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宇都宮まちづくり市民工房のブログです。
「市民による市民のためのまちづくり」を目指して!!!
まちづくりにけかる熱い思いを綴ります。

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三依プロジェクト 2014年の大根収穫♪[2014年10月24日(Fri)]
2014年10月24日(金)

 過疎集落・耕作放棄地の活性化事業「三依プロジェクト」のフィールドとなっている、日光市三依にある農場では、今年も地域を上げてのイベント「ビーフピアinふじわら」(10月25日開催)が行われます。

 昨日までの雨もやみ、本日は晴天の日光・三依。

bihpia.jpg

 会場となる、男鹿高原駅付近の広場では、イベントに向けてのテント設営が行われました。毎年このイベントには、畑作業や雪合戦などでお邪魔している、市民工房のメンバーも参加し、前日からの設営をお手伝いしています。

 今年も地域の皆さんと一緒に設営を行い、明日も晴れてたくさんの方が遊びにきてくれる気配満々でした!

 設営後の帰り道には、農場によって今季できた大根を収穫!

daikon.jpg

 いろいろあってあまり来れなかった・・・ような気がしていた10月ですが、大根たちは元気に大きく育ってくれていました。これら大根は、「ビーフピア」でも販売します!

 明日の「ビーフピア in ふじわら」、楽しみですね♪

【参考URL】
 ・日光市ホームページ(ビーフピアの紹介ページ)

Posted by ANDO at 16:43 | 日々のあれこれ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

福祉協力員研修会[2012年02月18日(Sat)]
昨日

 平成23年度北部・上河内・河内ブロック合同福祉協力員研修会

に講師として出席しました。

 同ブロック内に、福祉協力員は約600名(平均50世帯に1名)いらっしゃる
そうです。この日の研修会には、210名が参加されていました。

はじめに1時間お時間をいただき、
「できることからみんなでまちづくり 〜三依地区での取り組みを事例に〜」
とのタイトルで、講演を致しました。

その後、以下の3つの事例をご報告いただきました。

1)石井地区の向こう三軒両隣について
   石井地区社会福祉協議会 会長 菊池 芳夫氏

2)V・Gすずめとは
   V・Gすずめ 代表 松本カネ子氏

3)地域包括支援センター御本丸の取り組み
   地域包括支援センター御本丸 飯村絢子氏

 石井地区の取り組みは、福祉協力員、民生児童委員、災害時要援護者支援員
 が協力して「あったか支援活動」を実施しているものです。役割が重なる
 3者が連携することで、「地域の福祉力が何倍増もする」とお話しいただき
 ました。

 V・Gすずめは、昭和51年に6人でスタートしたボランティアグループが
 現在は180名の会員となり、多くの活動を展開しています。
 「地域の課題は、みんなで取り組まないと解決できない。同じ時を
 生きている者として、黙って見過ごすことができなかった」とお話
 いただきました。

 御本丸包括支援センターさんからは、ある自治会で高齢者夫婦や
 家族と同居する高齢者への支援を始めたお話しをしていただきました。
 公的サービスが行き届かない方々への支援の輪を、自治会が主体と
 なって地域全体に広めたそうです。

 3つの話に共通しているのが、
 ・課題を放っておかない
 という点です。

 そして、
 ・個人の思いを団体活動へ
 つなげていったことがあげられます。

 自分が住む地域に様々な課題があることに気付いている住民は
 たくさんいることでしょう。でも、どうやってその課題を解決できるのか
 悩んでいる。
 一人で問題を抱えていても、解決にはつながりません。
 松本さんがおっしゃっていたように、「一緒に涙を流すことも大切だが、
 それでは解決にはならない」のです。

 ではどうするか。誰かとつながること。すでに組織に入っている方は
 組織の中で、同じ気持ちを持つ人を見つける。そこから次の
 ステップが生まれてきます。
 組織に入っていない方は、勉強会などの場へ参加していみると
 いいのでは。時間がなくて、そんなところに行っている暇はない、
 という方も多いでしょう。でも、本気で課題解決に取り組むのなら、
 いずれにしても時間を作らないと無理な話です。
 はじめから「組織」を作ることを目指していると、組織作りが
 目的にすり替わってしまうこともあります。まずは、思いを共有できる
 仲間を見つけることです。

