先日、当センターに嬉しいご報告が届きました昨年度、私たちの活動に興味を持ち、遠く千葉から訪ねてきてくださった大学生、木下小雪さんが、ご自身の卒業設計で「オゴノリング活動を行う人々の活動の場」をテーマに、素晴らしい建築を提案されたとのこと
木下さんとの出会いは、彼女がまだ学部生だった頃。米子市出身で、県外の大学にいながらも故郷の中海に深い関心を持ち、私たちのオゴノリング活動について知りたいと連絡をくれたのが始まりでした。
その後、都市環境や建築を学ぶ中で、私たちの活動を卒業設計のテーマに選んでくださいましたそして、学内発表では、惜しくも最優秀賞は逃したものの、先生方から高い評価を受け、なんと「第48回学生設計優秀作品展」という外部の展示会へ推薦されることに
木下さんの卒業設計は、建築がメインではあるものの、私たちが語った活動の実態や、中海への熱い思いを建築に落とし込んだものです。彼女は「私1人の力では説得力のある本作品は作れず、みなさまのご協力があってこそ、このような評価を頂くことができた」と感謝の言葉を述べてくれました
4月には、千葉大学大学院へ進学された木下さん。
5月に無事に外部展が終了したとのことで、最終成果物も送付してくださいました
木下さんの設計は、「オゴノリング大作戦の一連の流れを体験できる鳥取の活動拠点であり、地域住民の方々に活動を知ってもらうきっかけになるような建物」とのこと。
特に印象的だったのは、「生きている自然である中海に呼応して、建築も変化しつづけ、中海との境界が段々と曖昧になっていくような仕組み」というコンセプトです。中海という豊かな自然と建築が一体となり、そこに集う人々が活動を通して中海との繋がりをより深く感じられるような、そんな未来を想像させる素晴らしい提案でした。
木下さんはこの設計を通して、多くの人に中海について説明する機会を得られたと語ってくれています私たちが中海にかける思いや活動を、彼女の作品を通してより多くの人々に伝えてくれたことが、とても嬉しかったです
木下さんはこの経験を通して多くのことを学ばれたとのこと。私たちもまた、木下さんの熱意と才能に触れ、中海での活動が新たな形で広がり、若い世代へと繋がっていく可能性を感じることができました。大学の教授からも掲載許可をいただき、快くブログへの掲載を承諾してくださった木下さんには、心より感謝申し上げます
オゴノリング活動が、このようにして地域や世代を超えた繋がりを生み出していくことは、私たちにとって何よりの喜びです。今後も木下さんのご活躍を心から応援するとともに、またいつか、こちらで再会できる日を楽しみにしています
今日もだんだん〜