マイクロバスに16名、物資を積んで伴走するハイエースに1名の計17名でした。
今日は9月27日よりボランティアもようやく入ることができるようになった地区・浅里で活動をしました。まだ一般車両の通行は禁止されているため、ボランティアセンターの送迎車で移動しました。途中、「以前と川の風景が変わってしまった。何もなければとてものどかできれいな所なんですよ」と社協の職員さんが状況を説明してくださいました。木々はなぎ倒され、草がからまっていたり、落石や路肩欠損によって道幅も1台通るのがやっとなくらい狭くなったりしていました。ちょうど浅里地区に入る地点の被害がもっともひどく、川が蛇行しており、車や土砂、山から流されてきた木々が流れ着いていました。この周辺には10軒のお宅がありましたが、残ったのは3軒だけだったとのことです。
本日お手伝いさせていただいたお宅は、道路からかなり土を盛ったところに母屋が建っていましたが、その2階まで浸水していました。当日は夜中の2時くらいに母屋の裏手にある少し高台にある家へ避難したそうです。強い雨で真っ暗の中の避難はとても大変だったと、そのうちの奥さんにお話しをうかがいました。
「伊勢湾台風の時も石垣の真ん中くらいまできたんだけど、まさか2階まで浸水するなんて思わなかった。1時間毎にどのくらい水がきているか見ていたんだけどね。逃げるまでに時間があったけど、なんせ夜中で暗かったから…」行政から避難の呼びかけなどを知らせるスピーカーが流され、電気も止まり、まったく状況がわからなかったようで、「避難所に指定されていた2か所も屋根まで浸水した。みんな近所で少しでも高台に住んでいる人を頼って避難したのよ。よく皆助かったね、と言い合っているのよ。」と聞きました。
この地区の方々はヘリコプターで避難し、しばらく避難生活をされていました。
2週間ぶりに家に戻ると、浸水した後そのまま放置されていたため、かなり泥が固くこびりついてしまって、においも気になるような状況になっていました。水圧で釘が抜けてしまって変形している箇所もたくさんあり、「全部きれいに張り替えたりしないともう住めないな…高台の方の家を取り壊して小さなうちを建てようかとも考えてるけど、まだどうするかわからない。」とおっしゃっていました。今日は高圧洗浄機を使って泥を洗い出し、その後雑巾やデッキブラシ・水切りなどを使ってお掃除の手伝いをしました。
また、この水害の後「この場所を離れていく人もでてきているの。ただでさえ人が少ないのに…でも私たちは田舎の大きなうちに住みなれているし、どこか別の場所に移ってっていうのは考えられない。田んぼもやらないといけないし…。」というように、災害を経験して、すでに町をでていくことを考えている人の存在があることを知りました。
田んぼも稲の収穫は辛うじて終わっていたものの、掛けていたモミが流されてしまったお宅も多かったようです。
紀宝町内ではまだこのように、最近ようやく入れるようになった地域でのお手伝いが必要となっています。休日は団体のボランティアも多く入っているようですが、平日は人手がたりないようなので、時間の都合のつく方は個人でも現在は受け入れしていただけます。
○名古屋市社協・RSYボランティアバスについて
10月1日に名古屋を出発した第7陣以降についてはまだ未定ですが、決まり次第また皆様にご連絡します。
■支援金のお願い
【郵便振替】
郵便振替00920-7-75997
加入者:震災がつなぐ全国ネットワーク
または
口座番号 00800-3-126026
加入者:特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※いずれも通信欄に「台風12号」とご記入ください。