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2012年12月01日

第二十九回 大寒小寒

DSC00812.JPG

大寒(おおさむ) 小寒(こさむ) 
山から小僧が 泣いてきた
何んといって 泣いてきた
寒いといって 泣いてきた


寒くなってきましたね。
冬の山からは冷たい風が吹きおろしてきます。
この木枯らしを歌ったものです。

江戸時代から、
狂言などにも「大寒小寒・・・・・」の
謠(うたい)文句があるとのことで、
この“うた”は「わらべうた」の代表的なものの一つ
なのです。

『わらべうた 日本の伝承童謡』町田嘉章・浅野健二編
には、次のように述べられています。

“行智「童謡集」に
「大さむ小さむ・・・・・なんとてないてきた、
さむいとてないてきた」”と。

また、“尾張童遊集に「寒い時いふ詞」として
「ををさむ小さむ猫の皮ひッかむれ、
又山から小僧がないて来た」”とあります。

この“わらべうた”は、その他、
東北から九州地方まで広く全国的にうたわれていた
そうです。

群馬・神奈川等では、
冬の風の寒い日には、
羽織を裏返しに頭から被り、
「大寒小寒」と呼び合いながら
辻々を駆け廻る習俗もあるのだとか。

楽しそうじゃないですか。
寒さを吹っ飛ばす楽しい遊びでしょうか。

また、「寒い寒いと言って泣いて来た」の次を
「寒いけりゃ当れ、当れば熱い、熱けりゃ後へ去れ、
後へ去れば蚤が食えばくっ潰せ、
くっ潰せば苦いやい、苦けりゃ水飲め、
水飲みゃ腹が痛い、腹が痛けりゃ薬飲め」

なんとなんと“尻取り文句”にして歌っているところも
あります。
それは、栃木、群馬、埼玉、東京、神奈川、大阪、福岡
ということです。


ところで、すこし前のこと、
財団の事務所の裏に“たぬき”が現れました。
前川千恵子さんがその姿を見事にキャッチ!
どうぞご覧下さい。

DSC00550.JPG

“たぬき”も「わらべうた」にはたびたび登場する仲間ですね。
では、“たぬき”と一緒に歌いましょう。

♪大寒(おおさむ) 小寒(こさむ) 
山から小僧が 泣いてきた
何んといって 泣いてきた
寒いといって 泣いてきた



資料:『なつかしの わらべ歌』 川原井泰江著 いそっぷ社
    『わらべうた 日本の伝承童謡』
             町田嘉章・浅野健二編 岩波文庫
posted by 事務局 at 17:55| Comment(0) | わらべうた
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