 この「仲間を見つける」が、とても難しい。多くの場合、そこで
 立ち止まってしまいます。
 「気の合う仲間」は、一朝一夕で見つかるものではありません。
 その人の日頃の生活から、自然と輪が広がっていくものです。
 課題に気付く、ということは、既にその時点でいろんなところに
 出向いているのではないでしょうか。そこで出会った方々との
 つながりを大切にして欲しいと思います。

 ○○法人とかコーディネーターとか事務局とか、組織というと
 難しいことを考えがちですが、始まりはおしゃべりでいいと
 思います。「課題に気付いた人たち」のおしゃべりは、決して
 単なるおしゃべりでは終わらないと思っていますので。

 できることからみんなでまちづくり、社協の方は良いテーマを
 つけたものだと思います。

 今回の研修会が、一人でも多くの福祉協力員の皆さんにとって、
 これからの活動の参考になればと願っています。

Posted by ANDO at 13:45 | 日々のあれこれ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

新年を迎えて[2012年01月04日(Wed)]
今日が2012年の仕事始めでした。

年末から、まちづくりセンター開館の準備に追われて大わらわな
時間を過ごしてきました。おかげで?宇都宮市民活動サポートセンターが
幕を下ろす寂しさを紛らわせることができた気がします。

DSC04837a.jpg

写真は、仕事納めの28日に、サポセンの看板を下ろしているところです。

11年と3か月掲げ続けたこの看板も、もう役目を終えて人前に出ることがないと
思うと灌漑深いものがあります。

まちづくりセンター(まちぴあ)への移行が決まった時から、いつかはこの日が
来ると思っていても、いざとなると踏ん切りがつかないものですね。

ましてや、ある日突然、強制的に自宅を出され、その後もいつ帰れるか
わからないという状況に追いやられた人の気持ちは、想像もできません。

いままで積み重ねてきたものが突如崩れてしまう、とても恐ろしいことだと
思います。

そして、その恐ろしい出来事が実際に起こってしまったという現実を
受け止めることは、果たして可能なのでしょうか。

笑顔の奥にある、人には見せることのない苦悩は、たぶん和らぐことは
ないのだと思います。

その苦悩をほんのわずかな時間でもいいから、忘れてもらうこと、
そのために活動しているのかもしれません。

元日早々から地震に見舞われた2012年、今年こと心穏やかな年と
なってくれるよう、祈ってやみません。


Posted by ANDO at 21:02 | 日々のあれこれ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

遅ればせながら[2011年01月08日(Sat)]
既に、8日。いつのまにか七草粥も終わってしまいましたが・・・

 新年、明けましておめでとうございます。

 今年も宜しくお願い致します。

年明け早々から、第3回三依杯雪合戦の準備に追われております。

ようやくチラシとポスターの原案ができ、広報も本格化しました。

今年は、野岩鉄道株式会社さんが、共催となってくれるとのこと、
大変ありがたく、感謝申し上げます!

参加チームも徐々に増えてきました。これから1ヵ月半、がんばって
いきたいと思います。スタッフの皆様、宜しくお願い致します。

Posted by ANDO at 20:30 | 日々のあれこれ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

今年も最後になりました[2010年12月28日(Tue)]
いよいよ2010年もあと4日。

市民工房も今日が2010年最後の事業日となりました。

独断による

   市民工房 今年の5大ニュース

は、以下の通りです。

<組織運営>
 ★事務所整備
 以前から電話だけ置いてあった事務所を、デスクやPC、冷蔵庫、本棚等
 整備して、何とか事務所風にしました。年度初めの予定では、もっと活用
 するはずだったのですが、諸般の事情により後半はほとんど立ち寄るだけに
 なってしまいました。
 来年こそは、本格稼動といきたいところです。

