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【東日本大震災】レポートNo.103 [2011年06月15日(Wed)]
被災地NGO協働センターです。
5月末より岩手県の「遠野まごころネット」で活動しているスタッフ増島智子のレポート、「『まけないぞう』がつなぐ遠野ものがたり」をお送りします。
→写真はブログへhttp://miyagijishin.seesaa.net/
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「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり  6月11日(水)
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被災地は静かに3月11日の震災から3ヶ月の節
目の日を迎えました。地震のあった午後2時46分には街中にサイレンが響き渡り、海を見つめながら黙祷を捧げました。

今日は、いつもお邪魔している旧赤浜小学校の避難所にお邪魔しました。みなさんすでに「まけないぞう」づくりをしていました。一人の方が見せてくれたのは「ぞう」ではなくわんちゃんでした。耳をつくっている最中にぞうの耳ではなくなったので、犬を作ったそうです。じつはこの方は津波で愛犬を2匹亡くされていて、避難所のご自分のスペースに愛犬の写真を飾り仏壇を作られていて、毎日手を合わせて食事などをお供えしているそうです。

今日は初めての方も含め11名の方が参加してくれました。小学6年生の女の子も参加してくれて、「まけないぞう」が神戸の被災地から生まれたことを話すと、「へぇ〜神戸の被災地から、東北の被災地に来てるんだぁ〜、かっこいい」と言ってくれました。被災地から被災地へつなぐ絆を感じてくれて、とてもうれしく思いました。他には「この子は美人になったぁ」というと横から「作り手に似るって言われたからって」と笑いがこぼれ、「私のはキリンみたいになった」と話が弾みます。

そんな話しをしていると、地震が発生した午後2時46分が近づき、みなさん外に出て、海のみえる小高い場所に集まりました。その時間になると瓦礫の街にサイレンが響き渡り、海に向かって黙祷を捧げました。みなさん、涙をぬぐいながら亡くなった人たちに祈りを捧げ、静かにその時を迎えました。

一人の女性と話していると、「私は赤浜エリアでも違う地域で2ヶ月前にこの避難所に入り、その前には自宅近くの避難所にいたの」と、「今度また仮設に入ってバラバラになったらいやだな〜、みんな一緒に入りたい」とつぶやいていました。

いま、被災地では避難所から仮設への移行期へ入っています。いま現地では仮設の実態調査を進め、被災者の方たちの不安を少しでも和らげていこうと、ボランティアによる聞き取りや、物資の搬送、足湯、炊き出し、話し相手・触れ合い、瓦礫撤去など、いろいろな支援活動が行われています。全国から届くみなさまの想いをのせて、、、
(増島智子)
Posted by RSY事務局 at 17:13 | 2011年 東日本大震災 | この記事のURL | コメント(0)
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