アメニティーフォーラム27 パンフTEXT 【呼びかけ文】 「舞台を、ともに」 「私宅監置」、という言葉を知っていますか? 精神障害のある人が、自宅の裏庭や小屋などに閉じ込められた措置のことです。1900年に制定された精神 病者監護法にもとづいて、行政が主導し、日本各地で行われました。当時、地域でくらす"問題行動"の ある人の存在は、警察や保健所に届け出ることが義務付けられ、各地に設置された「監置室」の場所は公 的に把握されていたそうです。1950年に精神衛生法が制定されたことで廃止されましたが、沖縄では例外 的に、1972年に領土がアメリカから返還されるまでこの措置が続きました。沖縄には、当時監置室として 使われていた小屋も現存しています。この出来事、今となっては昔の話にも思える一方で、誰もが違いを 持ちながら地域で共に暮らす社会を構想するうえで、今も重要な問いを突き付けられている気がするので す。 そこで今回、アメニティーのプログラムを考えている8人のメンバーが、沖縄に現存する実際の現場を訪 れました。当日のセッションでは、撮影をしてきた現地の映像を見ていただきながら、その場所で何を感 じたのか、自身の心は何を問いかけてきたのか語って頂きます。 「私宅監置」の問題の本質はどこにあったのか、翻って今の社会は当時と比べて何が変わったのか、変わ っていないのか、一人ひとりが、自分の心の中を覗き込みながら、参加して頂く皆さんと考える時間にな ればと思っています。 そして、初日の夜には、大交流会もようやく復活します。その後には、おまちかね、瑞宝太鼓の公演です。 公演後には、瑞宝太鼓のメンバーに登壇いただき、表現者として全国を飛び回る彼らの暮らしについて、 夢について、底抜けに明るく、少し切ないお話しをお聞かせいただきます。 この日の夜、翌日に行われる東京演劇集団風の公演の舞台設営を行ないます。参加者の皆さんが、二日目 の朝を迎える頃、新しい舞台が誕生します。体力に余裕のある方は、設営作業を見学されるのも面白いか もしれません。上演されるのは「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち~」。この日から、すべてのシンポ ジウムや講演などは、この風の舞台上で行われる予定です。 また、故・田島良昭さんの資料展も開催します。過去二回に渡り、シンポジウムなどで語り尽くした田島 さんの業績と人物像。今回は、福祉の巨匠が辿った足跡や、残した功績を資料から丁寧に紐解き、ご紹介 します。今の時代を生きる僕たちにも、大きなものを問いかけてくれるはずです。 【開催要項】 会  期:2024年2月9日(金)~11日(日) 会  場:びわ湖大津プリンスホテル コンベンションホール淡海 定  員:800名  2月5日(月)申し込み〆切 ※なお定員になり次第締め切らせていただきます。 参 加 費:17,500円 大交流会:10,000円 久しぶりの開催です。こころの深呼吸を! (2月9日(金)18:30~プリンスホールにて開催) <参加申し込みの方法> 下記のフェイスブックページ「アメニティーフォーラムin滋賀」で公開している参加申し込みフォームに 必要事項をご記入の上申し込み下さい。または同封の「参加のお誘い」の裏面の参加申込用紙に必要事項 をご記入の上、FAXで下記の番号に送付ください。参加申し込み内容と参加費の確認ができましたら事務 局からご連絡を差し上げます。 パンフレットは全国地域生活支援ネットワークのブログにも公開しています。 フェイスブックページ「アメニティーフォーラムin滋賀」 http://WWW.facebook.com/amenityforum/ 全国地域生活支援ネットワークブログ http://blog.canpan.info/shien-net/ 申し込みFAX 0493-39-1248 【お知らせ】 ○実行委員会として宿泊の手配はいたしません。参加者各自で手配の上、ご参加ください。 ○昼食・夕食の取り扱いはありません。参加者各自でご準備をお願いいたします。ホテル内のレストラン、 コンビニショップをご利用ください。 ○今回もポスターセッションは開催いたしません。 ○夜間の臨時バス(ホテル→JR大津駅)の運行はありません。シャトルバス運行時間以外はタクシーをご 利用下さい。 ○会場内は、テーブルは置かず椅子席のみとさせていただきます。 ○講義に使用される資料は講師の許可がいただけたものに限りデータを期間限定で公開いたします。 【参加される皆さまへのお願い】*感染症への対応など ☆アメニティーフォーラムは多くの福祉関係の方々がつどい議論する場です。新型コロナ、季節性インフ ルエンザ等への感染対策を行いながら開催いたします。参加者各自での感染対策にも十分ご配慮ください。 ◇ 来場時の検温、マスク着用などにご協力をお願いします。 ◇ 会場への出入りの際、手指消毒をお願いします。 ◇ 発熱・咳などの症状がある場合は、参加を控えてください。 