CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

市民フォーラム21・NPOセンター 事務局長藤岡喜美子の日記

市民フォーラム中期戦略の3つの柱
 
1公共サービスを担い改革するNPOを支援する
2市民が主役となる新しい政府・行政像を創出する
3重層的で社会的存在感のある
 サードセクターを構築する


究極の子育て支援 [2010年04月07日(Wed)]
平成17年より、厚生労働省の委託を受け、病児・病後児の一時預かり事業を実施してきました。平成21年度の事業報告書を今、まさに作成しているところです。
 この事業は専門家でもなく、地域の人が病気の子どもを預かる相互援助活動の体制を作っていいくものです。ほんとうにこまった時の究極の子育て支援です。

 この制度は、最初は、厚生労働省が突然始めた事業であり、地域の実情にあったものではありませんでした。市民フォーラムは、この事業を担い、関係者のみなさまのご協力、ご支援と自らの知恵と努力、折衝能力にてフルコストを請求し、組織の基盤整備を行可能とし、同時に利用者視点のサービスへと公共サービスを改革してきました。さらに、市町村へ病児・病後児預かりに対するバウチャー制度を提案したり、NPOを支援したりして、そのサービスの質の向上と量の拡充を図ってきました。

 3月は、私にとっては、自分の人生の中でも、これほど、悔しく、悲しい思いと憤りを感じたことがない月でした。そん時でも、この事業にて講座を開催していました。冒頭新聞等で複数の立場にてお騒がせしたことをお詫びして、講座の講師を務めていました。受講生のみなさんは、アンケートで激励の言葉をくださったり、声をかけてくださったりしてくださいました。地域に根ざした活動、地に足をつけた活動をしていると、このような時でも応援してくださるかたがあると、ほんとうに感謝しています。





 病児・病後児スタッフのためのコンピテンシー評価書をつくりました。
 このような私ですが、ほんとうにたくさんの関係者のみなさんのご助言、ご協力を頂き、作成することができました。特に平成17年よりカリキュラム作成委員として、ご支援頂いている、山崎先生、林先生、野原先生にはほんとうに感謝申し上げます。

 


 下記は、昨日書いた、「病気・病後児保育者のコンピテンシー評価書のはじめに」の文章です。

 最近とても多くの親が「育児不安」を抱え悩んでいるといわれています。「育児不安」とは親が子どもを育てる時の過度の不安や困惑、自信のなさからくる漠然とした精神的状態のことを言います。
また,母親が「育児困難」を感じる理由や背景・状況は多くありますが、子どもが健康な時のサービスはありますが、子どもが病気はどうでしょうか。病気の時こそ、「育児不安」と「育児困難」を強く感じるのではないでしょう。
ましてや、子どもが病気であっても、仕事のトラブルや、重要な会議・業務があり、人の配置の都合で仕事を休めない時、親は強い罪悪感を覚えます。子どもたちも、とても悲しく、不安でしょう。

そんな時こそ、地域で住まう人たちが、地域の子育て中の親子を見守り、支えたいと、多くの人が願い活動を初めています。

平成17年度より、病児・病後児の相互援助活動を展開してきました。これは専門家による病気・病後児の一時預かりではなく、地域の人による支え合いの活動です。平成17年度に小さな一歩、しかし、確かな一歩を踏み出しました。その後、毎年、「病気・病後児スタッフ養成講座」と修了生によるフォーローアップ研修を実施してきました。お子さんの一時預かりのあとにスタッフから提出される「ひやりはっとシート」「こんなことしてよかったシート」に基づく、専門家のアドバイスにより作成した「Q&A」集なども作成してきました。これらは、地域の心ある人が、この活動を始めるにあたって、自らの意志で勇気ある一歩を踏み出すための後押しとしたいという願いからです。
子どもが親を待っている間、せめてその間だけでも、子どもが快適な環境で、安心して過すことができるようにとの願いからできていた「仕組み」です。より安全・安心な「仕組み」とするためには、スタッフひとり一人の「意欲と能力」のレベルアップが大切です。

