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しずおか障害者就労支援ネットワーク(静岡県ジョブコーチよりこんにちは)
 浜松NPOネットワークセンター(N-Pocket)が2001年から2002年まで静岡県から委託された「静岡県障害者就労支援ネットワーク体制づくり」において開かれたジョブコーチ養成講座受講生(52名)の中から15名の静岡県ジョブコーチが生まれました。
 翌年には、誕生した静岡県ジョブコーチ自身が、静岡県内に6つの拠点をつくりました。それら6つの拠点が繋がって「しずおか障害者就労支援ネットワーク」が誕生しました。
 現在は、駿豆、富士、静岡、志太榛原、中遠、浜松、湖西の7拠点になっており、所属する静岡県ジョブコーチも50名を超えています。
 ブログでは、静岡県ジョブコーチの日ごろの活動ぶりや、ときには美味しい話題などものせていきます。
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「出来ること」「出来ないこと」[2022年01月17日(Mon)]
藤枝拠点の長橋充雄です。
昨年の夏頃から、建設会社に雇用された障害者の支援をしています。仕事は土木の工事現場における現場監督の補助です。
土木の現場は製造業と違い数時間も続けられる作業はありません。

当初は、現場監督さんが対象者を育てて将来は一人前の現場監督にしようと頑張りましたが、あまりに「出来ないこと」が多く困り果てていましたふらふら
JCからは「出来ないこと」はスルーして「出来ること」を見つけるようにお願いしたところ、現場監督さんが理解してくれて、「出来ること」を見つけて、「出来ること」と現場での作業のマッチングをしてくれたことにより、障害者も監督も安定が見られるようになりましたひらめき

監督さんや他の社員さんには、パラリンピックのアスリートになぞらえてこんな話をしました。
パラバスケ、パララグビー、パラテニス、パラ水泳等々のアスリートは本当に素晴らしいパフォーマンスを世界中に届けてくれました。
パラバスケの選手は上半身では物事を考えたり物を動かすことが出来ますが、下半身はどうやって頑張っても動かすことはできません。つまり彼らは「出来ること」だけをやって、あのようなパフォーマンスを見せることが出来ますぴかぴか(新しい)

障害のある人たちは「出来ること」もありますが、残念ながらどうしても「出来ないこと」があります。
小中高生やトレーニング施設ならば「出来ないこと」を頑張ってトレーニングして出来るようになるように頑張らせますが、事業所は彼らの「出来ないこと」を延ばす施設ではありません。
彼らの「出来ること」を使って事業所の求める作業を行ってもらい、それに対する対価(給料)を支払います。

数十年も生きてきていまさら「出来ないこと」はいくら頑張っても「出来ない」のです。その「出来ないこと」を「出来る」ように指導することは本人にとっても、支援者にとっても大きなストレスを発生させることになり、良い結果を生むことは少ないでしょう。なので、障害者の「出来ないこと」は一旦脇においてスルーしてください。
「出来ないこと」を諦めるのではなく、認めて受け入れてください。そして「出来ること」を見つけて、会社が求める作業とマッチングさせてください。

私は、手帳の種類や障害の種類(名称)にはあまりこだわらないで、対象者の「出来ること」「出来ないこと」を把握して現場の作業とマッチングさせることを目指しています。そして、対象者と事業所の役に立てるようなジョブコーチでありたいと思います。
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