5第一回会合の議事次第
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tikyuu/kaisai/dai01/01gijisidai.html

■環境省
読売:排出量取引制度の設計、環境省が着手
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080306-00000061-yom-soci

■経産省、産業技術環境局長の研究会
時事通信:地球温暖化対策の研究会初会合=経産省
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080307-00000002-jijp-bus_all.view-000
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