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2014年11月16日

「地方創生の最先端」海士町に行ってわかった本当の魅力〜島会議参加レポート〜

○「地域を元気にしたい」「ふるさとを守りたい」

今注目されている地域活性化を語る上で、欠かすことのできない島根県・海士町。松江市の北約50キロ、日本海に浮かぶこの島は、島前高校の魅力化事業、島の産品のブランド化など次々に成功!!
人口2300人の島に10年間に410名が移住!!
役場の方々だけでなく、島民、移住者が一緒になって盛り上げるこの島は、地方創生“勝ち組”であり“お手本”!!全国の自治体・研究機関の視察が後を絶たない。

こんにちは。私、加島浩介(かしまこうすけ)と申しまして、島根県松江市に生まれ育ち、18歳で上京、8年半を過ごし、2年前にUターン、家業である日本茶の製造・販売をする会社で働く29歳です。

去る11月1日〜3日、初めて海士町に行ってきました!!

大変恐れ多いことですが、11月1日に行われたある会議のパネルディスカッションの登壇者としてお誘い頂いたため。2泊3日という短い期間でしたが、今日、全国で最も注目を集める島根の離島で過ごした貴重な時間に感じたことを綴ります。


今回私が参加したのは、島内外の人を集めて話し合う「島会議」というもの。すでにシマブロ!を読んでくださっている方の中には、ピンっときた方もいるはず!!
事前にブログで告知をしたものですからね。

★海士町観光協会 青山敦士
将来の夢が無いあなたのためのイベント開催!10年で410名が移住した島で新しい暮らしと働き方について考えよう【11/1暮らしと働き方会議@海士町】
https://blog.canpan.info/shimanedoor/archive/41

★島会議について
http://oki-ama.org/news/1486.html

島会議看板.JPG
○何もない島の会議に全国から人が!

今回の第4回島会議は、「暮らしと働き方」について話し合うというもの、隠岐神社境内にある築75年の講堂を使った会場は、島民だけでなく、この日のために島外から来た自治体関係者、大学生、社会人などでぎっしり!!
私達登壇者のUターン・Iターンの実体験や、しまね・海士町での暮らしについて語ったり、会場にきた参加者の方々にも積極的に発言してもらい議論を深めたりと内容盛りだくさんで、時間の経過が本当に短く感じました。
中でも、最後のプログラム!私の海士町滞在中、最も印象に残った二人の対談!!
対談のゲストは、執筆活動などをされている木割大雄さんと和食料理人の齊藤章雄さん。それぞれ県外で活躍されている二人であるにも関わらず、以前海士町に来たのをキッカケに何度も通っているのだとか!!
対談内容は、「なぜ海士町を気に入ったのか」というもの。
 ※【写真】対談する木割さん(右から二人目)と齊藤さん(右から一人目)
 ※下記の内容は対談の一部を私が編集したものです。
木割さん齊藤さん.JPG

木割さん 「この島は、不便で何もないところがいい。フェリーは一日数本、すれ違う車もまばらで、静かで、何もないのがいい」

齊藤さん 「不便なところがいいですよね。便利さはすべて“スピード”に置き換えられる!便利さを求めるということは、“効率のいいもの”“コストの掛からないもの”“安いもの”を求めることになって、最終的には過疎化をもたらしてしまいます」

木割さん 「それと何もない島の中に漂う“空気感”がいい!!この島入ったら、日常から離れて、ふだんと違うことができたり、アイディアが生まれたり、自分のやりたいことや夢を話し合い共有できる人がいる。だから通いたくなる」

齊藤さん 「楽しい“空気感”が漂っていれば、また来たくなる町になるし、黙っていても人が集まる」

会場全体が二人の話に引き込まれる、最後のプログラムにふさわしいものでした!!

○島に漂う「空気感」

対談の最中は、「本当かなぁ・・・?」という小さい疑問もありましたが、すぐに解消されました!!
集合写真.jpg

会議後の交流会や、翌日参加した島のお祭り・直会(なおらい・・・打ち上げの飲み会)で、会議の参加者、島民、島に移住し活躍する人、卒業研究の取材で来ている大学生などと直に話をしたり、島を車で案内してもらったりする中で、何もない町と島にいる人がつくり出す“空気感”に触れることができた!!

