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しずおか障害者就労支援ネットワーク(静岡県ジョブコーチよりこんにちは)
 浜松NPOネットワークセンター(N-Pocket)が2001年から2002年まで静岡県から委託された「静岡県障害者就労支援ネットワーク体制づくり」において開かれたジョブコーチ養成講座受講生(52名)の中から15名の静岡県ジョブコーチが生まれました。
 翌年には、誕生した静岡県ジョブコーチ自身が、静岡県内に6つの拠点をつくりました。それら6つの拠点が繋がって「しずおか障害者就労支援ネットワーク」が誕生しました。
 現在は、駿豆、富士、静岡、志太榛原、中遠、浜松、湖西の7拠点になっており、所属する静岡県ジョブコーチも50名を超えています。
 ブログでは、静岡県ジョブコーチの日ごろの活動ぶりや、ときには美味しい話題などものせていきます。
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遣わされなば[2023年06月05日(Mon)]
「福祉は人のために何かすることですが、それは同時に、自分のうちにある弱さ、醜さ、罪をいかに克服していくかというプロセスでもある。」という言葉に出会いました。

ジョブコーチは「対象者が社会に参加する意欲」を持ってもらうことに腐心しますが、その前に支援者としての自らの意欲(目的意識)を上げないとうまくいかないどころか自分が空中分解してしまいます。

十数年前から身内や友人の家族に障害者が俄かに増えてきました。その実態は、身内だけでなんとか処理したい、他人に知られたくない、巻き込みたくないというものでした(今、良く考えれば確かに身内や経験者でなければ理解し合えない心の痛みであり他人が手伝えることは限られるのですが)。何もできない自分が情けなく思っていた時に、巡り合わせで静岡の麻機遊水地でベーテル活動に導かれたのです。(ドイツにベーテルという福祉都市があって、かつて「同情するなら金をくれ」という遣る瀬無いドラマがありましたが、「憐みよりも仕事を」というベーテル標語のパクリだと思います)。この麻機ベーテル活動の中では病院や支援学校、福祉施設、自治会などが集まって日本のベーテルを作ろうと目論んでいるのですが、「障害者との共生社会」と言葉で言っても(最近はSDGSが喧伝されますが)障害者と社会が共生するのは他人事ではできないことを身に沁みて気付かされます。

2年前にジョブコーチのお誘いをFBで知り、身の程を知らずに応募してしまいました。今思えばJC養成研修参加者は殆どが福祉関係実務者のようで、どうやら大変なところに入り込んでしまったのだと気付きました。先輩のお話を聞くと、JCを始めたころは本当に心配で何をしたらよいのか、中には毎晩泣いていたという思い出をお聞きしたりしました。それを聞いて少しはホッと慰められるのですが、「収穫は多いが働き手が少ない」ことをJCの立場になって初めて知ることになりました。

最近は特に精神、発達の障害が顕在化してそれに対する新たなJCが毎年補充されたらいいのですがこの道のやりがい、すばらしさは殆ど知られていないので心配です。JC募集の宣伝を役所とともにもっと魅力的にアピールしてシンパ、潜在的サポーターを増やすべきです。クロ現にJCの活躍、苦労を取り上げてもらったらどうでしょう。社会の認識がJCに追い風(今は向かい風)になって需要に追いつくようにJCが増えたらなーと思います。

私は障害者家族の孤立を垣間見て自分を責め立てている中でこの道を知ることになりました。たとえ歳はとっても月足らずの私でも冒頭の言葉に力を得て遣わされたいと思います。

静岡拠点 竹下博実

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