【問い合わせなど】 アメニティーフォーラム実行委員会事務局 (特定非営利活動法人全国地域生活支援ネットワーク事務局) 〒355-0008 埼玉県東松山市大谷590 社会福祉法人昴内 TEL 080-7701-5336 (平日10時~17時受付 年末年始(12/29~1/3)は休業) E-mail:shien.net.japan.s@gmail.com 主催 アメニティーフォーラム実行委員会 全国地域生活支援ネットワーク 共催 社会福祉法人グロー 実行委員会(構成団体) DPI日本会議/全国手をつなぐ育成会連合会/全国自立生活センター協議会 全国地域で暮らそうネットワーク/日本高次脳機能障害友の会/日本フィランソロピー協会   (株)シグロ/(株)朝日エル 特別協力  東京演劇集団風 南高愛隣会 鑑賞サポート Palabra(株) 【プログラム】 2月9日(金)                  総合司会 吉野智(元厚生労働省障害福祉専門官) 11:30~ オープニングトーク 第27回アメニティーフォーラムが始まります。関係者によるご挨拶です。 11:40~12:00 東京演劇集団風と八ヶ岳名水会による詩劇「もののメロディーの覚え書き」     吉田沙緒里(星の里在住・ピアニスト)渋谷愛(東京演劇集団風役者)緒方一則(東京演劇集団風役者) 12:10~ ウェルカムトーク    私宅監置の歴史に耳を澄ませる~大西暢夫の映像と共に考える、本当に強い社会、命の尊さとは~     大西暢夫(映画監督)下里晴朗(ほっと未来SOUZOU舎理事長)     岡村忠弘(高知県高次脳機能障害支援拠点センター青い空 センター長)     尾上浩二(DPI日本会議副議長)岩上洋一(地域で暮らそうネットワーク代表理事)    進行:御代田太一(東京演劇集団風研究所理事) 12:40~13:55 表彰式とシンポジウム  「食べることは生きること」~日々、食事を提供する調理員さんが輝いた物語~  服部幸應(学校法人服部学園 服部栄養専門学校 理事長・校長) 久保厚子(しが夢翔会理事長)  下浦佳之(日本栄養士会専務理事) 進行:岡山慶子(朝日エル会長、グロー評議員)   14:05~15:25 講演「全国を"きぼうのまち"に!」 奥田知志(認定NPO法人抱樸理事長)       15:35~16:50 司法×福祉は次のステージへ   ~地域生活定着支援センター15年の歩みと、法務省とのモデル事業と~  【新たな取り組み・法務省モデル事業の報告】田島光浩(南高愛隣会理事長・医師) 【全国地域生活定着支援センター協議会15年の取り組み】高原伸幸(全国地域生活定着支援センター協 議会代表理事) 17:00~18:15 移動から考える未来 ~移動支援の拡充!地方のインフラ、公共交通のアクセシビリティ、全部実現するために、 みんなで作戦を考えます~       伊藤緑(全国移動サービスネットワーク事務局長) 佐藤聡(DPI日本会議事務局長)       古川康(衆議院議員・元国土交通省政務官) 進行:蒲原基道(元厚生労働省事務次官) 18:30~20:00 ~心の大きな深呼吸を~久々の大交流会 ※事前にお申し込みが必要です   20:15~20:45 劇団夢屋 「妖怪バリアをやっつけろ」       出演者:平下泰幸、林毅、堀旭、登裕樹、溝口広知、田代みのり 脚本・演出 小角元哉   21:00~22:00 鼓響アメニティー祭「瑞宝太鼓公演!!!」「希望し、努力し、感謝して生きる」       障がい者長崎打楽団(瑞宝太鼓:南高愛隣会)       岩本友広 高倉照一 辻浩一郎 川崎拓也 中村慶彦 川原慧介 森田祐司 増田樹       坂田一星 前田竣希 松﨑樺蓮 岩永洋平 22:00~23:00 底抜けに明るく切ない物語り ~瑞宝太鼓メンバー勢揃い!~   「メンバーの暮らし、表現と生き方について、お聞きしたいと思います。」      ゲスト:古川康(衆議院議員)江口満(厚生労働省障害保健福祉部企画課長)       進行:鈴木加代子(越谷市教育センター 専任教育相談員)          白根有子(東京演劇集団風・役者)      23:00~24:00 昨年に引き続き、御代田さんの同窓会を~今年はさらに人数が増えました~ 福田開史(厚生労働省)槍澤芽衣(文部科学省)御代田太一(東京演劇集団風研究所理事)   ほか数名     進行  大沼美紀(全国地域生活支援ネットワーク理事)         小島幸子(全国手をつなぐ育成会連合会副会長)          24:00~28:00 役者と一緒に舞台づくり    ~明日の「ヘレン・ケラー」の講演に向けて、舞台を創ります~     参加しても良い方は、ご一緒に、いかがでしょうか?     進行管理者:栗山友彦(東京演劇集団風)            片岡保憲(全国地域生活支援ネットワーク理事)           山之内洋(グロー 地域共生部部長) 2月10日(土)               総合司会 大平眞太郎(元厚生労働省障害福祉専門官) 【A会場】                 司会・白井京子(全国地域生活支援ネットワーク理事)  8:30~09:15 トイレがないと、困ります。    ~普段は語りにくい私たちのトイレ事情、赤裸々にお伝えします~     平下耕三(全国自立生活センター協議会代表)柳瀬太一(東京演劇集団風代表)     進行:高橋陽子(日本フィランソロピー協会理事長)   9:20~11:00 地域移行×虐待防止×差別解消法×デジタルについて    ~重要テーマの最新の状況・課題を整理します~    田村綾子(日本精神保健福祉士協会会長・聖学院大学副学長)    佐藤聡(DPI日本会議事務局長)山口麻衣子(全国地域で暮らそうネットワーク)    宮路拓馬(衆議院 元内閣府政務官・自民党国会対策委員会副委員長)    進行:斎藤誠一(グロー理事・ひのたに園施設長) 11:10~12:10 言葉になるまえの、心のそばで。~安心してケアを巣立てる社会のために~   鼎談 村木太郎(南高愛隣会理事) 高橋亜美(アフターケア相談所ゆずりは 所長)      村木厚子(全国社会福祉協議会会長) 【B会場】                    司会・大平眞太郎(元厚生労働省障害福祉専門官)  8:30~10:15  今年の報酬改定から考える~地域での暮らしが進むでしょうか?~ 論点(1)そもそもこの報酬単価、他業種との人材確保競争で負けてしまいます 論点(2)地域で暮らすための財源確保について、アイディアはないのか         辺見聡(厚生労働省障害保健福祉部長) 岡部正文(ソラティオ理事長)         今村登(STEPえどがわ理事長) 福岡たかまろ(自民党 参議院政策審議会長)   進行 岩上洋一(地域で暮らそうネットワーク代表) 10:20~12:10 当事者と支援者の「お金」について学ぼう!         ~意外と知らない年金の仕組みと、現在行われている年金改革の議論について~          社会福祉法人の福利厚生事業で、iDeCoやNISAを始めているところの報告も         菊池馨実(早稲田大学法学学術院教授)高木美智代(公明党顧問)         橋本泰宏(厚生労働省年金局長) 岡部浩之(清心会理事長)       進行 丹羽彩文(全国地域生活支援ネットワーク事務局長)       指定討論者:又村あおい(全日本手をつなぐ育成会常務理事)             ここから全体会議                 司会:大平眞太郎(元厚生労働省障害福祉専門官) 13:00~14:20 子どもを"ど真ん中"においた国づくりを!         ~子どもたちにとって幸せな社会を創るために必要なこと~         衛藤晟一(自民党 少子化対策特別委員長) 嘉田由紀子(国民民主党)         渡辺由美子(こども家庭庁長官)       コーディネーター 野澤和弘(植草学園大学副学長)       指定討論 水流源彦(全国地域生活支援ネットワーク 理事長) 14:30~15:30 新しい孤独、新しい貧困。福祉の役目は終わらない。         村木厚子(全国社会福祉協議会会長) 15:30~16:20 「障害福祉を職業に選んだすべての人たちへのメッセージ~これからの時代に思いを馳 せる~」土生栄二(元厚生労働省老健局長・障害福祉課長)      聞き手:土生さんが課長だった時の障害福祉専門官 高原伸幸 曽根直樹 16:30~17:40 「障害者による文化芸術活動の推進に関する法律」を世界に紹介しよう!         ~2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)を発信の場に~         平井伸治(前全国知事会会長:鳥取県知事)三日月大造(滋賀県知事)         石川ひろたか(公明党 2025国際博覧会(大阪・関西万博)推進本部事務局長       指定討論者:尾上浩二(DPI日本会議副議長)       進行:大下義之(同志社大学経済学部教授)      17:45~19:00 政治家に聞く!「障害者の地域生活をさらに推進するために必要なこと」         ~障害者基本法の改正とそろそろ高次脳機能障害者支援法の成立を~      衛藤晟一(自民党障害児者問題調査会顧問)山本博司(公明党障がい者福委員会事務局長)      田畑裕明(衆議院議員自民党厚生労働委員長)      滝波宏文(参議院議員自民党障害児者情報コミュニケーション議員連盟事務局長)      宮路拓馬(元内閣府政務官・自民党国会対策委員会副委員長)     聞き手:野澤和弘(毎日新聞社客員論説委員)     指定討論:田中伸明(日本視覚障害者団体連合評議員・弁護士)          久保厚子(全日本手をつなぐ育成会連合会顧問) 19:00~19:30 パリからの特別ゲスト!世界の流れを減速させる取り組みを         ~フランスと日本の文化的交流の展望について~       オリビエ・コント(OLIVIER COMTE)       LES SOUFFLEURS COMMANDOS POETIQUES ささやきの詩想レジスタンス(芸術監督) 20:30~22:30 東京演劇集団風の公演によるバリアフリ―演劇         「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち~」上演        作:松金功 演出:浅野佳成 音楽:小室等        出演:ヘレン・ケラー(白根有子)、 アニー・サリバン(渋谷愛)、          アーサー・ケラー(酒井宗親)、 ケート・ケラー(柴崎美納)、          ジェイムス・ケラー(中村滋)、 アナグノス校長(緒方一則)、          医師(坂牧明)、 ビニー(清水菜穂子)、 パーシー(稲葉礼恵)       舞台手話通訳:小島祐美、音声ガイドナレーター:辻由美子       ※途中10分の休憩があります。 