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霧島山・新燃岳噴火災害支援レポート No.5 [2011年02月07日(Mon)]
 <霧島連山・新燃岳噴火災害支援レポートNo.5>

 今朝6時頃のNHKニュースで、「昨日も2回噴火!」というニュースが流れたので、「昨日一部の地域を除いての避難勧告解除がなされた矢先なのに・・・」と不安がよぎりました。でも、おそらく地元の住民は日々こんな不安を体感しているのだろうと想像すると、ほんとに大変だなぁ・・・・、と痛感します。
 昨日現地入りした当NGOのスタッフからの報告では、そうした不安と疲労が積み重なるような地元住民の声が届いています。少し紹介しますと*避難勧告解除が早すぎるのではないか?また勧告がでたら大変や!
*灰を除去しても、また風が舞ったら元どおりで、やってもやっても切りがない!
*灰を袋詰めしても、それを一ヶ所に集めているのでそこまで運ぶのが大変重労働だ!
*灰の粒子が小さいのか、家の中にも灰が入って
くるので、家の中の掃除も大変!
*保育園や小学校の子どもの送り迎えに時間制限があるから、仕事が充分にできず、かなりストレスが溜まる。
というような悲鳴が上がっているようです。
 
 この難儀な降灰除去作業に関しては、すでに災害ボランティアの関係者のMLでも情報交換がされていますが、住民の心身の疲労を軽減するには、まず降灰除去のための応援態勢を、地元の受け皿と共に協議して解決しなければ、現実の問題として自己責任という訳には行かないという状況です。

 噴火災害とは違いますが、過去のケースで、新潟県中越沖地震の際の倒壊家屋(黄紙の場合)での家財片づけについて、地元の新潟県建築家協会がボランティアと同行することで、安全性を確保し、被災家屋内の片づけボランティアをしたということがありました。今回も、一般ボランティアの安全性を第一に考えるならば、このように専門家(土建業や建築業など)の方々にご苦労をかけることになりましょうが、まさに多彩な支えあいで地元住民の負担軽減を考えていけないかと思います。阪神・淡路大震災以降、「阪神・淡路まちづくり支援機構」の方々が各地の被災地で活躍して下さっており、また全国にある技術士のネットワークで関連する専門家が関心を持って下さっています。

 今回のケースは特に、一般ボランティアとこうした専門家が如何に連携するかが課題かも知れません。同時に最も忘れてならないのは、火山専門家の存在でしょう。すでにこのレポートでも触れていますが、こうした少し小康状態?のときにこそ、火山専門家との勉強会が必要だと思っています。
全国のみなさま、今後ともよろしくご支援のほどお願いします。

被災地NGO恊働センター
代表 村井雅清
(2011/2/7)
連絡先:神戸市兵庫区中道通2-1-10
TEL 078-574-0701
E-mail:ngo@pure.ne.jp
振込口座:郵便振替01180-6-68556
口座名義:被災地NGO恊働センター
*通信欄に「新燃岳」と書いて下さい。
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