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秩父の底力 [2008年03月30日(Sun)]
  昨年の夜祭、今回のホンネ会での座談、まち歩きなどで感じたことは、本当に人材、観光資源、自然、歴史、文化など何をとっても力の満ち溢れた地域だということです。おそらく秩父に長く生活している方たちは、日本全国の悲惨な地方都市の実態をつぶさには見たことがないので、多くの不満を持ったり、なんとかしなければいけないという気持ちが強いと思いますが、現状にいろいろな問題があるとしても、持っている力〜地域の底力は大変なものだと感心するとともに、むらむらとインスピレーションが湧いてくるような地域です。
 私は32年前に埼玉県庁に勤務させていただき、その時に小鹿野町役場から来た研修生の方と関を並べていたこともあり、秩父夜祭りや両神山登山などは経験していましたが、今回のようにつぶさに見て歩いたことはなく、また、地域おこしに携わる人たちの熱い思いを感じたのも初めてで、いい勉強になりました。
 秩父神社の風格、歴史、地域における存在感、そしてその神事である12月3日の夜祭り、その夜祭を支える町の人たちのエネルギーは、養蚕の中心地として絹で栄えた往時の秩父の力を十分に感じさせる圧巻の行事です。このエネルギーをもって地域おこしをやれば何でもできると感じてしまうのです。
 秩父34番の札所、それぞれに特色のあるお寺やご本尊、12年に一度午年の総開帳、子年の中開帳、浅草寺で行われる総出開帳など、大変興味深く、根強いファンを持っていいます。
 羊山公園の芝桜、連休を挟む1ヶ月の花の時期に100万人が訪れると聞きました。バックに武甲山の勇姿を望んで大変美しい。
 三峰、雲取、両神などの山々。盆地のすばらしい景観。
 ミューズパークの梅園。西武が開発したコテージ村。その他のグレード高い施設。
 和銅の郷と聖神社(銭神様〜ご神体は天然銅、ご神宝は元明天皇ご下賜といわれる銅製のムカデ2体)。
 泉質の良い温泉群。
 荒川の源流、やまめや岩魚などの渓流つり。
 多分、このほかにも山菜、きのこ、山野草など自然の宝庫であるに違いありません。
 そば、ホルモン、焼き鳥、しゃくし菜、おっ切りこみ、小昼飯(こじゅうはん)などの美味しい食べ物。
 秩父錦、武甲正宗などの造り酒屋。
 素朴で人の良い住民の方々。
 私がちょっと行っただけでこれだけの魅力を発見しましたが、エコツーリズムの観点からは、無限の資源があるんだろうなと思っています。これらをうまく活用した地域おこしは方法と人材、官民の協力、国、県、市などの連携などが整えば、まさに大消費地東京を控えて、大ブレークする可能性は十分と見ました。
 
Posted by shechan at 00:28 | 所感 | この記事のURL