自分にできること[2009年07月08日(Wed)]
組織のリーダー像に関する本は巷にあふれています。
もちろんそのすべてに目を通したわけではありませんが、自分には、難しすぎるものが
多いのです。
その一つが、
「人の強みを生かす」
弱みを最小限にする人事からは、平凡な組織しか生まれない。
自分との関係が良好かどうかが基準ではない、組織のために何ができるかを見る。
などなどが書かれていました。
私は歯車であることは何も悲観することではないと思っています。自分にできること、
あるいは与えられたことに真摯に取り組むことは素晴らしいことだと考えるからです。
ただ、あくまでも周囲とかみ合うことが前提です。でないと回りませんから。
さて、「強み」に焦点をあて、組織のために何ができるのかを第一に考えた運営など果たして自分にできるのか。これを実現するために不可欠な要素が自分にとって非常にハードルの
高いものだと思えたのです。
仕事をやらせるとすごいけど、決して一緒に仕事をしたくない人っていませんか。
成果を出すためには、周囲を疲弊させることも厭わない人って見たことありませんか。
強みを第一に考える、ということはこういう人に出世の道を開くということなのでしょうか。
私は、こういうタイプの人を「中途半端に優秀な人」と呼んでいます。
優秀の定義は組織が置かれている状況によって適宜変わりますが、組織がそのとき
求める成果をきちんと出してくれる、という意味で優秀です。
でも周りで働く仲間の意欲を奪ってしまう、という点で中途半端なのです。
したがって、短期的に見れば組織にとってプラスですが、長期的にはマイナスになって
しまう可能性がある。
中途半端に優秀な人は、自分が成果をあげるために使う資源、たとえば会社の
ブランド力や組織力、資金、人の力など、が自分の知らないところで多くの人が積み上げて」きたものだ、という認識がない、そのために、こうした資源を使えることのありがたさが
わかっていないのだ、と思います。だから、短期的成果のために貴重な資源を
すり減らしてしまう。
持続可能な視点や思考ができない人たちなのです。
組織の中に必ずいるこうした人々と向きあうにはどうしたらいいのか。強みだけに
焦点をあてていると、結局組織が疲弊してしまう。強みと弱みは表裏一体であり、
やはりその人の弱みがなんなのかをきちんと理解してもらうことが重要になります。
「強みを生かす」ということは同時に「弱みを理解させる」ことになるはずです。
そのためには、一人ひとりと向き合うことが不可欠です。向き合うことでその人の強みと
弱みを理解し、そしてそれを相手にも伝える。そこから強みを生かすにはどうするか、
が始まります。
良い意味で歯車として周囲とかみ合う存在になって、その強みを生かす方法を考えないと
いけません。
その「向き合う」という作業が、自分にとってとても大変なことなのです。
相手が一人ならまだしも複数の人間と真剣に向き合う、と考えただけで神経が
すり減りそうです。
人は自分にないものを求めようとします。それはおそらく向上心からくるのでしょう。
ただ、あまりにも違う自分を創ろうとすると、落とし穴にはまってしまいます。
結局は自分にできるものをこなすしかない、という割り切りも必要です。
その結果が、「指し手ではなく、盤上に身を置く」ということでした。
もちろんそのすべてに目を通したわけではありませんが、自分には、難しすぎるものが
多いのです。
その一つが、
「人の強みを生かす」
弱みを最小限にする人事からは、平凡な組織しか生まれない。
自分との関係が良好かどうかが基準ではない、組織のために何ができるかを見る。
などなどが書かれていました。
私は歯車であることは何も悲観することではないと思っています。自分にできること、
あるいは与えられたことに真摯に取り組むことは素晴らしいことだと考えるからです。
ただ、あくまでも周囲とかみ合うことが前提です。でないと回りませんから。
さて、「強み」に焦点をあて、組織のために何ができるのかを第一に考えた運営など果たして自分にできるのか。これを実現するために不可欠な要素が自分にとって非常にハードルの
高いものだと思えたのです。
仕事をやらせるとすごいけど、決して一緒に仕事をしたくない人っていませんか。
成果を出すためには、周囲を疲弊させることも厭わない人って見たことありませんか。
強みを第一に考える、ということはこういう人に出世の道を開くということなのでしょうか。
私は、こういうタイプの人を「中途半端に優秀な人」と呼んでいます。
優秀の定義は組織が置かれている状況によって適宜変わりますが、組織がそのとき
求める成果をきちんと出してくれる、という意味で優秀です。
でも周りで働く仲間の意欲を奪ってしまう、という点で中途半端なのです。
したがって、短期的に見れば組織にとってプラスですが、長期的にはマイナスになって
しまう可能性がある。
中途半端に優秀な人は、自分が成果をあげるために使う資源、たとえば会社の
ブランド力や組織力、資金、人の力など、が自分の知らないところで多くの人が積み上げて」きたものだ、という認識がない、そのために、こうした資源を使えることのありがたさが
わかっていないのだ、と思います。だから、短期的成果のために貴重な資源を
すり減らしてしまう。
持続可能な視点や思考ができない人たちなのです。
組織の中に必ずいるこうした人々と向きあうにはどうしたらいいのか。強みだけに
焦点をあてていると、結局組織が疲弊してしまう。強みと弱みは表裏一体であり、
やはりその人の弱みがなんなのかをきちんと理解してもらうことが重要になります。
「強みを生かす」ということは同時に「弱みを理解させる」ことになるはずです。
そのためには、一人ひとりと向き合うことが不可欠です。向き合うことでその人の強みと
弱みを理解し、そしてそれを相手にも伝える。そこから強みを生かすにはどうするか、
が始まります。
良い意味で歯車として周囲とかみ合う存在になって、その強みを生かす方法を考えないと
いけません。
その「向き合う」という作業が、自分にとってとても大変なことなのです。
相手が一人ならまだしも複数の人間と真剣に向き合う、と考えただけで神経が
すり減りそうです。
人は自分にないものを求めようとします。それはおそらく向上心からくるのでしょう。
ただ、あまりにも違う自分を創ろうとすると、落とし穴にはまってしまいます。
結局は自分にできるものをこなすしかない、という割り切りも必要です。
その結果が、「指し手ではなく、盤上に身を置く」ということでした。
Posted by ANDO at 08:06 | 日々のあれこれ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)