市民研究員事業発表会[2013年03月12日(Tue)]
3月9日(土)、2012年度宇都宮市市民研究員事業の
成果発表会を開催しました。
市役所14階大会議室 13:30〜16:00
当日は、市民研究員ならびにスタッフは10時に
集合、会場設営のあと、予演会を実施しました。
大きな会場に何名集まるのか不安もありましたが、
スタッフも入れると総勢50名となりました。
13時半の開演後、いよいよ発表開始です。
1.宇都宮市民400名へのアンケート調査の結果発表
1)近所付き合いをしたいと思っているのか
近所付き合いをしたいとは思わない、という消極的賛成派が
68%いることにまずは注目。もちろんこの方々全員が実際に
何かお付き合いをしているわけではなりません。たとえば、
近所の集まり等に参加している人は4割ほどです。でも将来
参加したいか、と問うとやっぱり6割超が参加したいと答えて
います。
参加したい人たちに、どのようなきっかけを提供すれば、
近所付き合いへの一歩を踏み出してもらえるのか。
20代では、趣味。30代では子育てが大きな役割を果たして
いるようです。
2)近所付き合いには良い点があるのか。
防犯や防災、ゴミだし、環境美化、回覧、コミュニケーションなどが
高得点でした。ゴミだし以降の項目は、実際に活動している
割合も高いものでした。ただ、防犯や防災は期待値が高いものの
実際の活動にはあまり結びついていないことがわかりました。
2.聞き取り調査
今泉地区、みやのもり自治会、清原台2丁目の3か所で
聞き取り調査を行いました。
自治会加入率が50%台のところがあれば、100%という地区も
あります。それぞれの地域特性に合わせたご近所との共助が
ありました。
1)集合住宅に住んでいると、なかなかお隣同士のお付き合いが
できません。でも子育てを通して、いろんなマンションに住んで
いるお母さんたちがネットワークを作っているようです。
また、地域コミュニティセンターを拠点としてのつながりも
生まれています。
2)自治会活動として、狭域でのつながり創出をしている例が
ありました。班ごとのバーベキューや、夏祭りで食事をしたり。
一昔前は自然発生的に起こっていたこうした場を、今は意図的に
作る必要があります。その仕掛けをするリーダー、もしくは
キーパーソンの存在が大きいこともわかりました。
3.調査の結果から、わかったこと。
1)近所付き合いをしたいが、思うようにできない人たちがいる。
その特徴は、30代以下、単身世帯、集合住宅居住、自治会未加入
2)この人たちが近所付き合いをしない理由は、圧倒的に
「時間」と「機会」がない。
3)日頃から仕事をして忙しいこの世代に、近所付き合いへの
一歩を踏み出してもらうには、地域の特徴に合わせたきっかけ
づくりが必要。回覧やゴミだし、子育てを通したつながりは
個々のライフステージの変化によって生まれてくる可能性が
高い。一方で、防災や防犯は、自然に参加するものではなく、
地域内での仕掛けが必要。各々の地域の実情に合わせた
巻き込みを考える必要がある。
今回の調査を通して、個人的に感じたのは、向こう三軒両隣という枠に
必ずしもとらわれない「近所」づきあいが大切だということです。
近所付き合いをしたくない、という理由で多かったのが、
・ご近所に変わった人がいる
・拡声器のようにいろんな家庭の話をばらまくひとがいる
・自分のプライベートに踏み込んで欲しくない
といった意見です。
でも遠い親戚より近くの他人という言葉が
あるようにいざとなったときに頼りになるのはご近所さんです。
助けて、と言える相手を探すことが大事になります。
すべてのご近所とオープンな関係を作るのは現実的ではありません。
向こう一軒片隣でいいから、助けて、と言える人を見つけるのが
これからの近所付き合いかと思いました。そのための出会いの場を
いかに作っていけるかが、一つの鍵ではないでしょうか。
成果発表会を開催しました。
市役所14階大会議室 13:30〜16:00
当日は、市民研究員ならびにスタッフは10時に
集合、会場設営のあと、予演会を実施しました。
大きな会場に何名集まるのか不安もありましたが、
スタッフも入れると総勢50名となりました。
13時半の開演後、いよいよ発表開始です。
1.宇都宮市民400名へのアンケート調査の結果発表
1)近所付き合いをしたいと思っているのか
近所付き合いをしたいとは思わない、という消極的賛成派が
68%いることにまずは注目。もちろんこの方々全員が実際に
何かお付き合いをしているわけではなりません。たとえば、
近所の集まり等に参加している人は4割ほどです。でも将来
参加したいか、と問うとやっぱり6割超が参加したいと答えて
います。
参加したい人たちに、どのようなきっかけを提供すれば、
近所付き合いへの一歩を踏み出してもらえるのか。
20代では、趣味。30代では子育てが大きな役割を果たして
いるようです。
2)近所付き合いには良い点があるのか。
防犯や防災、ゴミだし、環境美化、回覧、コミュニケーションなどが
高得点でした。ゴミだし以降の項目は、実際に活動している
割合も高いものでした。ただ、防犯や防災は期待値が高いものの
実際の活動にはあまり結びついていないことがわかりました。
2.聞き取り調査
今泉地区、みやのもり自治会、清原台2丁目の3か所で
聞き取り調査を行いました。
自治会加入率が50%台のところがあれば、100%という地区も
あります。それぞれの地域特性に合わせたご近所との共助が
ありました。
1)集合住宅に住んでいると、なかなかお隣同士のお付き合いが
できません。でも子育てを通して、いろんなマンションに住んで
いるお母さんたちがネットワークを作っているようです。
また、地域コミュニティセンターを拠点としてのつながりも
生まれています。
2)自治会活動として、狭域でのつながり創出をしている例が
ありました。班ごとのバーベキューや、夏祭りで食事をしたり。
一昔前は自然発生的に起こっていたこうした場を、今は意図的に
作る必要があります。その仕掛けをするリーダー、もしくは
キーパーソンの存在が大きいこともわかりました。
3.調査の結果から、わかったこと。
1)近所付き合いをしたいが、思うようにできない人たちがいる。
その特徴は、30代以下、単身世帯、集合住宅居住、自治会未加入
2)この人たちが近所付き合いをしない理由は、圧倒的に
「時間」と「機会」がない。
3)日頃から仕事をして忙しいこの世代に、近所付き合いへの
一歩を踏み出してもらうには、地域の特徴に合わせたきっかけ
づくりが必要。回覧やゴミだし、子育てを通したつながりは
個々のライフステージの変化によって生まれてくる可能性が
高い。一方で、防災や防犯は、自然に参加するものではなく、
地域内での仕掛けが必要。各々の地域の実情に合わせた
巻き込みを考える必要がある。
今回の調査を通して、個人的に感じたのは、向こう三軒両隣という枠に
必ずしもとらわれない「近所」づきあいが大切だということです。
近所付き合いをしたくない、という理由で多かったのが、
・ご近所に変わった人がいる
・拡声器のようにいろんな家庭の話をばらまくひとがいる
・自分のプライベートに踏み込んで欲しくない
といった意見です。
でも遠い親戚より近くの他人という言葉が
あるようにいざとなったときに頼りになるのはご近所さんです。
助けて、と言える相手を探すことが大事になります。
すべてのご近所とオープンな関係を作るのは現実的ではありません。
向こう一軒片隣でいいから、助けて、と言える人を見つけるのが
これからの近所付き合いかと思いました。そのための出会いの場を
いかに作っていけるかが、一つの鍵ではないでしょうか。
Posted by ANDO at 10:16 | 市民工房 事業 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)