10月5日、月曜日、市内デパートでの「コナン展」に、人工呼吸器をつけた本人と両親と一緒に行って来ました。医療的ケアは母親が行いますので、私はお手伝いと案内ですが、貴重な体験をしました。
利用している小型ストレッチャー型の車イスは長さ120p×幅70pあり、通常のお客様用エレベーターに入らないので、事前に連絡して業務用エレベーターを使わせてもらいました。近くの安全な場所に車を停め、「ストレッチャー」を組み立て、人工呼吸器(とても小さくて持ち運べる!)や吸引機などを積み込みました。ただし、乗り移る間は人工呼吸器を一時外し、代わりにアンビューバック(写真では青色の風船状のバッグ、鼻口腔に空気を送り込む人工呼吸器具)を手で操作して空気を送りながら、ご両親で本人を車からストレッチャーに移乗しました。お父さんがお休みの日でないと外出はかないません。
さあやっと名探偵に会えます。展示場は思ったよりも広く、中の移動はスムースで、ゆっくり楽しめました。本人は最初、パネルやグッズをガン見して喜んでいましたが、興奮で疲れたのか途中で眠りに落ちました。最近、調子が戻り、やっと外出ができるようになり大型商業施設へ出かけているようです。ただ、医療的ケアは通常のガイドヘルパーさんではできず、家族がやることが前提ですので、負担は大きそうです。そして今回はお客様係の方に大変にお世話になりました。
また周囲の人には珍しい光景らしく、凝視したまま避けることを忘れてぶつかる大人、目を離さずに見続けるので首が360度、回ってしまいそうな子どもなど、好奇の目で見られました。
重度の障害がある人や人工呼吸器の利用者がまちに出るには、そのための特別な準備が必要ですが、市民から不躾な視線が向けられることは問題です。地域での生活を豊かにするためには、私たち(まいむ・まいむ)の知ること、やることはまだまだ多いと感じました。
@お出かけ前
A移乗中
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