何らかの組織の長になると、他の組織の役員に自動的に就任することがある。
え? そんなことあるの? 田舎こえ〜
って声が聞こえてきそうだが、たぶん都会や田舎に関係なく、この国にはそういう謎システムが存在する。
これを『充て職』というらしい。
え? そんなことあるの? 田舎こえ〜
って声が聞こえてきそうだが、たぶん都会や田舎に関係なく、この国にはそういう謎システムが存在する。
これを『充て職』というらしい。
強制就任システム『充て職』
インターネットで『充て職』を検索すると、たとえば
「(官公庁用語)ある職に就いている人に他の職を兼任させること。または、ある職に就いている人の身分・地位をそのままに他の職に従事させること。例えば、県知事が関連団体の理事長を兼ねる、また、裁判官が法務省で法務行政に従事するなど」
Weblio辞書にはこのような説明がなされている。
ほかにも、新潟県三条市の前市長のブログには、
「行政の世界では、当たり前のように使われるのですが、ある意味、行政の世界でしか通用しない業界用語かもしれません。ちなみに、肝心の意味ですが、“自分の意思とは関わりなく就く職”といったニュアンスで用いられることが多いようです」
と解説されている。
個人的には、三条市前市長の解説がしっくりくるし、わかりやすいと思う。特に“自分の意思とは関係なく”というのがポイントだ。
インターネットで『充て職』を検索すると、たとえば
「(官公庁用語)ある職に就いている人に他の職を兼任させること。または、ある職に就いている人の身分・地位をそのままに他の職に従事させること。例えば、県知事が関連団体の理事長を兼ねる、また、裁判官が法務省で法務行政に従事するなど」
Weblio辞書にはこのような説明がなされている。
ほかにも、新潟県三条市の前市長のブログには、
「行政の世界では、当たり前のように使われるのですが、ある意味、行政の世界でしか通用しない業界用語かもしれません。ちなみに、肝心の意味ですが、“自分の意思とは関わりなく就く職”といったニュアンスで用いられることが多いようです」
と解説されている。
個人的には、三条市前市長の解説がしっくりくるし、わかりやすいと思う。特に“自分の意思とは関係なく”というのがポイントだ。
本当に、ある日突然、何の前触れもなく、こういった委嘱状が自宅に届くのだから。
おもしろいのが、この類の委嘱状には回答書や承諾書がついてない。
おれは仕事でこういった委嘱をお願いすることがあるのだが、その場合は「承諾書」も付けて送っている。委嘱をお願いする人には事前に説明をした上で、委嘱状と承諾書を送り、後日「承諾します」と書かれた承諾書を返送してもらう。証拠書類のやりとりのようなものだ。
で、自治会の役員宛てに送られてくるのは委嘱状のみ。
(え? おれの意思は??)
初めてこれらの委嘱状が届いたときはそう思ったが、委嘱する側はそんなもの知ったこっちゃないらしい。先述した前市長さんがいうように「自分の意思とは関係なく」いろいろな団体の役員に充てがわれる。
充て職の実際のケース
令和3年度、令和5年度と自治会長になったとき、いくつかの『充て職』がついてきた。令和5年度はこんな感じ。
連合自治会 副会長
地区社会福祉協議会 福祉委員 ※役員(組長)全員
消防後援会 理事(副理事長)
衛生組合協議会 理事
日本赤十字社 協賛委員
あと4つあれば打線が組めるぞ。
充て職を経験したことのない人によっては、このラインナップを見ただけで、とてつもない拒絶感を抱くかもしれない。
おれの場合、これらの充て職で「忙しい」と感じたことは一度もない。
おれの場合、これらの充て職で「忙しい」と感じたことは一度もない。
文字通り『充て』られた役『職』なので、1年間をとおして常に会議があるわけでもないし、何か行事に動員されることもなかった。あるとすれば、年度末の役員会や総会への出席くらいだ。
先に列挙した中で、地区社会福祉協議会の福祉委員は通知文の中に役割がしっかり明記してある。「社協福祉委員等の委嘱について(お願い)」という通知文には、福祉委員の役割は次のように記載されていた。
先に列挙した中で、地区社会福祉協議会の福祉委員は通知文の中に役割がしっかり明記してある。「社協福祉委員等の委嘱について(お願い)」という通知文には、福祉委員の役割は次のように記載されていた。
【福祉委員の主な活動】
(1)社協会費、共同募金、赤十字活動資金等地域福祉を支える経費の取りまとめに関するご協力
(1)社協会費、共同募金、赤十字活動資金等地域福祉を支える経費の取りまとめに関するご協力
(2)お住いの自治会内における地域の見守り活動を通じて把握された、ひきこもりや生活困窮状態にある人の生活課題、福祉問題などを必要に応じて民生委員・児童委員等の関係機関へつなぐ
驚くべきことに、令和3年度に委嘱された際はこの通知文がなく、委嘱状しかなかったので「福祉委員って何なんだよ」状態で一年を過ごした。
↑の活動内容を読むと「そんなことまでするのか」と思われるかもしれないが、どれだけやるかはその人次第。おれの場合、あまり意識していなかったが、実際に(2)を経験したこともある。これは別の投稿で書きたいと思う。
充て職のおもしろさ
充て職が多いと、それはそれで負担(面倒)はあるかもしれないが、身近にある当たり前に疑問を持ち、その疑問を解消するチャンスでもある。
先に挙げた団体について「全部詳しく知っている」という人はほとんどいないだろう。
たとえば「衛生組合協議会」というのは、市内の自治会によって構成される団体で、各自治会はこの組合に組合費を払い、それを財源に、ごみ収集箱を購入する自治会に助成金を出したり、毎年更新している「環境衛生カレンダー(PDFで開きます)」をつくったりしている。市民一斉清掃の主催は行政ではなく、この組合が主催者。市民の99.999%は行政主催だと誤認している。実は自分たちが主催者である。こういうのが分かるとおもしろい。
#03や#04で扱ったごみネタ=身近な環境活動の一翼を担っているのが衛生組合協議会で、それは市内の自治会によって構成されている、ということだ。
こういった構造を理解できたのも、この協議会に充て職として参加したからこそだ。
少なくとも、おれの場合は疑問を持ったのでいろいろ調べたし、ほかの団体でも「そもそも、なんでこうなってんの?」という疑問を持つことで、知らなかった身近なアレコレを知ることができた。
「知らなかったことが分かるようになる」ということに興奮を覚える系の人にとって、充て職はその知的欲求を満たすキッカケになると思う。
そんなんどうでもいいわ、という人はどうしたらいいかって?
自分で考えろ。