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2012年12月15日

第三十回 だるまさん

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だるまさん
だるまさん
にらめっこしましょう
笑うと
負けよ
あっぷっぷ


にらめっこに強い人、弱い人、どちらにしても、
「だるまさん」の“うた”は多くに人に親しまれて
きました。
この「にらめっこ」は幼い頃には、家族や友だちと
よくしたものです。
「あっぷっぷ」で百面相!
どんな表情をして相手を笑わせるか、笑わしたら勝ち。
相手の表情が面白すぎて笑ってしまったら負け。
ある意味の我慢比べですが、
遊び上手な子どもたちには、なんでもかんでも遊びに
なっちゃうのです。
「にらめっこ」も楽しい遊び。

ところで、この「だるま」の名前は何処から?
それは、達磨大師からの発想といわれています。
禅宗の始祖である達磨大師。
鎌倉時代に日本に禅宗が伝来し、
その時に達磨大師の肖像画ももたらされてきました。
その肖像画に描かれていた、大きく見開いた目!
まさに「目を剝く」表情。
その絵から、「だるまさん」と親しまれるように
なりました。

絵には、坐った達磨大師のお姿は、頭から襞の多い朱の衣。
手足は襞の中。
ただただ見えるのはお顔のみ。
濃い口髭に、固く結ばれた口。
そして、大きく見開かれた「目を剝く」表情。
子どもたちは真似したくなっちゃいますね。

そんな「だるまさん」で思い出すのは、
子どものころによく家に飾ってあった大きな目玉の
「縁起だるま」。
最初は、まず一年後のだるま市まで願いがかなうように、
向かって右の白目の瞳を書き入れます。
そうすれば、「だるま」の開眼。
魂が「だるまさん」に宿ることになります。
そして、甲斐あって願いがかなうと、祈願達成!
左の白目に瞳をぐっと書き入れます。

願いがかなわなかったらどうするか。
大丈夫ですよ。
願いがかなわなくても、一年間無事に過ごすことが
できれば、左目を書き入れる人もいるそうですから。
それは、どちらも、達磨大師の姿勢にあるのです。
いかなる困難も克服して精進する姿勢を達磨大師は
お持ちです。
その姿勢にあやかるのです。
どんなに失敗しても、また起き上がり挑戦する。
その「七転び八起き」ができる人間になるため縁起を
かつぐのです。

この「縁起だるまの」の発祥地は群馬県高崎市の
少林寺達磨寺。
お正月の七草の縁日には「だるま市」が立ち、
縁起ものの「だるまさん」を求めに多くの人々が
集まってくるのです。
この「だるまさん」の発祥について、
『なつかしの わらべ歌』 川原井泰江著では次のように
述べられています。

「江戸時代、浅間山の大噴火をはじめとする天変地異が
続発し、天明の大飢饉となりました。
農民の危機を救おうと、九代住職東獄和尚は達磨大師像の
木型をつくり、その像を張り子にして縁日で売るよう
人々に知恵を授けました。
それがだるま市の起源」と。

ではでは、「にらめっこ」しましょう。
笑っちゃ負けよ。
うふっ、うはっ、はっは!
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― わらべうたの旅 ― は、今回で最終回となりました。
長い間お付き合いくださいまして
誠にありがとうございました。
来期には、また新しいテーマでお目にかかることとなります。
よろしくお願い申し上げます。

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資料:『なつかしの わらべ歌』 川原井泰江著 いそっぷ社
posted by 事務局 at 18:15| Comment(0) | わらべうた
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