<三依プロジェクト> 
 ★利用権設定
 雪合戦から始まった今年の三依交流プロジェクト、里さんのご協力をいただき
 9月から利用権を設定することができました。まずは年末までの4ヶ月でしたが、
 早速大根を販売し、4万4千円ほどの売り上げを得ることができました。
 原材料費をさっぴくとトントン、交通費までいれると赤字、ですけど、一歩前進です。
 来年の更新手続きも終えたので、次はキャベツやブロッコリーでも収入をと
 思っています。

 ★映画「寒川」上映
 6月には「寒川」の上映をしました。
 上映会などやったことがない自分たちでしたが、皆さんの温かいご協力の
 おかげで当日・前売り合わせて161名の方が参加して下さいました。
 アンケートでもさまざまな叱咤激励をいただき、今後の励みになりました。

 <みずほの緑の郷>
 ★ママサークル
 5回のママサークル実施後、2回の意見交換会+相談会を行いました。
 そのおかげ、というわけではありませんが、近所のお母さんが自主的に
 声かけをして、ハロウィーンパーティーやクリスマス会など定期的な
 集まりを開くようになりました。
 こうした動きが、どんどん広まってくれればいいな、と思っています。
 また、TWHさんとの事業が「企業とNPOとの協働」事例ということで、
 県議会の視察を受けたり、協働コーディネーター講座で紹介したり、と
 取り上げていただいたのも、良い経験になりました。

 <JT青少年育成助成>
 ★秘密基地スタート
 JTの助成をいただき、今年念願の秘密基地ができました。
 新聞やラジオ等、いろんなメディアに取り上げていただき徐々にその
 存在が知られるようになり、遊びに来る子どもたちの数もかなりに
 なりました。
 来年はさらにバージョンアップする予定です。

 他にも、三依プロジェクトに関わる人材育成、いくつかの地域における
 まちづくり講座の実施などがありましたが、かなり充実した1年だったと
 思います。

 来年は、サポートセンターの運営でも大きな変化があり、今年以上に
 盛り沢山な年となるでしょう。

 会員の皆様やプロジェクトメンバーのご協力を得ながら、一歩ずつ着実に
 歩んで行きたいと思います。

 今年一年、本当にありがとうございました。
 そして来年もどうか宜しくお願い致します。

 良いお年をお迎え下さい。

Posted by ANDO at 19:00 | 日々のあれこれ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

10年後を考える[2010年07月17日(Sat)]
先日、ある地区の10年後を考える講座に講師として参加してきました。

商店がなく、公共交通も整備されておらず、「生活不便地区」との声も住民から
あがるなか、若者は地域を離れ、農業の後継者もいなくなっていく。高齢化率は
10年後に40%を超えると推定されるなかで、地域の将来像をどう描くか。

実際に考えてみると、とても難しい問題です。

たとえば良く、「地域の資源を再発見しましょう」というテーマで、それぞれの
地域のお宝、眠れる資源を挙げてみる、という作業をします。
これ自体はとても有意義なこと、なぜなら地域住民自身が、自分たちの地域の
魅力を再認識することになるから、だと思います。

ところが、定住人口が減る+高齢化が急速に進む、中では、再発見した資源を
誰が活用するのか、が大きな問題となります。

せっかく、「こんないい資源がある」と思っても、10年後にその資源を活用する
人が地域に少なくなっていては、将来像を見出すことができません。

では、どうしたらいいのか。

これ、という決定的な処方箋があるわけではありません。
大規模開発による雇用創出、という道が機能する社会であれば
それもありでしょうが、日本全体が縮減化するときに、あまり現実的
とは言えません。

自分は、それらの資源が「誰にとって魅力的か」を考える必要があると思います。

その「誰」とは、今の地域住民に限定されるものではなく、地域の外に住む人でも
構わない、というよりは、そうならざるを得なくなるでしょう。

定住人口が増えず、かといって一過性のイベントやお祭りで交流人口を増やしても、
地域の資源を守ることはできない。
移住しなくても、定期的かつ継続的に人が訪れる仕組みを考える、魅力を感じる
地域外の人に、積極的にPRして、地域が忘れられることがないようにする、
そんな地道な活動があれば、その地域が荒れていくことはないのでは、と
思います。

