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「コミュニティボランティア体験事業2017報告会」参加報告[2018年02月04日(Sun)]
2018年2月4日(日)

 2月3日、栃木県庁東館講堂を会場に、「コミュニティボランティア体験事業2017報告会」が行なわれました。

 この事業は、栃木県が主催し、栃木県コミュニティ協会が企画したもので、宇都宮市と真岡市の2地区を今年度のモデル地区に実施されました。宇都宮地区では宇都宮まちづくり市民工房が、真岡地区では市内において中間支援センターも運営している「NPO法人まわた」が平成29年度7月から年末にかけて実施しました。

 自治会をはじめとした地域、コミュニティ組織と連携し、高校・大学・短大・専門などの学生たちが地域で行われるイベントや様々な取組みに参加し、ボランティア活動を体験しながら、地域活動の振興に寄与する企画提案なども行う、通年プログラムです。

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 報告会には、県内各地のコミュニティ組織関係者をはじめ、行政、支援センター、学校関係者の方々50名ほどが集まりました。

 まずはプログラムの全体コーディネーターである土崎雄祐氏(宇都宮大学地域連携教育研究センター特認助教)が「若者も地域も元気になるコミュニティづくり」と題し、講話を行い、同じ地域で暮らす住民同士が、地域の好きなところやことでつながることの楽しさと、コミュニティづくりにどんな良い影響が生まれるのかといったことが話されました。

 このような「人と人がつながる」という言葉を背景に、宇都宮市と真岡市での活動報告が行われました。

 宇都宮地区で地域・学生とのコーディネートを担当した、小松優希氏(市民工房会員・まちづくりセンタースタッフ)から、活動地区となった宇都宮市今泉地区での活動報告を行ないました。

 宇都宮地区では、7月の参加学生に向けたオリエンテーションから、地域の氏神である「八坂神社例大祭」でのお神輿担ぎや、事業展開において今泉自治会とともに協働相手になって下さった白楊高校での「高校見学ツアー」をはじめ、今泉子供会連合会が秋に開催した「秋祭り」への出展・協力など一連の活動事例が報告されました。(詳細はブログ過去記事に掲載しています)

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 宇都宮地区では、単に地域の活動に学生が参加するだけでなく、地域が学生に求めていることを考え、「多くのパワーを必要としているイベント」「子ども達を楽しませる活動」とニーズをしぼり、夏祭りや秋祭りといった地域の子どもを踏まえ、多くの人出を必要とする機会に備えて準備をしていきました。

 当初は、子ども達に人気のバルーンアートと担当することを事務局から提案し、自分達の活躍できるスキルを磨くといった集いを重ねましたが、秋のイベント参加では、バルーンに加えて自分達発案の企画をつくり、子ども達と交流するという流れを作ることができました。

 学生をはじめとした地域に通っている若者が活動する際には、「何か若い人たちが勝手にやっている」という雰囲気になることもあることから、地域に学生ボランティアの存在とイベントでの役割を明確にしてもらいながら、学生たちも自分達の発案による企画を運営することによって、責任感と「もっと楽しんでもらいたい」という意識づくりにつながったと思われます。

 一方、真岡市では真岡女子高の生徒を中心に、「地域の障がい福祉」に着目して活動が展開され、活動地域である田町にある「まちなか保健室」の方々や、障がい福祉の活動を行っているNPOの方にも支えてもらいながら、年間の活動を実施したそうです。真岡市の報告をして下さったのは、NPO法人まわたが運営する支援センタースタッフでもある、蒲谷未来氏です。

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 バリアフリーのまちづくりの必要性について、当事者との意見交換やまち歩きといった活動を行い、12月に真岡市立図書館で開催されている「図書館プロジェクト」において発表するなど、地域内において学生視点での福祉のまちづくりについて理解を深めていったそうです。

 さらに、平成28年度において栃木市を舞台に展開されたコミュニティボランティア事業にも関り、現在は市内で活動している「とちぎ高校生蔵部」の柴田謙吾氏(倶楽部副部長:佐野日大高等学校2年)と、福田直記氏(倶楽部部長:栃木高校2年)も登壇し、

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 今年度栃木市内で行なわれた「栃木市高校生合同文化祭」の開催風景や、歴史的街並みをもつ栃木市内の景観を活かした「My記念日撮影会」の実施など、栃木市内にある他校の生徒を中心に組織された倶楽部の活動と、コミュニティボランティア事業に関ったことで培った経験をミックスした、今年度の活動が紹介されました。

 後半は、宇都宮市・真岡市・栃木市の活動で関った高校生たちも加わり、トークセッションが行なわれ、土崎氏の司会のもと、活動してみての感想や、学生として今後にどう活かしていくかなどの質問タイムが行なわれました。

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 今回の報告会に参加下さった宇都宮地区の学生は、協働相手でもあった白楊高校のお二人であったこともあり、近い将来に県内を含めた地元で就職することもあることから、就職以前に地域の大人たちとふれあう体験ができたことの良さを話してくれました。

 トークセッション後は、参加者を交えての意見交換・交流の時間が設けられ、学校を含めた学生など若い世代との関係づくりや、関っていく中でのコツなど、疑問などを話しあいました。参加コミュニティの中には、中学校までしかない地域も多くありましたが、

「地域のみんなが、みんなの力で地域を元気にする」

 という意味から考えれば、高校生以下の学生であったとしても、地域に対する役割があり、学生たちの意見も交えながら、安全に配慮しつつ活動する仕組みができれば、地域全体が学びの場であり、ふるさとへの愛着を育む場ともなり、また、同じ活動や経験、空間を共有すすることで世代を超えた地域づくりができていくと思いました。

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 こうしたことで「人と人とのつながり」から地域づくりが起こっていくのだなと、改めて考えさせてもらった機会となりました。

 ・・・そんなことで、平成29年度を通して行なわれたコミュニティボランティア事業は無事に終了となりました。宇都宮地区においては、今泉自治会をはじめ地域の皆様、白楊高校はじめ参加学生・学校関係者の皆様、大変お世話になりました。

 宇都宮地区では、せっかくできた大切なご縁でもありますので、平成30年度については、管理運営している「まちぴあ」の事業として、この事業をカスタマイズして運営していく計画でいますので、今後とも宜しくお願い致します。

(記事投稿:小倉)

Posted by ANDO at 12:53 | 市民工房 事業 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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