カナズチでも来島海峡を泳げる?! [2008年09月22日(Mon)]
日本三大急流の一つ「来島海峡」を、
もし泳いで渡ったらこんな感じ? そんなリアルな感覚を味あわせてくれるのが、 大島の「急流観潮船」だ。 観潮船は、大島の下田水港(しただみこう)から 出発。 この船には、すごく工夫が凝らされていて、 まず座席が海面とほぼ同じ高さに設置されている! 手を伸ばせば海なのだ。 それに、開閉式のスカイルーフも備えられていて、 出航するとス〜ッと開く。 だから自分自身がまるで泳いでいるような気持ちになる。 そう、高速のイルカに引っ張られて来島海峡を泳いでいるみたいな…、人魚になったような…。実に贅沢な観潮船だ。 来島海峡は、鳴門海峡、関門海峡とともに日本三大急流として名を馳せている。 1989年、「えひめ感動の地」の第1位に 選ばれているほどだが、 展望台から臨んでいては、 その迫力は十分に感じられない。 やっぱり急流観潮船で、懐に飛び込まなくっちゃ。 この海峡は古来より海の難所として知られているのが、 その理由は、海峡に狭められた潮の速さと、 入り組んだ海底の地形によるものだという。 急流観潮船でその中を突っ切っていくのだから、 これはもう爽快でスリリング。 目の前に迫る渦は、まさに「生き物」って感じ。泡立つ海水も、生命力に満ちている。 船が高速で走ると、波しぶきもこれまたすごい。 まるでユニバーサルジャパンのジョーズか、 ジュラシックパークのようだ。 いや、こちらの急流観潮船は作り物ではなく、 本物の自然を舞台にしているからもっとエキサイティングかも!! 来島海峡大橋を下から見上げるのも面白いし、巨大構造物のスケールの大きさがより強く感じられる。 さらに見所は、周遊コースに波止浜湾(はしはまわん)が入っていることだ。 長さ1キロ、幅300メートルの湾周辺は、古くから “潮待ち港(しおまちみなと)”“風待ち港(かぜまちみなと)” として栄えてきた場所。 台風などを避けるため、船舶はここに停泊し、 天候の回復を待っていたそうだ。 すると、どうせ待っているなら船を修繕しようということになり、その需要を見込んで波止浜湾に造船所が建設されるようになったというわけだ。 今も造船所が林立していて、巨大クレーンが稼動し大型船舶を次々と建造している。 急流観潮船は、そうした湾の中まで入ってくれるから、 「THE・造船」というドキュメンタリー映画でも観ているような気になる。 真下から建造中の船を見られる機会は、この急流観潮船だけかも? とにかく、何もかもが桁外れの45分クルージング。 ストレス解消にももってこいだ! 急流観潮船の出航時間等は、お出かけ前に問い合わせてね。 ◆お問合せ◆ 一般(中学生以上):1,000円 小学生:500円 小学生未満:無料 【よしうみいきいき館】0897−84−3710 【(株)しまなみ】 0898−25−7338 |