「宇都宮市における環境共生型ライフスタイルを考える」(第1回)
を開催しました。
大学生を含め約60名が参加しました。
1.基調講演は、静岡ガス(株)の中井俊裕氏。
三島きよずみでの先進的な取り組みを事例にお話しいただきました。
・省エネと節電は違う。節電は白熱灯を間引きすること、省エネは
LEDに代えること。より少なりエネルギーで同じ効果を得る。
・三島きよずみでは、太陽光パネル、エネファーム(メタンガスから
水素を発生させ、さらに酸素と反応させることでエネルギーを生み出す)、
ライフィニティ(消費エネルギーの可視化)などを導入している。
・でも、付けるだけではダメ。それをどう運用するかが問題。
・可視化は面白いが、すぐに飽きる。そこでECOレポートを各世帯に
配布し、それぞれの家庭にあったライフスタイルを提案しようと
考えた。人々の関心をどう継続させるかがカギ。
・今後の課題は、エネルギーの地消。太陽光発電で余った
エネルギーをどうするか。街区で消費する、「つなぐ」がキーワードに
なる。
2.パネルディスカッション
・宇都宮は、広いために、移動にコストがかかる。さらに生活が
バラエティに富んでおり、各々の生活にあった省エネを考える
必要がある。
・技術はどんどん進歩している。昔はオプションだった設備が
標準になる。省エネ、蓄エネ、そして創エネの時代。
・住まいづくりは良いまちづくりにつながる。
・日本の省エネ技術は世界でもトップ。生産拠点を海外に移せば
地球環境にとって悪影響を及ぼす。
・その日本で暮らすということは、省エネを目標にするのではなく
生活に工夫を凝らすこと、夏暑ければ、冷たい空気を家の中に
取り込むにはどうするかを考えることが必要になる。
・地域ごとに環境に配慮した活動をしている。生ごみから堆肥を
作る、ペットボトルを回収して地域活動の資金に充てる、など。
リーダーを育成し、人々の共感を得ることが大切だ。
・暮らし自体を見直す。空き家が多いなら、中古住宅をリフォーム
する。ライフスタイルに合ったアパートやマンションを作れば
新築にこだわる必要はない。
・部分的な自給自足を目指す。農地付住宅や畑付アパートをとかいなかの
宇都宮で売り出す。
・住まいづくりとまちづくりをどう結び付けるか。そのために
このプラットフォームが何ができるのかを、1年間かけて考える。
今回は第1回目の勉強会でした。さまざまな立場から、環境共生を
考える場となりました。これから少しずつでも、宇都宮市ならではの
環境共生型ライフスタイルを見出していきたいと思っています。
Posted by ANDO at 17:42 | 市民工房 事業 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)