今までは、そこに営利の仕組みを考えてきました。観光であっても、第一次産業で
あっても、人々がその地で暮らすために産業を生み出すことに焦点があてられて
いました。

それが実現すれば確かにすばらしいことでしょう。ただ、人口減少に歯止めをかける
ほどの産業振興に成功したところは、そんなに多くないのでは?
実際には、定住人口を長期的視点から見て右上がりに転じることは難しいはずです。

営利、という枠にとらわれず、非営利の仕組みで、一次産業を考え直すことが
できたらいいのに、と思います。

今の日本で、第一次産業で生計を立てることができる人は少数派です。その
少数派で、全国の地域資源を守ることはできないと思います。なぜなら、営利の
視点で活用できる資源は限られており、その枠からはずれる資源のほうが
(つまり儲からない資源)多いと思うからです。

したがって、生計とは別の観点から、一次産業を見る必要が出てきます。

農地に、森に、海に、人の手が入り続けることで、自然との共存という形で
国土を保全することができると信じたいものです。

Posted by ANDO at 18:55 | 日々のあれこれ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

新公用車[2010年01月29日(Fri)]


 2010年1月29日(金)

 このたび、宇都宮まちづくり市民工房の公用車が新しくなりまして。

 軽トラ「コボくん」より、軽バン「コボくん」になりました。

 ナンバーも何の因果か「7272」(なになに)ってな番号になっております。

 今後、三依などの団体事業に大活躍することと思います。


 ちなみに、事務局長A氏は、以前の軽トラ「コボくん」とかなり相性が良かった模様で、マニュアルのクラッチ操作の感覚がかなり違うことに手間取っておられます。

 今のところ、日光の山道・雪道を登る自信がないとこぼしておられました。

 来月中旬には、「三依雪合戦」という地域の皆さんとのふれあいイベントを控えております。スタッフ一同、せっかくの屋根付き公用車を乗れなくて・・・というのではさみしい限りでございますので。

 何とか、感覚を養うことをしないとと。思っております。

(記事投稿:O)

Posted by ANDO at 14:37 | 日々のあれこれ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年を迎えて[2010年01月07日(Thu)]
新年明けましておめでとうございます。

早いもので、今年も1週間が過ぎましたが、まだ仕事モード全開とは
いきません。。。 
仕事始めがいつもよりちょっと遅かったせいもあると思いますが。

市民工房の設立は2005年9月7日なので、今年は丸5年を迎えることに
なります。この5年間、何をしてきたのか振り返ると、確かにあれもしたし、
これもやった・・・と思い浮かぶのですが、やはり核となる「何か」を
作り出す必要があるのではないか、と感じてしまいます。

「まちづくり」という概念はとても広く、聞いた人それぞれで心に描く像は
異なります。それは、私たち会員同士でも同じことです。

市民工房の「まちづくり」とは何かを組織として共有し、その実現に
向けて成すべきことを明確にする。
もともと組織を作ったときには、皆で熱心に話しあったことです。でもいくつもの
事業をこなしていくうちに、当初描いていた像を、より鮮明に、あるいは
より焦点をあててわかりやすいものにする必要が生じてきた、それが5年目に
なった市民工房の状況かなと思っています。

まちづくりに関わる主体は多様です。市民といっても、「これが市民」という
代表的な像があるわけではありません。さらに人を指すとは限らず、
企業市民のようにそれぞれが属する組織を意味することもある。

市民の手による、市民のためのまちづくり

それは決して、自分の価値観にだけ基づいた「まちづくり」ではなく、ともに同じ
市民でも、違う考え方や哲学を持つ人・組織と共通項を見つけていくことです。

「まちづくりとは何か」を話し合う「市民」を増やすことは市民工房にとって
大切な使命だと思います。そして、それは市民主体のまちづくり実現のための
第一歩であって、ゴールではない。「まちづくり」に関心をもつ「市民」が増える
ことは喜ばしいことですが、同時にそれは、意見が異なる集団を複数形成する
ことも意味します。