22:30~ これは、自分と出会い直すことを待ち望む、すべての人の物語。      ~芝居を観た後で、生きる夢について語ってみます!飲みたい人は飲みながら~        村木太郎(社会福祉法人南高愛隣会理事)、門岡裕一(日本芸術文化振興会)        杉野可愛(千葉県庁教育委員会教育次長)、蒲原基道(元厚生労働省事務次官)        源河真規子(厚生労働省)奥田知志(認定NPO法人抱樸理事長)        大河内直之(内閣府障害者施策アドバイザー)、江原早哉香(東京演劇集団風演出)         その他、研究委員が登壇します。  進行:いわがみよういち(東京演劇集団風研究所理事) 2月11日(日)                  総合司会 竹嶋信洋(ベストサポート代表取締役) 8:30~9:45 強度行動障害児者に良質な関りを!        ~残念なことに、支援の質の格差が広がる実態について~         松上利夫(北摂杉の子会理事長) 伊藤洋平(厚生労働省障害福祉課長)         林晃弘(フラット理事長) 進行:長田和也(全国地域生活支援ネットワーク理事)  9:55~11:20 超高齢化・人口減少の最中に求められる、社会福祉のデザインとは?        ~当事者、担い手、地域から考える~ 伊原和人(厚生労働省保険局長) 11:25~12:30 若者セッション「本籍は、福祉!もっと自分らしくなるために!」         ~違う分野にチャレンジする人の心~         中曽根鈴音(私は変わらず福祉を続けます)         水流かなこ(医療的ケア児者の看護師を辞めて役者に挑戦をします)         御代田太一(グローはとても好きな職場ですが、違った世界も経験したくて)      進行:安藤よし子(グロー理事・元厚生労働省人材開発統括官)      意見を述べる人:大原裕介(ゆうゆう理事長) 12:30~13:00 グランドフィナーレ    これからの社会創りのために、新しい団体が立ち上がります。    地域生活支援拠点等を中心とした共生社会を目指す全国協議会! 久保厚子(前全国手をつなぐ育成会連合会会長)、村山勇治(前全国手をつなぐ育成会連合会監事) 岩上洋一(全国地域で暮らそうネットワーク代表理事)、曽根直樹(元厚生労働省障害福祉専門官) 高原伸幸(元厚生労働省障害福祉専門官)、蒲原基道(元厚生労働事務次官) 田島光浩(南高愛隣会理事長)、尾上浩二(DPI日本会議副議長) 平下耕三(全国自立生活センター協議会代表)、佐藤聡(DPI日本会議事務局長) 清水明彦(西宮市社会福祉協議会副理事長)、名里晴美(訪問の家理事長) 今村登(STEP江戸川理事長)、野澤和弘(植草学園大学副学長) 小島幸子(全国手をつなぐ育成会連合会副会長)、山口和彦(東松山市副市長) 水流源彦(全国地域生活支援ネットワーク理事長)、山口麻衣子(全国地域で暮らそうネットワーク) 林晃弘(フラット理事長)、竹嶋信洋(ベストサポート代表取締役) 丹羽彩文(全国地域生活支援ネットワーク事務局長)、伊藤未知代(元厚生労働省障害福祉専門官) 吉野智(元厚生労働省障害福祉専門官)、御代田太一(東京演劇集団風研究所理事) 岡部浩之(清心会理事長)、大河内直之(内閣府障害者施策アドバイザー) 門川紳一郎(全国盲ろう者協会)、片岡保憲(青い空理事長)、下里晴朗(ほっと未来SOUZOU舎理事長) 村上和子(シンフォニー理事長)、 斎藤誠一(グロー理事)、長田和也(八ヶ岳名水会議理事長) 牛谷正人(グロー理事長)、大平眞太郎(元厚生労働省障害福祉専門官)、奥田知志(抱樸理事長) 鈴木加代子(越谷市教育センター専任教育相談員)、大西暢夫(写真家) 江原早哉香(東京演劇集団風研究所理事長)、山上庄子(パラブラ社長)、大原裕介(ゆうゆう理事長) 松上利男(北摂杉の子会理事長)、白井誠一郎(DPI日本会議)、宮部真弥子(谷野呉山病院) 中曽根鈴音(JIL聴覚障害者プロジェクトチーム)、佐々木桃子(全国手をつなぐ育成会連合会会長) 又村あおい(全国手をつなぐ育成会連合会常務理事)衛藤晟一(参議院・障害者芸術文化議員連盟会長) 古川康(衆議院議員)、福岡資麿(参議院議員)、滝波宏文(参議院議員)、田畑裕明(衆議院議員) 宮路拓馬(衆議院委員)、山本博司(参議院議員)、三浦信祐(参議院議員)、高木美智代(公明党顧問) ここまでで、アメニティーフォーラムは終わりです。ここからは、昨年、御代田さんが訪ねたボストン で出会った障害がある子どもを育てるお母さんたちをお招きして、色々とお尋ねしたいと思います。  ご都合の良い方は、是非、ご参加ください。 13:20~15:50 公開討論会「日本とアメリカの違うところを、ポジティブに学び合います」 本山真弓(ボストンスペシャルニーズ創立メンバー  現在、"ケアギバー"として州から報酬をもらいながら息子の暮らしを支えています) 落合典子(NPOプラネットボストン代表  以前、教育裁判を起こして公立校から自閉症専門校への娘の転校を勝ち取りました)    尾上浩二(DPI日本会議副議長・我が国の障害者運動のオピニオンリーダー)  モデレーター:御代田太一(東京演劇集団風研究所理事)         櫻井真美(静内ぺテカリ エリアマネジャー)※事前にお申し込みが必要です。  