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トヨタ財団2016年度国内助成プログラム【しらべる助成】報告会 開催報告[2018年03月20日(Tue)]
2018年03月20日(火)

トヨタ財団2016年度国内助成プログラム【しらべる助成】報告会
食べるでつながる居場所のレシピ 〜関係性の貧困解消を目指して〜 開催報告

 先日17日、特定非営利活動法人宇都宮まちづくり市民工房、宇都宮大学教育学部住環境・まちづくり研究室主催「トヨタ財団2016年度国内助成プログラム【しらべる助成】報告会食べるでつながる居場所のレシピ 〜関係性の貧困解消を目指して〜」が宇都宮大学峰キャンパス8号館1階 8D11教室会場に行われ、43名が参加しました。

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※第1部 トヨタ財団【しらべる助成】調査報告

 トヨタ財団が行う国内助成プログラム【しらべる助成】2016年度交付団体である宇都宮まちづくり市民工房が今回、しらべる助成の成果報告会として行われました。

 トヨタ財団は2014年度から「未来の担い手と創造する持続可能なコミュニティ ―地域に開かれた仕事づくりを通じて」をテーマに、しらべる助成及びそだてる助成を行っており、

 しらべる助成は地域課題の発掘やその解決のために必要な調査、および事業戦略の立案など本格的に事業を実施する前の調査を目的としたプロジェクトへの助成、そだてる助成は地域課題解決に向けた事業の立ち上げ、実施、拡大ならびにそうした事業の担い手となる人材を育てることを目的としたプロジェクトへの助成として行われています。

 宇都宮まちづくり市民工房はこれまで『子ども食堂』をテーマとしシンポジウム開催や共助社会研究会として小冊子「食べるでつながる居場所のレシピ」作製などを行ってきており、今回のしらべる助成に繋がっています。

 第1部:トヨタ財団【しらべる助成】調査報告「双方向性の居場所づくり―関係性の貧困解消へ―」では調査の目的と調査結果についてお話していただきました。 

 同主催である宇都宮大学教育学部住環境・まちづくり研究室と合同で調査チームを編成し、県内子ども食堂の調査、居場所の必要性に関する定量調査、県外先行事例の聞き取り調査を行いました。 

 第1の目的:子ども食堂の実態を把握し、対象や機能などを整理したうえで、都市部や住宅街、農村が混在し、車社会である栃木県の地域特性を踏まえた「栃木らしい」子ども食堂の運営モデルを掲示することで多様な取り組みを県内に広げること。 第2の目的:子ども食堂の中でどのような共助の仕組みが作られるか、共助の仕組みをどう地域に広げていくのか、地域社会に必要な共助の仕組みとは何かを整理し、多様なすそ野を広げることにつなげることを目的に行われました。

 子ども食堂のニーズ調査に関するアンケート調査では民生委員及び福祉協力員、民間委託して実施している学童保育を利用する保護者、中間支援センターを利用する子育て世代、県内の大学に通う大学生を対象に「居住地域の課題について=一人暮らしもしくは二人暮らしの高齢者が増えている、転入者が多く住民同士の交流がない」「子ども食堂から連想するキーワード=子どもの貧困の割合が高く、次いで孤食・個食となっている」「望まれる子ども食堂のイメージ=無償もしくは安価で食事を提供する、の割合が高く、次いで気軽に立ち寄れる・わいわい楽しく食事ができる」「子ども食堂の食事提供以外で望まれる機能=学習支援」など答えていただいたそうです。 

 次に「共助の仕組みを持った双方向の居場所」の実践を先進的に実施しているあるいは実践しようとしている事例について聞き取り調査を行われました。 第2部でもお話していただく事例1:いちかい子育てネット羽ばたきが行う地域食堂、事例2:湘南八景自治会が行うコミュニティサロン「ほっこり」、事例3:合同会社のらが行う「ヘルシーカフェのら」、事例4:NPO法人こまちぷらすが行う「こまちカフェ」に対して

 「食べる」でつながる意義について聞きました。 事例1:食事という誰にでも関係する行動を活動の中心に位置づけることにより、気軽に誰でも立ち寄れる居場所になるように工夫し、定期的に足を運ぶ人が増えることを目指している。 事例2:食事の提供を生命維持の支援と捉え、日々異なるメニューを提供し、毎日通ってくる高齢者もいる。 事例3:カフェという場づくりを選んだ理由は、女性を対象とした集まりを企画する中で、みんなで集まる場、話す場が欲しいという気持ちから飲食があれば良いと考えた。 事例4:カフェを単なる飲食の場を超えて、社会の新たな価値を生み出す場として捉えなおすことができる。とお答えしていただきました。