自らの哲学に熱心だと、それと異なる考え方を敵視することも当然起こる。
自己主張をしながら、相手の意見に耳を傾け、いかに共通項を見るけるか。

いや
見つけるというより、創り出すといったほうがいいのかもしれません。

そして、創り出す能力こそ、市民工房が「市民主体のまちづくり」を主張する
のにどうしても必要なことだと思います。「市民主体」とはそれほど難しい
ことですから。

Posted by ANDO at 19:23 | 日々のあれこれ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

まちづくりって・・・[2009年12月25日(Fri)]
「まちづくり」という言葉を聞いたとき、何を思い浮かべるでしょう。

まだサラリーマンだった頃なら、興味の対象にすらならなかったかも
しれません。

一般的には、「まちづくり」=道路を作る、橋をかける、学校や病院、
図書館などの公共施設を充実させる、上下水道を整備する・・・
などハードな意味合いが濃いと言えます。

では、宇都宮まちづくり市民工房が使う「まちづくり」とは何か。

 定款では「目的」として以下を掲げています。

 この法人は、宇都宮市の市民活動活性化に関する事業、
および行政、営利団体、市民活動団体がそれぞれの特性を
活かして協働するための事業を行い、「市民の手による、
市民のためのまちづくりの実現」に寄与することを目的とする。

 また、リーフレットには活動の目的として

 わたしたち市民工房は、「市民の手による、市民のための
まちづくり」の実現を目指す市民立のシンクタンクとして
調査研究・政策提言を、またドゥタンクとしてまちづくり活動の
実践を担っていきます。

 と記載しています。

 「市民工房は何をしている団体ですか」と問われれば、
「市民の手による、市民のためのまちづくりの実現」を
目指しています、と答えるわけですが、その段階で
具体的な活動内容を思い浮かべる人はほとんどいらっしゃいません。

「というと、たとえばどんなことを?」と次の質問が来ることになります。

「まちづくり」自体がかなりわかりにくく、さらに「市民の手による・・」
となると皆さんの頭の上に?マークがいくつも現れることになって
しまいます。

市民工房が述べる「市民の手による、市民のためのまちづくりの実現」
は「市民自治の実現」とも言えます。

では、「市民自治の実現」とは何か。

 それは、
 市民自らが政策提言をし、
 市民自らが政策実現をする
 こととと考えます。

 政策といっても自治体が策定する総合計画のような大掛かりな
ものとは異なり、もう少し身近な、あるいはより分野別、個別テーマごとの
施策が中心になります。

それは、今暮らしている社会に顕在化あるいは潜在化する課題を
「自らのこと」として認識し、その解決法を考え、提案し、さらに
その実現に向けて行動することを意味します。とは言え、すぐに活動へ、
とつながる人は少ないと思います。まずは、顕在する課題への対応を
自ら考えるところからスタートする、その中身を企画書としてまとめて、
いろんな方々に読んでもらう。

そこから、共感する仲間が集まってくるかもしれません。

たとえば、
 ○○施設・公園などを有効活用して、地域住民の居場所とする
 **商店街の空き店舗活用施策を提案し、さらに地域活性化へとつなげる
 新しい分譲住宅団地の住民が、より住みやすい団地を目指してまずは
   勉強会から始める。
などなど。

 こうした企画書作成プログラムを定期的、継続的に実施していくことで、
「まちづくり」を自分自身の言葉で語る人が一人でも増えてくれることを
願っています。まちづくりは人づくり、とよく言われますから。

 ただ、「なかなかリーダーがいなくて」というボヤきには難しい面が
あります。それはどんなリーダーを求めているかによるからです。
今まで組織がやってきたことをそのまま踏襲した活動を担ってくれる
人をリーダーと呼び、求めているのであれば、後継者が見つからない
のも致し方ないかも、と感じます。

