仮設支援情報レポート( 27 ) [2011年11月21日(Mon)]
震災がつなぐ全国ネットワークの分科会として全国各地で仮設住宅支援を行っている団体が集まる仮設支援連絡会が発足しています。
各地の仮設住宅への支援に関するレポートをお伝えします。 ROADプロジェクト東京事務局 頼政良太 過去のレポートはこちら↓ https://blog.canpan.info/shintsuna/category_39/ -------------------------- 〜一ノ関市の仮設住宅〜 気仙沼市の仮設住宅は、お隣りの岩手県一関市にも建設されています。一ノ関側の仮設住宅は千厩、折壁、室根という3地区に建築されています。気仙沼市の |
中心部からは距離があり、車がないと不便な場所であるため当初は人気があまりなかった仮設住宅だそうです。この3つの仮設団地は気仙沼市の方々が入っている仮設住宅ですが、一関市の中に建設されているため行政との連携などが少し気仙沼市内の仮設住宅とは勝手が違うという事情があるようです。
この仮設住宅を支援するために一ノ関市では気仙沼支援室が設置されています。気仙沼市から保健師さんが訪問することもありますが、一関市の保健師さんも訪問活動をしています。 また、一ノ関側の仮設住宅を支援している支援者の集まりを開いたそうです。今後は気仙沼市内と同様にGoogleカレンダーなどを活用してスケジュールを共有していくつもりだそうです。 一ノ関市に建設された仮設住宅は、当初あまり人気がなかったため入居している方も中々避難所から仮設へとスムーズに入居できなかった方が、「比較的」多いそうです。特に独居のお年寄りが多いそうで、しっかりとした見守り体制を作り、お互いが連携していくことが大切です。 阪神・淡路大震災の時も独居の一人暮らしの男性で40〜50代の方が仮設で亡くなってしまうというケースが多数あったと言われています。アルコール中毒などが非常に心配されています。 仮設住宅での催しは、ほとんどの場合、たとえばお茶会サロンなど、女性は出てきますが男性は中々出て来ないという状況になっています。40〜50代で仕事を無くしやる事がなく家にいる男性も、パッと見は目立ちませんが確実に仮設住宅の中で生活をしています。そういった男性たちが働ける場を作っていく必要もありますし、何とか外に出て人とつなげていく必要もあるでしょう。 仮設住宅の支援者たち、行政やボランティア・NPO/NGOがしっかりと連携していかなければ、支援の手から漏れていってしまう人たちが出てしまうのではないでしょうか…?
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