 次に栃木県内子ども食堂16件に対して調査票を郵送し、12件の回答があり「子ども食堂を始めるにあたって=子どもの貧困に関心があった、子育て世代の支援がしたいと始めた理由が様々であり、始める際に重要になったこと広報や人員・運営場所の確保などが挙げられました」「子ども食堂の実態=利用者を限定していないという回答が限定しているを上回った、関わる人の人数はばらつきがあるもののスタッフとボランティアを合わせて最大20人、利用料・年齢設定についてすべての参加者を無料としているところが1件、子どもの料金は100円〜300円、大人の料金は200円〜500円となっている。」「子ども食堂の現状分析=子ども食堂に対する地域住民との認識のずれに関する記述が複数見られ、雰囲気については明るく賑わっている、初対面の人同士でも楽しく会話している」という回答をしていただきました。

 第2部:パネルディスカッション「双方向の居場所を広げるために」
はじめに、パネリスト4名の方々より、団体の活動紹介をしていただきました。
○コーディネーター:NPO法人宇都宮まちづくり市民工房 理事 土崎雄祐さん

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※第2部 パネルディスカッション

○地域食堂|NPO法人いちかい子育てネット羽ばたき 副理事長 永島朋子さん
 市貝町内3ヵ所(@廃校になった小学校、A道の駅近傍の古民家、B住宅密集エリアの自治公民館)で「地域食堂」を運営しています。 NPO法人の活動の原点は、子育て支援ですが、との取り組みを通して、地域によっては高齢化が著しく進んでいるなど、複雑な地域課題が見えてきました。 子育て世代の孤立や、孤・個食などを解決するために開始したのが地域食堂です。 あえて子ども食堂という名前は使わずに、それぞれの地区で居場所を必要としている方々に来てもらい、家族の団らんや豊かな食を中心に地域コミュニティを盛り上げることを目的としています。

○コミュニティ・カフェ「おおぞら」|NPO法人はばたき 理事長 広瀬浩さん
 障がいをもつ方々の就労支援(就労継続支援B型)に取り組んでいるNPO法人で、日光市内の複数の障がい福祉事務所が共同で、官公庁や民間企業から受注をとる「共同受注システム」を開発しました。 2016年からは地域の方々をはじめ、多くに皆さんが集える居場所としてコミュニティカフェおおぞらをオープンしました。 全部で25席、週4日開店しており、毎月第3土曜日はイベントを行っています。 内容は、和菓子&お茶会、セミナー、語り部、、炊き出し訓練など多岐に渡りますが、隣接する小学校の児童クラブを招待するなど、地域とのつながりを特に大切にしています。

○知音食堂|NPO法人ひなた 理事長 真船一夫さん
 団体として20年間、認知症の高齢者のみを対象としたデイサービスを運営してきました。その取り組みを通して食の大切さを再認識し、知音食堂をスタートしました。 さらに子育て支援のNPO法人子育てほっとねっとと協力して、月2回こども食堂「みんなのテーブル」を開催(NPO法人ひなたは、場所と調理の提供、実質的運営はほっとねっと、月2回(第1火曜日の夜と第3土曜日の昼))しています。毎回10〜20名の親子が訪れています。 また、年金受給者、特に男性の居場所が少ないことを受けて、ねんきん酒場を12月からスタートさせました。 年金受給者は1,000円/回、それ以外は1,500円/回で持ち込み自由としています。 前回は30名ほどが集まったそうです。

○あいあい食堂|宇都宮大学教育学部4年 松田悠希さん
 宇都宮大学の学生が主体となって運営している子ども食堂ですが、こちらも地域食堂同様あえて子ども食堂という名称はつけませんでした。「まるで大家族で食卓を囲むような温かくてほっとできる居場所」づくりを目指して、月1回開催しています。 はじめは親子出来てた子どもたちも、最近では子ども達だけで来店してくるようになり、居場所として定着していることを実感します。 近くにファミリーレストランがあるので、「どうしてそっちに行かないの」と母親に質問する子もいましたが、知らない人とも話ができる緩い関係を築ける点が、あいあい食堂の特徴だと話してくれました。

 続いて、松田さんから他の3名のパネリストに、食堂を運営するにあたっての2つの課題を解決する方法について質問がありました。
1.メンバーを増やすにはどうすればいいか
・やりたい、と手を上げてくれるボランティアは一軍、こちらから声かけをして参加してく
れる人を後押ししていくことが大切。
・日ごろからの姿勢やコミュニケーションが欠かせない。自分の強い思いを伝えていくこと
・いろんな人が集まってくる場をつくる。

