現場に向かいました。
車で5分ほど北上し、以前自治会長さんに連れてきて頂いた、ダム近傍の道なき道を進みました。運悪く車がパンクするというトラブルに見舞われたりしましたが、無事に間伐開始です。まず、斜面を登るのに一苦労しました。下で見ている時は、一本切る毎に歓声をあげていましたが、斜面では違います。轟音を響かせるチェーンソーを自分が扱うことを考えて、前の方の伐採を見ているので真剣そのものです。
ついに私の番が来ました。相手は直径7cmぐらいの細めの木です。竹炭焼きの時に、スタッフのFさんが扱うのを見ただけのチェーンソーを目の前にして、やや緊張です。一から教えてもらいつつエンジンをかけました。エンジンかけるだけでも、結構力と勢いが必要でした。「この木ならどこから切っても下に倒れるから」とアドバイスを山守さんから頂いたので、少し緊張がほぐれました。下に少し切れ目を入れて下さったので、私は反対側の上から斜めに切るようにとのことです。村井さんがチョークでマークをつけて下さいました。
うなるチェーンソーに怖くなってしまいましたが、「怖がるのが一番危ない」と、以前スタッフの福岡さんに言われたことを思い出したので、無心になって刃を木にいれました。しかし、力で切るとチェーンソーが傷むと山守さんが仰っていたので、それは意識しました。無事に切れましたが、真横に倒れてしまい何人かの肝を冷やしてしまいました。小さな木でも当たれば大怪我です。一番の安全策は山守さんの後ろにいることだそうです。
たった一本切るのにも、体力気力両方が消耗されたので、これを日に何度も繰り返す山守さんには頭があがりません。神戸新聞の記者さんに感想を尋ねられて思わず「すごい音が鳴って気持ち良かった!」と言ってしまいました。ですが、倒れる音を木の悲鳴と聞こえる方もいらっしゃると聞いて、複雑な気持ちになりました。永い年月を生きた間伐した木は、樹齢40〜45年のものが多く、使用に適した良い質になっていますが、運び出しても採算がと
れないので、このまま山で腐らせてしまうのです。山守さんは、「いい木なのにもったいない」と仰っていました。
サンテレビのリポーターさんも間伐に参加されて、賑やかな間伐作業でした。斜面を降りるのも大変でした。斜面の上り下りには、スタッフのFさんとYさんにとても助けられました。大体一人一本ずつの間伐でしたが、私を含めて皆さんお疲れの様子でしたが、達成感のある表情をしていたと思います。
みなさん、大変な重労働、本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。またのお越しをお待ちしています。
(境智子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【次回ご案内】"奥海の森 地元学実践塾"のための第2回 講座
…………………………………………………………………………………
■場所:
佐用町「奥海公民館」
(兵庫県佐用郡佐用町奥海)
■日時:2011年8月17日(水)
午後1時より午後3時まで
*恒例のふれあい喫茶を開催しています。
■講演テーマ:
「地域福祉活動について
〜いま、地域で起きている生活課題について考える〜」
■講師:
江見 義弘
(佐用町社会福祉協議会地域福祉課 地域推進係兼復興支援係 主任)
【講師プロフィール】
1973年兵庫県佐用町生まれ。大学を卒業後、金融機関に就職するが3年で退職。その後、平成11年に入局。ボランティアコーディネーター、総務、地域福祉を担当し、平成21年8月に佐用町を襲った台風第9号豪雨災害以降、現職。小地域福祉活動を中心とした福祉推進と、支援が必要な被災者を中心として復興支援・生活支援活動を行っている。メインは、地元ボランティアによるふれあい交流が中心で、仮設住宅集会所を利用した定期的なお茶会を実施している。
お申し込み・お問い合わせは、被災地NGO恊働センターまで電話・メール・FAXでお願い致します。(連絡先は下記署名をご覧下さい)
*この講座は、佐用町社会福祉協議会の後援を頂いております。
*"奥海の森 地元学実践塾"プロジェクトは、トヨタ財団2010年度地域社会プログラムからの助成をいただいています。プロジェクト名は「兵庫県佐用町の山林整備を通して地域における学びの場、育ちの場を形成する人材育成プロジェクト」です。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
被災地NGO恊働センター
E-mail ngo@pure.ne.jp
URL http://www.pure.ne.jp/~ngo/
TEL 078-574-0701 FAX 078-574-0702
〒652-0801 神戸市兵庫区中道通2-1-10
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【2009年 台風9号水害(兵庫県佐用町)の最新記事】