アメニティーフォーラムは、東京演劇集団風の舞台美術(テーブルや椅子など)を使用させて頂きなが ら進行します。今回のコーディネートは丹羽彩文(全国地域生活支援ネットワーク事務局長)と山口麻衣 子(地域生活支援センターすみよし)、櫻井真美(静内ぺテカリ エリアマネジャー)、倉八ほなみ(東京演 劇集団風)が行います。 アメニティーフォーラム27 プログラム解説 全国を"きぼうのまち"に あなたがいる、みんながいる、なんとかなる。そんなキーワードと共に、みるみるうちに全国に賛同者を 増やす「きぼうのまち」プロジェクト。福岡県北九州市に救護施設を土台とし、子どもも障害のある人も、 誰もが頼り繋がれる福祉拠点が、今まさに立ち上がろうしています。しかし、奥田さんは「このプロジェ クトはそのキックオフに過ぎない。誰も取り残されない(no one left behind)社会を実現するには、全国 に"きぼうのまち"が必要だ」と言い切ります。奥田さんの覚悟を受け止めたいと思います。 司法×福祉は次のステージへ 「刑務所が最後のセーフティネットになっている」。そんなことが明るみになり、厚生労働省によって各都 道府県に、罪を犯した障害者、高齢者に支援を届けるための「地域定着生活支援センター」が設置された のは2009年です。そこに、今回追悼展をしている田島良昭さんの多大な尽力があったことは言うまでもあ りません。この国で初めて司法と福祉が手を繋いだ瞬間から15年経った今、これまでの取組みを振り返り つつ、定着センターの「生みの親」でもある南高愛隣会と法務省とのモデル事業の取り組みもご報告いた だきます。 移動から考える未来 私たちの暮らしは「移動」に満ちています。しかし、障害や高齢に伴うものや、、人口減少による公共交通 も縮小で、自由に移動することが妨げられています。自分の意思で「移動」することは、自立した生き方 の保障なのに、障害のある人は移動に不自由さをかかえ、高齢者は買い物難民となっています。移動支援 の拡充、地方のインフラ維持、公共交通のアクセシビリティの実現、全部を叶える方程式を解くためのカ ギはどこにあるのか。古川康さんを囲んで、作戦会議を行います。きっと新しい社会の姿が見えてくるの では...。 底抜けに明るく、切ない物語。  1987年に余暇サークルとして発足し、「プロになりたい」というメンバーの声を受け、2001年に結成され た瑞宝太鼓。今では全国各地を飛び回り、学校、少年院、刑務所での公演にも力を入れながら、時には海 をも越えて、多くの人に勇気を与え続ける存在です。今回はそんな瑞宝太鼓のメンバーに登壇いただき、 日々の暮らしや表現への想い、生き方についてゆっくりと聞いてみたいと思います。大迫力の公演の直後 に、彼らは何を語るのか。聞き手には、厚生労働省の江口満さん、役者として活躍されている白根さん、 また、心理士としての鈴木さんと、こちらも充実したメンバーとなりました。 トイレがないと、困ります。 アメニティー27回目にして初めて取り上げる「トイレ」の話。今回、そんな語りにくい話題に切り込んで くれるのは、先天性骨形成不全症の当事者で車椅子ユーザーの平下耕三さん。もう一人は、普段俳優とし て舞台に立ちながらも、ある事情から「もよおしたら、トイレまでのカラータイマーは10秒」という柳瀬 太一さんです。障害者/健常者の枠を超えて、誰にとっても暮らしに欠かせない「トイレ」のことを、一 度真剣に考えてみませんか。朝一番の大事なセッション、明るく真面目にお届けします。 地域移行×虐待防止×差別解消法×デジタル 我が国では、障害のある人もない人も、違いを認め合いながら共に生きる社会の実現を目指しています。 3大重要テーマである「地域生活への移行」、「虐待の防止」、「差別解消法・合理的配慮の提供」について、 最新の状況・課題を踏まえて整理します。これを大きく前進させるため、その道のスペシャリスト、論客、 実践者の皆さんと宮路拓馬さんにご登壇いただきます。そして、すぐ先にある、私たちの目指している 「共生社会」と障害者や高齢者にも優しい社会となる近未来の「デジタル社会」との融合についても、実 践を踏まえながら考えます。 言葉になるまえの、心のそばで。 かろうじて発信された誰かのSOSを受け止めること、その人の言葉にならない心に寄り添うこと。それは どういう営みなのでしょうか。児童養護施設や自立援助ホームを進学や就職で退所した人たちが、すぐに 「自立」へと追い立てられる社会の中で、多くの若者の相談を受けとめ、居場所づくりや就労支援など、 境界を越え関わり続けてこられた「ゆずりは」代表の高橋亜美さんをお招きして、そんなお話を伺います。 聞き手は若い女性の支援にも携わる村木厚子さん、そして進行は村木太郎さんでお届けする1時間です。 地域での暮らしは進むのでしょうか。 障害者の権利に関する委員会、日本の第1回政府報告に関する総括所見では、障害者が地域で自立した生 活を送るための予算の再配分を求めています。