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2021年04月17日

とある自治会の暗黒奇譚 #01 「自治会長に、おれはなる!(なりたくない!!)」

2021年2月某日。

同じ組の方が我が家にきて

「来年度は、ボンコバラさんが組長の番です」

と告げられた。

内心、

(とうとう来たか)

と思ったのを覚えている。

組長というのは反社のアレではなく、自治会の役員のことだ。

おれが加入している自治会は、13の小さな地区に分かれており、これを「組」と呼んでいる。同じ市内でも、とある地域では組ではなく「班」と呼んでいるところもある。

で、13ある組にそれぞれ代表者が置かれ、これを「組長」と呼ぶ。もっかい言うけど反社じゃないからね。

13人の代表者(組長)によって「役員会(組長会)」が構成され、これが自治会活動の実働部隊になっている。

この辺の話はまた追々やろうと思う。

話しは戻り……組長は組内の輪番制になっていて、2021年はおれがその番ということ。

「〜月〜日に役員会がありますので、出席してください」

ということで、後日その役員会に出席した。

なお、このことを連絡しにやってきた同じ組の方は最後に

「私は今年度で自治会をやめます」

と言って去っていた。これが後々、悩みの種になるとはこのときは知る由もなかった。





誰もやりたがらないポジション・自治会長

さて、自治会の規約では、「自治会長は新旧役員による互選で決定」となっているようで、この日の役員会で自治会長を決めるのが最大目標だったようだ。

あとから気づいたんだが、この役員会に出席していた旧役員は、2020年度の自治会長だけで、規約とは異なる状態での互選だったのだ。コロナ禍で密になるのを避けた、のかもしれないが、今となっては分からない。

集められた13人の組長は、自治会長選出の議題になるとダンマリを決め込む。皆、自治会長はやりたくない、という無言の意思表示なのだろう。

おれはというと、実は以前から自治会に興味があり、正直やってみてもいいかな、と思っていた。

やってみてもいいかなとは思いつつも、下手に立候補すれば「それだけやる気があるのだから、今後もずっと自治会長をやってほしい」みたいな、変な流れができるのは避けたかったので、おれも最初はダンマリしていた(笑)

すると、とある組長が「ボンコバラさんは若いし、これからは若い人がこういったことをやるべきだ」みたいな、ちょっと何言ってるか分かんない理屈を披露し、ダンマリしていたほかの組長も「それがいい それがいい」と急に同調し始め、強行採決する国会みたいな空気になりかける。

その決め方は好きではないし、決まらないとまた日程調整して決まるまで集まる、という恐ろしい習わしもあり、こんな茶番を繰り返すくらいならなってやろうと、引き受けることにした。どうせ任期は1年だし。

引き受けた際、先に決まっていた副会長には「しっかり補佐してほしいので、いろいろ仕事を頼んだり相談すると思いますので、そのつもりで」と伝えた。副会長は2名で、2人とも60代。なかなか生意気なクソガキだと自分でも思う。

「一番大変そうなのは自治会長」というのは共通認識みたいで、「自治会長さえ決まれば、平の役員は大してやることがない、ラッキー」みたいな考えを持たれるのは絶対に許せない。自治会長が決まると、そんな雰囲気を感じた。

コロナ禍で自治会活動も制限されているとはいえ、活動のすべてを自治会長が担うなんて馬鹿な話はない。役割分担、仕事の分散は必要だと考えていたので、このように伝えたわけだ。





自治会長の仕事の引き継ぎ

役員会から数日後、2020年度の自治会長から、自治会長の仕事の引継ぎを受けた際、うちの自治会は自治会長にけっこうな数の仕事が集中していることが分かった。

規約もこの時初めて入手したが、規約をつくったのが昭和29年。何度か改正しているようだが、「古いな〜」と思わせる箇所がいくつもある。

自治会ができて約60年。時代とともに変化せず、ほぼ当時のままで続いている自治会であることが読み取れる。

やることもそれなりにあり、これでは自治会長を引き受ける人も今はいないだろうな〜と。

あまりにも謎が多すぎる自治会。自治会長になれば、おそらくその全容を知ることになるので、謎を解き明かしたい。たぶんほとんどの住民も「自治会のことはよく分からない」状態だろうから、自治会のすべてを白日の下にさらしてやろう、という思いがあった。

なぜこんなことを思ったのかは、また別の機会に。

こんな感じで、自治会長ライフがスタートした。
posted by 島根 at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 盆子原