「何もないからこそ、季節の移ろいを感じながら仕事ができる環境が本当に居心地いい」
「将来は教育現場の仕事がしたいから、島前高校のことを勉強している」
「“この世の果て”のような地元のためになることがしたいから、ここで色んなことを吸収して帰りたい!!」

普段なかなか会えないような“キラキラ”した人達との出会いとゆっくりと流れる島の時間が本当に心地よかった。

豊かな自然以外に観光地がない
コンビニや信号機もほとんどない
街灯も車どおりも少なく夜は真っ暗

しかし、そのすべてが“海士町”をつくるのに大切なもの。


そして、島の人達と話をしていく中で意外な事実を知ることに・・・。

移住者が多い海士町ですが、実は3・4年ほどで地元や次の活動拠点に移る人も結構いるとのこと!!
ここでは島に来た人を「是が非でも定住を」ではなく、島で活躍するか、島での経験を別の場で活かすか、という選択肢を与えようとする不文律があるように感じた。
島で学びたいという人たちを積極的に受け入れる、仮に定住しない場合でも、島と関わる人が増えていく!

「故郷に錦を飾る」といえば、「都会で経験を積み、力をつけ田舎へ帰る」というイメージがあるが、海士町で過ごしていると、「先進的な地域で学んだこと都会やふるさとに持ち帰る」ということがスタンダードになる時代が来るのではないかと期待してしまう!!

○頬杖ついて見ていた画面の向こう側

よくあるじゃないですか?ドキュメンタリー番組なんかで。

フェリーで島を離れるときに、港に集まった島民に見送られながら、手を振り涙するってシーン。
私も頬杖ついて見ながら、「たった2・3日のことで」とか言ってたんですよ。

でも今は気持ちが分かる。

うそだと思うなら行ってみてください!!
ひとりが嫌なら、一緒に行きましょう!!
いつかブログで繋がりあった仲間と共に行きましょう!!本当に。

加島浩介
posted by 島根 at 19:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 加島

2013年10月28日

お茶をつくる、会社をつくる、文化をつくる

今回のシマブロ!は、特別寄稿ということで、松江のお茶屋さん加島茶舗の加島くんに書いてもらいました♪
これからも島根にUIターンされた人を中心に寄稿をお願いしていく予定です!
「自分もぜひ!」という方はぜひぜひご連絡ください!お待ちしています!

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はじめまして。
今回のシマブロを担当します、加島浩介(かしまこうすけ)と申します。

生まれは松江。高校卒業後に、大学→社会人の8年半を東京で過ごし、去年9月に帰ってきたUターン組です。
ただし私の場合は、最初からUターンするための上京だったという点で特殊な例かもしれません・・・

実家が明治24年創業の「加島茶舗」というお茶屋で、私は6代目になる予定です。
加島茶舗→http://www.e-ocha.jp

スーパーに行けば県外大手企業のお得な茶があり、インターネットで全国からお取り寄せできる時代に、家族経営の小さいお茶屋は決して楽な商売ではありません。

しかし、見方を変えれば、私が作ったお茶を全国各地にお届けできるわけで。
実際、新商品の島根茶と仁多米を使った「奥出雲玄米茶」は、テレビや新聞に取り上げられたこともあり、県内外からご注文を頂くようになりました。
加島茶舗店頭・HPにて絶賛発売中!!
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あっ!失礼しました。
島根ですか??