沖縄の私宅監置の視察に向かう車中でも、障害年金は拡充 できないのか、地域で自立した生活をするための手当はつくれないのかなど、関係者の間で議論が白熱し ました。このセッションでは、地域生活への移行支援、地域生活支援拠点の充実に充てるアイデアなどに ついても議論します。 当事者と支援者の「お金」について学ぼう! アメニティー始まって以来の「お金セッション」です。「なんだ!志の話ではなくてカネの話か!」と引い てしまう方もいるかも知れませんが、障害のある人や現場で働く人たちのこれからの「暮らし」に引き寄 せて考えてみたいと思います。現在、進行している年金制度改革の議論において、その中心となるお二方 をお招きします。私たちの不安を率直に申し上げ、今後の私たちの年金の見通しと、2024年から始まる新 NISAの活用も視野に入れた老後を支えるお金の問題について、具体的にお聞きしたいと思います。障害当 事者の暮らしはどうなるのか。全国手をつなぐ育成会連合会のご意見も伺えたらと思います。 子どもを"ど真ん中"においた国づくりを! 「子どもがまんなかの社会を実現する」。そんな目標のもと、2023年4月1日に発足したこども家庭庁。 人口減少や少子高齢化という切迫したこの国の課題に向き合うためにも、子どもたちが幸せに暮らせる社 会を創ることが何よりもの優先事項です。子どもの視点に立って意見を聴き、子どもにとって一番の利益 を考え、子どもと家庭の福祉と健康を支え、子どもの権利を守るための子ども政策を創るための、本気の 国づくりを語ってもらいましょう。もちろん、障害児の暮らしや福祉サービスについてもお話を頂きます。 新しい孤独、新しい貧困。福祉の役目は終わらない。 厚労官僚としてキャリアを重ねた末、事務次官を務めた村木厚子さん。そんな村木さんは退官後も、霞が 関で培った経験と知見でもって、複数の大企業の経営に携わる傍ら、若い女性の支援、司法と福祉の連携、 住まいの福祉の拡充など幅広いテーマでエネルギッシュに活動を続けています。見えない生きづらさや貧 困が社会を包み、「福祉」に求められる役割がますます複雑になってきたこの時代。村木さんの目にどんな 景色が映っているのか、お聞きしたいと思います。 障害福祉を職業に選んだすべての人たちへのメッセージ 1986年に旧厚生省に入職し、大臣官房長や老健局長まで歴任された土生栄二さんが、今年もアメニティー に来てくれることになりました。医療・福祉の数々の部局を渡り歩いてきた元厚生労働省の官僚として、 障害のある人や生きる力の弱い人たちを支える仕事を担う全国の方々へ、メッセージを伝えていただきま す。当時、一緒に夢を見た部下(障害福祉専門官)たちと、当時のことを振り返りながら話しを進めて頂 きます。今なおほとばしる情熱、土生さんの口から紡がれる言葉に、耳を傾けたいと思います。 「障害者による文化芸術活動の推進に関する法律」を世界に紹介しよう! 昨年、スイス・ジュネーブで行われた国連・障害者権利条約の審査において、日本は国連の権利委員会か ら様々な指摘を受けました。突き付けられた指摘を正面から受け止め、向き合っていく必要があることは 言うまでもありません。一方で、日本が世界に自慢できる取り組みや法律もあります。その1つが「障害 者文化芸術推進法」です。この法律、アメニティーフォーラムから生まれたと言っても大丈夫だと思いま す。都道府県の首長の方々をお招きして、この法律の理念のもとで取り組まれている様々な施策に加え、 世界に向けて、この法律の意味を広く伝える術を議論していただきます。 政治家に聞く! このセッションから、いくつもの法律が世に送り出されました。今回のセッションでは、障害者基本法の 見直しと、高次脳機能障害の周知や啓発についての必要な法律の制定に向けて、議論を深めて、先生方に 仕上げをお願いしたと思っています。衛藤晟一さん、山本博司さん、田畑裕明さんのいつもの強力な方々 に加えて、滝波宏文さん、宮路拓馬さんにも参加して頂きます。そして、国際的に評価されている取組み については共有するとともに、障害者の地域生活をさらに進めるために必要なことについても整理したい と考えます。 パリからの特別ゲスト!世界の流れを減速させる取り組みを 「人は言葉を、口から耳へとささやくものだ」。フランスの俳優オリビエ・コントによる「ささやき宣言」 によって結成された「ささやきの詩想レジスタンス」。ウグイスと呼ばれる長い筒を通して、街を行き交う 人々の耳へ詩や哲学、文学をささやきます。それは、加速し続ける変化に苛まれる現代社会の流れを止め る「一瞬の時」を創りだし、世界を減速させようとする試みです。そんなラディカルな実践を先導するオ リビエさんをフランスからお招きし、その哲学に加え、日本とフランスの文化的交流の具体的な展望も語 っていただきます。 自分との出会いを待ち望む いくつになっても、人は自分と出会い直せる。心の深い場所で顔をのぞかせる「未だ見ぬ自分」の存在に 気付く、そんな不安と恍惚が入り混じるような体験を、誰もが待ち望んでいることでしょう。今回上演さ れる『ヘレン・ケラー』も、サリバンとヘレンが出会う物語であると同時に、ヘレンが言葉の理解を通し て新しい自分と出会い直す物語ともいえるかもしれません。