生命を伝えていく人 小田浩成さん [2008年12月30日(Tue)]
僧侶のような雰囲気をかもし出す小田浩成(こうせい)さん(62歳)。
今治市大島で、大島石の掘削から施工までを手がける 青山(せいざん)石工房を経営されている。 国道317号沿いにあり、大きな看板もかかっているからすぐにわかる。 (←屋外はテーブルが置かれていて、オシャレな空間。 憩いのひと時を過ごすのにぴったり。) 工房には、 「石・今昔(こんじゃく)ギャラリー」 があって、石を素材にしたオブジェ (食器、花瓶、ふくろう・ペンギンなど動物の置物) が展示販売されている。 (写真は工房内のトイレ→) 小田さんは、 8人兄弟の7番目として育ち、 家業の石材業をへて 約35年前に独立されている。 社名にもなっている「青山(せいざん)」とは、 中国語で「墳墓」という意味があるそうだ。 高校時代の恩師から青山の名をつけてもらっている。 小田さんは、故郷であるこの地を「死に場所」と決めている。 しかしそれは決して消極的な意味ではない。「ここで生きぬく!」 という強い意志のあらわれなのだ。 2007年に青山石工房が主催した「青山・心のフェア」のパンフレットを読んで、小田さんが、胃ガン・肝臓ガンを克服されていることを知った。 「病気に直面し、青山の意味の深さを痛感した」と小田さん。 フェアなどを通して「明日の生きる糧」を伝えつづけている。 さらに小田さんは、大島内にあるものを計画中だ。 詳しいことはまだオープンにできないそうだが、地域社会にも役立てていきたいと語られていた。 小田さんは今「共感」という言葉にはまっているそうだ。 共感度の高さが仲間をつくっていくと。 独自のユーモアとざっくばらんな語り口のなかに、いつも慈愛が感じられる。 大島サイクリングの途中に、青山(せいざん)石工房の「石・今昔(こんじゃく)ギャラリー」に立ち寄ると、 命の洗濯ができるかも? 【青山(せいざん)石工房「石(いし)・今昔(こんじゃく)ギャラリー」】 住所:今治市吉海町仁江565 大島北インターより車で1分。 大島南インターより車で5分。 (0897)84−4488 営業時間:8時〜17時 |