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市民フォーラム21・NPOセンター 事務局長藤岡喜美子の日記

市民フォーラム中期戦略の3つの柱
 
1公共サービスを担い改革するNPOを支援する
2市民が主役となる新しい政府・行政像を創出する
3重層的で社会的存在感のある
 サードセクターを構築する


NPOと行政の協働に関する実務者会議 [2009年12月04日(Fri)]
 昨日、NPOと行政に関する協働の実務者会議が開催されました。
愛知県では、NPOと行政の協働推進に向けて、「あいち協働ルールブック2004」に基づくNPOと行政の継続的な協議・検討を行うため、ルールブックの趣旨に賛同するNPO及び市町村の協力を得て、「NPOと行政の協働に関する実務者会議」を開催しています。

 今年度はルールブック制定後、5年が経過し、事例がいくつかありますので、協働の実施における委託、補助、事業共催、事業協力について、アンケート調査を行いました。

「あいち協働ルールブック2004」に掲げる「協働の意義」の5項目について、どのような成果があったかどうかを行政職員に調査しています。非常に抽象的な表現ですので、どの程度の回答が返ってくるのかわかりませんでしたが、「協働の意義」を意識してもらうためにも調査しています。
協働の意義
1)自立型社会の構築
2)県民の社会貢献や自己表現・自己実現の意欲を活かす場の拡大
3)新しい社会ニーズの発掘と問題解決
4)公共サービスの質の向上
5)公共サービスの担い手の多様性

 たとえば「自律型社会の構築」への成果についての感想には「自立型社会の構築というような壮大な目的に関する効果を問われても、回答に窮するという返答もありました。

 協働の意義について、その成果を意識して、行政とNPOとの関係を構築していく必要があります。
特に公共サービス問題は今後政府行政との関係においても、変化がある時期だと思われますので、NPOからの視点でなく、社会全体を見つめて将来像を描き、どのようなプロセスを経ていくのか考えていく必要があります。

 また、NPOとの協働においては、年度末に行政とNPO双方から評価実践シートを提出してもらっています。

 昨日の会議では、直接行政と団体に対し、ペーパーではよみとれない、特に成果の部分についてヒヤリングしました。
ご協力を頂いた団体や職員のみなさまに感謝いたします。

 直接、話を聞いてみると、特に委託における課題が顕在化してきます。またみえない成果が言語化されます。

 たとえば、契約時の目標設定が抽象的であったり、曖昧であることで、お互いに思い違いが発生している例もありました。
 初めて委託を受ける団体は、助成金と勘違している印象もあります。行政はどこまで支援をすればよいのか、まよっているとの感想もありました。

事業を実施する前の行政・NPO双方の企画立案力にも課題がありそうです。

 目標を明確にすること、事業の結果と成果を定性的、定量的に検証する仕組みを持つことが大切です。そのことにより、事業の実施のプロセスにおいては、できるだけ行政の関与を減らし、限られた財源の中で、NPOのよさを発揮できるような環境をつくります。NPOが付加価値をつけて公共サービスを提供していく可能性を拡充していくはずです。

 行政側は、事業を委託する場合に、NPOの良さを発揮させ、どのような成果を目指すのかを意識し、事業実施過程の細かな制約で、限られた財源で最大の成果を出そうとしているNPOの行動を制約する可能性があることを気付くべきでしょう。これまでの前例踏襲の事業を行うのであらば、NPOの良さは発揮できず、ただ事業を安価に委託するという方向に流れていきます。

 どちらにしても、試行錯誤にて新しい取り組みが、多彩にはじまっています。

 また、全国で初めて制定した行政とNPOのルールブックですが、公共サービスの在り方も変化しつつあり、見直しの必要があると思われます。
 
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