そのために「病気・病後児保育者のコンピテンシー評価書」を作成しました。

現状の評価制度の問題点
現状、保有能力を評価することが多くあります。また成果を明確にすることは重要ですが、傾向として成果のみこだわり過ぎると、目先の結果にこだわったり、利用者より自分のことが優先されたり、プロセスもきちんと評価してほしい、もしくは将来につながる種まきをしたのにという不満があらわれたりします。
成果目標をもちつつ、潜在能力を顕在能力へ
「子育て中の親の育児不安や育児困難を払拭し」「子どもたちの健やかな育ち」を願う活動です。その成果を問うと同時に、スタッフの「志」と「資質」を信じて、潜在能力をさらに顕在能力へ、その顕在能力を評価していきます。

「病気・病後児スタッフ養成講座」を受講された人が、主にスタッフ宅で預かることを想定して作成しました。地域の人による「病気・病後児の一時預かり事業」はまだまだはじまったばかりです。最初はこんなことできるのかと関係者のみなさまも感じてみえたのではなでしょうか。小さく施行錯誤で始まった「仕組み」ですが、地域の人(スタッフ)に支えられ、育てられていくものであると思っています。この「仕組み」を醸成していくために安全・安心な預かりを可能とするスタッフのアイデアを、専門家のみなさまからの助言を頂きながら育てていくために、本書をつくりました。

本書は二つの使い方があります。
@活動をこれから始めようとされるスタッフのみなさまが安全・安心な預かりを可能とするための、自身の行動を自己評価する
A何度も預かりの経験をされたスタッフのみなさまが、初心を忘れることがないように自身の行動を自己評価する。

本書は初級編です。
評価は「がんばりましょう」「もう一息」「できている」の3段階の評価となっています。「がんばりましょう」は最低守っていただきたいことです。何度も自己評価をして、あたりまえに行動ができるようになることを、まずは目標としてください。
さらに「病気・病後児の一時預かり事業」はスタッフのみなさまで、育てていく、「地域の助け合いの仕組み」です。「できている」にかかれていることにとどまらず、さらに安全・安心な預かりを目指すにはどのように行動すればよいのか、さまざまな具体的な行動のアイデアを考え、みなさんと共有してください。評価書に記入欄がありますのでご活用ください。将来、スタッフのみなさまのアイデアでさらに中級編を作成するつもりでいます。

ひとりの力は所詮ひとりです。多くの心ある地域の人がスタッフとなり、その力が、合わさって、地域で子育て中の親子を見守り、支えていく仕組みが醸成されていくはずです。

平成17年愛知県内にて
専門家による病児・病後児保育ではなく、地域の支え合いによる、「病児・病後児の一時預かり」の仕組みが始まりました。

あれから5年
地域のみなさまの志と行動で育てられてきた「仕組み」です。

これからも
私たちは、小さな「支え合いの輪」を急がず慌てずしかし着実に大きな輪に広げていきます。

「病気・病後児保育者のコンピテンシー評価書」は「病気・病後児スタッフ養成講座」を修了されたスタッフのみなさまが、少しでも病気の時に親を待つ子どもの安全・安心を願い、預かりにおいて行動してきたことをまとめたものです。これはスタッフのみなさまの「願い」と「行動」をまとめたものです。スタッフのみなさまの温かく優しい「志」に感謝申し上げます。
さらに多くのスタッフのみなさまにご活用頂き、本書をバージョンアップしていくアイデアをどんどんだして頂き、同時にこの「仕組み」が大きく地域の人の力で醸成されることを願っています。
最後になりましたが、本評価書作成にあたり、肌理の細かなご助言を頂き、ご多忙にも関わらずご協力頂きましたカリキュラム作成委員会のみなさま、関係者のみなさまに心よりお礼申し上げます。
めざす姿実現のために、たゆまぬ活動を続けることをお約束して感謝の意とさせて頂きたいと思います。
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
コメント