大きな目的は共有するとして、そこに至る道つまり実現する方法は
多様なはずであり、そこに自由裁量がなければ人は集まって来ないのでは。

次の時代を担うリーダーには、自ら考える権利と義務がついてくるはずです。

そのために、裾野をどれだけ広げることができるか、「まちづくり」とは何か、
その議論に喜んで参加してくれる人を一人でも増やしていくことが、
市民工房の使命だと思います。

Posted by ANDO at 16:50 | 日々のあれこれ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

今を生きる自分[2009年12月04日(Fri)]
若者は、誰にもわからない自分の未来を基準に現実を批判することができます。

年配者は、誰も知らない自分の過去を基準にお説教することができます。

では、人はいつ若者から年配者になるのでしょう。
いつから未来を語ることをやめ、過去の自分を振り返るようになる
のでしょう。

まあ、ある日を基準にすっぱり切り替わるわけもなく、
徐々に移行するんでしょうけど。

自分自身、そろそろ「これをやりたい」「あれをしたい」といった
未来志向の考え方から離れてきたなと感じています。

それは、社会的に影響力を持ちたいという思考から離れてきた
とも言えます。
家族の将来については、何歳になったらこうしたいね、という話を
今もしていますから。

さて、人はいつ「現在の自分を基準に現実を語る」のでしょうか。
これが一番難しいのだと思います。

今の自分は、ここにいる。その自分の視点から現実を見るとこう見える。

この言葉を言える人が始めて、

「だから、ここをこう変えたいのです」

という言葉に説得力が生まれてくるのですから。

過去の自分も大切、将来の自分も必要、でも現実の自分があっての
過去であり未来です。多くの言葉は、現実の自分を語ることなしに
過去と未来を話すので、絵空事にしか聞こえない。

社会にはさまざまな人がいます。NPOという組織で仕事をしていると、
「今の社会で住みにくい思いをしている人」に焦点を当てて語ることが
多くなります。

そのこと自体に異論はありませんが、少し違和感があるのも事実です。
というのも、たとえば正規雇用者、非正規雇用者という区分けをした場合、
後者の苦悩に比重を置く場合が非常に多い。不景気のあおりを受け、
非正規雇用者が職どころか住むところまで失う。これは本当に大変な
ことで、緊急的な支援が必要です。

では前者は後者よりも幸せなのでしょうか。
職場の同僚が少なくなったあとに残された正規雇用者は、
同じ量の仕事を少なくなった人数で支えなければならず、時間に追われ
精神的ストレスに日々さいなまれ、次第に心を病んでいく。
仕事を変えたくても、次の職が見つかるあてもなく、子どもの教育費や
家のローンを抱えてそんな決断は無謀すぎてできない。

駅のホームで、近づく電車を見つめながら、「今ここで誰かが自分を線路に
突き落としたら・・・楽になるかも」と考えたことありますか。

眠れない夜を過ごすなかで、「このまま心臓が急に止まったら
・・・この苦悩から開放されるかも」と思ったことありますか。

仕事が増えるだけの会議室で、「誰かこの建物に爆弾でも仕掛けて、
諸共吹っ飛ばしてくれたら・・・面倒なくなっていいかも」と空想したことありますか。

安定した職を得て収入の面で不安がないように見える人でも、その内面は
他人にはわからない。
「こんな生活、もうたくさんだ」と思っているは、実は数え切れないほどいる。
社会とはそういった人たちが日々暮らしているところです。

だから社会に生きる今の自分を知ることが大切になる。

今の自分がわからなければ、同じ時間を生きる他人の苦しみを想像することは
できない。

他人の苦しみを想像することができなければ、社会を感じることはできない。

社会を感じられない人間に将来を語ることはできない。

人が理解できる相手は限られています。結局は、自分を通して
無数の無名の人々の苦悩を想像し、感じることしかできない。
それはとても難しいことですが、でもとても重要なことだと思います。

今の自分を基準に現実を語ることができる人は、本当に必要な未来を
語ることができると思います。そして多くの人がその言葉に耳を傾ける
ことでしょう。

Posted by ANDO at 20:29 | 日々のあれこれ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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