公演の熱気がまだ残る会場で、「東京演劇集団 風」を愛する皆さんをお招きして、そんなテーマで語ってもらいたいと思います。まだまだ夜は、終わり ません。 強度行動障害児者に良質な関りを! アメニティーでは欠かさず取り上げてきた、強度行動障害のある人への支援の話。アメリカ発の「TEACCH プログラム」を始めとして、これまで様々な方法論や手法が開発・輸入され、全国で紹介されてきました。 その結果、強度行動障害のある人の地域生活を見事に実現する実践も、各地に生まれています。一方で、 支援スキルの差が広がっているのも事実です。現場の疲弊や人手不足という逆風の中、どのようにノウハ ウを共有し、「支援のベースライン」を引き上げていくのか。全国で実践を続ける方々から、この難題につ いて本音で語っていただきたいと思います。 超高齢化・人口減少の最中に求められる、社会福祉のデザインとは? 厚生労働省は今年度、医療・介護の「総合確保方針」に「介護サービス事業者の経営の協働化・大規模化」 を明記しました。ここまで具体的に、介護・福祉事業者の経営方針が示されたのは初めてかも知れません。 この国全体がスケールダウンする「地殻変動」の中、社会福祉の事業者全体がスケールメリットを活かし た経営に転換し、持続可能性を担保しようとするのは合理的な発想です。しかし、それぞれの団体が大切 にしてきた理念や、地域に根差した取り組みを継続することは可能なのか。厚労省で数々の難局を任され てきた伊原さんから、真正面から答えていただきます。最終日にして山場、見逃せません。 「本籍は、福祉!もっと自分らしくなるために!」 福祉の現場での経験を糧に、違うフィールドへと前向きな一歩を踏み出す若者、福祉のフィールドに更な る自分の役割を見つけようとする若者。それぞれが向き合っている「福祉」を前に、もっと自分らしい自 分を探してもがく若者たちをお招きして、心中を語ってもらおうと思います。アメニティーを締めくくる セッション、彼らが見据える未来をみんなで覗き込みましょう。私たちは、まだまだ旅の途中です! ●バリアフリー映画祭  主催:バリアフリー映画研究会 会場 ホテル棟2F「比叡」  今年のバリアフリー映画祭も話題作4作品を揃えることができました。 中でも「おらが村のツチノコ騒動記」はまだ一般公開される前の新作、「さよならほやマン」はこの映画 祭中も劇場公開されている新作です。 両作品とも監督と、「さよならほやマン」のヒロイン・呉城久美さんが舞台挨拶に来場します。この機会 に、ぜひバリアフリー映画を体験、またお楽しみください。 【バリアフリー映画祭プロデューサー 山上徹二郎(やまがみてつじろう)】  株式会社シグロ代表/映画プロデューサー  1986年にシグロを設立、代表となる。依頼80本以上のドキュメンタリー映画、劇映画を製作・配給す る。ベルリン国際映画祭銀熊賞をはじめ国内外の映画賞を多数受賞。  主な作品に、「絵の中のぼくの村」(東陽一監督)「まひるのほし」(佐藤真監督)「沖縄うりずんの雨」 (ユンカーマン監督)「明日をへぐる」(今井友樹監督)など。最新作は「さよならほやマン」(庄司輝秋 監督)第25回糸賀一雄記念賞、藤本賞特別賞、新藤兼人賞プロデューサー賞ほか受賞。 【上映スケジュール】  2月9日(金)12:30 開場   13:00~14:40「おらが村のツチノコ騒動記(90分予定)」今井友樹監督による舞台挨拶があります   15:00~16:50「さよならほやマン(106分)」   17:20~18:50「ケイコ目を澄ませて(99分)」    2月10日(土)9:00 開場    9:30~11:40「LOVE LIFE(123分)」   12:50~14:30「おらが村のツチノコ騒動記(90分予定)」今井友樹監督による舞台挨拶があります   15:00~17:00「さよならほやマン(106分)庄司輝秋監督、呉城久美さんの舞台挨拶があります    2月11日(日)8:30 開場    9:00~10:40「ケイコ目を澄ませて(99分)」   11:00~13:05「LOVE LIFE(123分)] 【舞台挨拶予定者】 今井友樹(いまい ともき)映画監督 1979年岐阜県出身。2004年から民族文化映像研究所の姫田忠義に師事。2014年、鳥と人との関わり合い を描いた『鳥の道を越えて』で監督デビュー。文化庁映画賞優秀賞、キネマ旬報ベストテ文化映画部門第 一位などを受賞。他に『夜明け前』(2018年)、『坂網猟』(2018年工房ギャレット)、『明日をへぐる』 (2021年シグロ作品)などを手がける。最新作はツチノコのドキュメンタリー映画『おらが村のツチノコ 騒動記』2024年公開準備中。 庄司輝秋(しょうじ てるあき)映画監督・CMディレクター 1 9 8 0 年宮城県石巻市生まれ。東京造形大学彫刻科卒 2013年、映画『んで、全部、海さ流した。』(ndjc2012)で劇映画デビュー。 CMディレクターとして、広告賞を多数受賞。 ★ 2014 東京A D C 賞受賞  ★2014CC賞 ★2015広告電通賞 ★SSFF&AISSFF 2009 入賞  本作『さよならほやマン』が初長編映画となる。 呉城久美(くれしろ くみ)女優 大阪府出身『さよなら ほやマン』(2023年庄司輝秋監督)でヒロイン役を演じる。 