2.リーダーの養成について
・魅力有るものを作れば、人は集まってくる。いかに特色を出せるかがポイント。
・この人を!という人を見つける。

 自らの枠を飛び越えて越境すること、地域とのつながりを意図的に仕掛けること、など現場をもって活動する方々のお話は、具体的で説得力がありとても参考になりました。

 最後にまとめとして、当法人の理事長である陣内雄次から、居場所の役割等について以下の話がありました。
・居場所は、希望をつくる/希望を育てる場
・数人の信頼できる仲間が出会う場
・そこで緩やかな絆をつくり関係性を広げる場
・そして、私たちにできること、それはお客さんとして居場所に足を運ぶこと

 市民工房は、これからも「双方向の居場所を広げることで、関係性の貧困を解消し、共助社会を広げる」ための調査研究、政策提言を行っていきます。今後とも私たちの活動にご理解ご協力をお願い致します。参加してくださった皆様、どうもありがとうございました。

Posted by ANDO at 14:10 | 市民工房 事業 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

第10回「三依杯雪合戦大会」 実施報告[2018年03月02日(Fri)]
2018年3月2日(金)

 去る2月11日、三依杯雪合戦実行委員会/NPO法人宇都宮まちづくり市民工房(まちぴあ運営管理団体)共催による「第10回三依杯雪合戦大会」が日光市上三依公民館広場を会場に行われました。

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 実行委員会メンバーは続々と前日会場に入りまして。着くや膝を優に超す雪が辺りを埋め尽くしておりました。イベント会場設営に取り掛かる為、運営スタッフとボランティアスタッフ(イベント中選手として参加)約18名で行いました。

 50〜60cm程度積もった雪を足で踏み固めていき、ストラックアウトのような器材を準備していきました。 前日準備から水道管が凍結し水が出ない等のトラブルがありましたが、協力してくれたボランティアの皆さんの協力のおかげで、3時間程度で作業を終えることができました。

 開会式では、前回優勝チームからのトロフィー返還が行われました。今年の大会には、今回県内・県外(埼玉・宮城)の方が全13チームうち子ども1チーム、約90人程度の方々が参加しました。 運営者挨拶、模擬試合などが行われ、徐々に熱が上がっていきました。

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 ドッジボールのように人に当てる「スポーツ雪合戦」とは違い、「きたあいずスノーバトルルール」を用いて行われます。

 3分間に45個の雪玉を使い、キーパーの背後のバトルボード(5つの的)を打ち抜く枚数と速さを競い、相手のフラッグを奪うゲームです。

 所変わって会場内ではボランティアスタッフが丹精込めて作った雪だるまや王座、かまくらなどが作られ、写真撮影が行われたり、終始そりやスノーフラッグ遊びが行われていました。 大自然の中で子どもや大人が思いきり遊んでいる姿はとても印象的でした。

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 また地元を走る野岩鉄道株式会社さんによる飲み物・お菓子などの販売、三依地区体育協会、上三依自治会協力の元、住民の皆さんがすいとんを作ってふるまっていただきました。皆さん試合の合間にすいとんを食べながら休憩を取っていました。

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 そして試合開始3グループに分かれたトーナメント戦で行われていきます。 初めに対戦同士向き合ってルール説明、陣地を決めるじゃんけんを行い、試合が始まります。

 男性、女性、子どもによって投げる場所が変わるようになっており、また投げる前に雪玉を落としてしまうとその雪玉は使えないことになっています。

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 雪玉を手に取り、投げるまでの往復がきついそうです。 参加していた子どもチームも頑張って的を狙いながら投げていました。

 途中、この季節ならではの強風吹いたりしましたが、順調に試合が進んでいきました。

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 全13チームの試合が全て終わり、優勝:エース栗林、準優勝:TBC留学生チーム、3位:日光市役所雪合戦同好会・TBC学院公務員・法律が決定しました。

 今回10回目の開催となった三依杯雪合戦大会、記事を書いたスタッフは事前準備などで何度か足を運んできましたが、前日・当日と参加するのは始めてでした。

 子ども〜大人まで無我夢中で雪合戦を行っている様子、家族で楽しく遊んでいる様子などを見ることができ嬉しかったです。春夏秋冬様々な景色を見せてくれる三依地区。今後も市民工房の活動を行なって行きたいと思います。

 熱戦を繰り広げて下さった傘下チームの皆様、大会を支えて下さった、地域、ボランティアの皆様、今年もありがとうございました!!

Posted by ANDO at 13:57 | 市民工房 事業 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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