大阪府北部を震源とする地震では、大阪府内で
全壊14、
半壊327、
一部損壊44,166の
住家被害(8/8大阪府発表)があり、その多くは屋根の被害でした。
9月4日に日本を縦断した台風21号の影響により、大阪府内で
全壊12、
半壊155、
一部損壊42,735の
住家被害(10/1大阪府発表)がありました。
※台風21号の被害軒数は最終報でないため今後も増えることが予想されます
地震の影響で屋根の修理には最長で1年待ちといわれていたところに、追い打ちを
かけるかのように台風での被害が発生したため、屋根の修復には2年以上待ちになる
お宅があるのではないかと危惧しています。
屋根の修復が済むまではシートを張り続けなければなりませんが、シートは恒久的な
ものではなく、劣化等により3〜6か月で張り替えが必要になります。
業者へのシート張りの依頼も数週間待ちという状況がつづく中、大阪市社会福祉協議会
主催によるシートの張り方講習会が開催され、震災がつなぐ全国ネットワークも講師や
準備物の調整、当日の運営等に関わりました。
会場は、天理教大阪教務支所をお借りすることができました。
これは、大阪北部地震の対応の際、技術系NPOが集まり対応を協議した際に、
天理教災害救援ひのきしん隊大阪教区隊の方々が高槻市での対応を買ってでて
くださったつながりがきっかけとなり、今回の講座開催にあたり、ご尽力いただき
府内一等地での開催が実現しました。 ご協力いただきました災救隊のみなさま
ありがとうございました。
当日朝の大阪は台風25号の影響もあり、風雨が強く、中止の可能性もありましたが、
昼には天候も回復し、無事に開催することができました。
参加者はなんと75人。
地震だけでなく台風での被害もあり、関心が高まっていることを実感しました。
主催の大阪市社会福祉協議会からの挨拶ののち、6月以降ずっとシート張りを継続して
いるレスキューアシスト(中島さん)や、その仲間たちによる講習会が始まりました。

シートを張る前の準備で大切な安全確保(其の壱)
梯子(はしご)を安定させるための方法について を大工の国領さんが担当

シートを張る前の準備で大切な安全確保(其の弐)
次に安全帯や命綱のロープワークについて を
日本警察消防スポーツ連盟 BORDERLESS FIRE の武藤さんが担当

シートの張り方のコツや材料選びなどについて を
レスキューアシストの中島さん(通称:武ちゃんマン)が担当

全体講習の後は、体験コーナーで参加者がインパクトドライバーを使用するなどの
時間がもたれ、各々の興味があるコーナーでの体験となりました。

最後に主催の大阪市社会福祉協議会より、講習会受講修了された方々に対して、
ボランティア登録の依頼があり、多くの方が登録をされました。
最後に受講者、講師、主催の方々みんなで記念撮影。

次は○○市社会福祉協議会主催で開催したい、との声もあがり、まだまだ講習会の必要性が
あることを感じました。