良いですよ!!
仕事は大変だけど充実しているし、プライベートも楽しいですよ。
戻ってきて1年と少し経ちますが、私は島根が好きなんだなって思いますね。

戻る前は、こんなこと言ってる自分を想像できませんでした。
とくに東京を出発する日は。

実家の仕事の都合で帰ることになって、むかえた2012年9月8日。
羽田空港午前10時45分発出雲行きを、搭乗口前のベンチに座り待つ私。
今までの東京生活を振り返りながら色んなこと考えましたね。ものすごく感傷に浸っていた気がします。。。

あの日の私なら、何を話すだろう・・・





終わったなぁ。
この一言に尽きる。ほんっっっとうに楽しかった。
18歳から27歳までの人生で最も色鮮やかな時間をここで過ごしたからね。

できたらもう少し東京にいたい・・・えっ!?2020年?
いや、別に何年までいたいって訳じゃないけど、もう少し学びたいし、本音を言うと、もう少し自由気ままでいたい。

思い出すなあ。18歳で上京したとき。この街でいろんなことを経験して、いつか故郷に錦を飾るって密かに誓っていたこと。

大学時代なんかは、夏は海水浴、冬はスノボ、各地に旅行行ったけど卒業旅行で行ったイタリアが一番かな。一人旅に行き始めたのもこの頃で、今までで8カ国。中学生の頃教科書で見て以来ずっと行きたかった南米の天空都市についた時には震えたなぁ!!NYのブロードウェイミュージカルは気に入りすぎて、在学中に2回行ったっけ。
そのためにバイトもいっぱいして、違った価値観を持った人にたくさん出会えて、それも面白かった。

遊んでばっかりかって?
いや、手塚治虫だって言ってんだよ。
「漫画で漫画の勉強をするのをやめなさい。一流の映画を見て、一流の音楽を聴き、一流の芝居を見て、一流の本を読み、そこから自分の世界を作りなさい。」ってね。
もちろん、漫画を書くわけじゃないけど、すべてのものづくりに通ずると思うんだよね。
お茶をつくる、会社をつくる、文化をつくる。お茶屋の仕事だけじゃなく、すべてにね。

ものづくりといえば、大学在学中にもう一つ学校に通ってた。某芸能プロダクションが運営するクリエーター養成学校。イベント制作、映画・TV制作や構成作家の勉強をする場所。
笑われるかもしれないけど、卒業後にイベンターの仕事や構成作家の見習いなんかをしてから、お茶屋になるのも面白いって思ってた!
だって最強でしょ??
お茶屋の仕事をして、商品づくりや販売のノウハウを身につけることができても、人を楽しませる・感動させる技術って得られるものじゃないし、ワクワクさせることのできるお茶屋ってほとんどいないと思うんだよね。
結局、普通に就職活動して別の業界に行ってしまったけど、ここで勉強できたことは本当によかったと思ってる。

卒業後には、創業300年の製菓会社で営業、創業200年の製茶問屋で製造、創業300年の日本茶専門店A社で販売。
ありきたりだけど、老舗のお茶屋とお菓子屋、職種もバランスよく経験できたし、特にA社は、銀座三越・日本橋高島屋なんかの主要百貨店の多くに店を構える業界トップブランド。当然つながりなんてないから、本社の人事課に直接電話して、それをキッカケに入社させてもらえることになった。“本物”を学ばせてもらえたことは自信になったし、いい縁に恵まれたと思ってる。

じゃあ満足かって?
どうかな?「自信」や「期待」的なものは少し大きくなったけど、「不安」の大きさって変わんないね。仕事上手くいくかなぁとか、島根の生活に馴染めるかなぁとか。
でも、もう時が来たから行くしかないって感じ。
明日の自分がどんなことしているかとか、1年後に仕事上手くやれているかとか、全くわからないけどね。

やりたいことはあるよ!
自分のお茶をつくって美味しいって言ってもらいたいかな。京都宇治茶とか静岡本山茶みたいな力強い旨みが好きだから、それらを主体にブレンドして・・・。
それと、もちろん島根のお茶も作るよ!島根のお茶屋だからね。ただ、島根産のお茶は、味のインパクトが弱い傾向があるから、なかなか難しいけど、熱湯を直接入れても渋くなりすぎないし、香りがさわやかだから、玄米茶には適していると思うんだよね。玄米茶なら全国にも世界にも通用する島根ブランドがつくれるかもしれないって思ってる。

あっ!搭乗案内、始まったね。



まぁ、これから始まる島根生活がすごく不安だけど、とりあえず行ってみるわ!!

いつかどこかでお会いましょう。
その時は、お茶でもごちそうしますね。では
posted by 島根 at 00:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 加島