2016年からNHK連続テレビ小説に立て続けに出演。「まんぷく」では主役の市乳として大きな役割を演じ た。2022年舞台「裏切りの街」(作・演出 三浦大輔)では高い評価も得る。2023年NTV連ドラ「大病院 占拠」にレギュラー出演。 映画では「来る」(中島哲也監督)、「浅田家!」(中野量太監督)、「流浪の月」(李相日監督)、「エゴイスト」 (松永大司監督)など注目監督の作品に出演する。 【作品紹介】  『さよなら ほやマン』劇映画 監督:庄司輝秋/出演:アフロ、呉城久美、黒崎煌代/ 製作:シグロ オフィス・シロウズ Rooftop ロングライド/2023年/106分 主人公のアキラを演じるのは人気バンド「MOROHA」のMC、アフロ。物語の熱いメッセージに共鳴し、運命 を感じて初主演を決心。ヒロイン美晴役を若手実力派、呉城久美が好演。そしてシゲル役には、NHK連続 テレビ小説「ブギウギ」に大抜擢された新人、黒崎煌代が映画初出演。本作が長編デビューとなる庄司輝 秋監督が、故郷・石巻への深い想いを胸に、笑いと涙にあふれた"家族の再生"を描いた、純度100%の 青春感動作。 『おらが村のツチノコ騒動記』ドキュメンタリー映画 監督:今井友樹/製作:工房ギャレット/2023年/90分(予定) 私たちがたどる未来へのヒントは、ツチノコが教えてくれる?!日本各地のツチノコ伝承を追うドキュメ ンタリー。ビール瓶を飲み込んだ蛇のようで、飛んだり、転がったり・・・。様々な目撃情報があるもの の、未だに発見されていない謎の生き物・ツチノコ。 監督の故郷・岐阜県東白川村は、ツチノコの目撃例 が日本一多い。平成元年から開催しているツチノコの捜索イベントには、全国から参加者が集う。故郷を 離れて以来、都市で暮らす監督は、ツチノコは「いない」と冷めている。なぜこんなにも気持ちが変化し てしまったのか。本当に大切なものはいったい何なのか。監督は故郷とツチノコに向き合う旅に出た。 『LOVE LIFE』劇映画 監督:深田晃司/出演:木村文乃、永山絢斗、砂田アトム/製作:「LOVE LIFE」製作委員会/2022年/ 123分 妙子(木村文乃)が暮らす部屋からは、集合住宅の中央にある広場が一望できる。向かいの棟には、再婚 した夫・二郎(永山絢斗)の両親が住んでいる。小さな問題を抱えつつも、愛する夫と愛する息子・敬太 とのかけがえのない幸せな日々。しかし、結婚して1年が経とうとするある日、夫婦を悲しい出来事が襲 う。哀しみに打ち沈む妙子の前に一人の男が現れる。失踪した前の夫であり敬太の父親でもあるパク(砂 田アトム)だった。再会を機に、ろう者であるパクの身の周りの世話をするようになる妙子。一方、二郎 は以前付き合っていた山崎(山崎紘菜)と会っていた。哀しみの先で、妙子はどんな「愛」を選択するの か、どんな「人生」を選択するのか......。 『ケイコ目を澄ませて』劇映画 監督:三宅唱/出演:岸井ゆきの、三浦友和/「ケイコ目を澄ませて」製作委員会/2022年/99分 嘘がつけず愛想笑いが苦手なケイコ(岸井ゆきの)は、生まれつきの聴覚障害者で、両耳とも聞えない。 再開発が進む下町の一角にある小さなボクシングジムで日々鍛錬を重ねる彼女は、プロボクサーとしてリ ングに立ち続ける。母(中島ひろ子)からは「いつまで続けるつもりなの?」と心配され、言葉にできな い想いが心の中に溜まっていく。「一度、お休みしたいです」と書きとめた会長(三浦友和)宛ての手紙を 出せずにいたある日、ジムが閉鎖されることを知り、ケイコの心が動き出す――。 【関連プログラム】  ●田島良昭資料展2月9~11日 主催:全国地域生活支援ネットワーク   コンベンションホール淡海4にて 障害のある人が「ふつうの場所でふつうの暮らしを」できる社会の実現を求め時代を駆け抜けた故 田島良昭氏。解体を見据えた入所施設の設立、街中でのグループホームや一人暮らし、福祉的な就 労から一般就労、愛する人と結ばれ子どもを産み育てる、犯罪を繰り返さざるを得ない人への支援。 そのすべては障害分野から社会を変える、共生社会を目指す実践でした。本展では、希代の福祉活 動家である田島良昭氏の生い立ちとその実践を写真と資料で振り返り、「だれもが暮らしやすい地域 社会」の実現のために、私たちが何をなさねばならないのかを学び考えたいと思います。   田島良昭の人となりを語る 2月10日(土)12:10~13:00    資料展の前で「田島良昭先輩」のことを語ってもらう人たち。      村山勇治(清心会顧問)、久保厚子(全国手をつなぐ育成会連合会顧問)、      田島光浩(南高愛隣会理事長・医師)   田島良昭研究・研究員      大平眞太郎(グロー福祉事業部長、元厚生労働省障害福祉専門官)      平谷尚大(脳損傷友の会高知青い空統括補佐)   ※この田島良昭資料展は、社会福祉法人南高愛隣会のご協力を頂き開催します。    ●底抜けに明るく、切ない物語り 公演2月9日(金)21:00~ トーク2月9日(金)22:00~ 瑞宝太鼓の迫力のある舞台のあとには、ひとりひとりの実演者たちの素顔に触れる、リラックスし た語らいの場を用意しました。演奏中の凜々しく激しい彼らの姿はもちろん、緊張感を解いて、人 間味があふれ出す自由な彼らを知ったら、あなたも瑞宝太鼓の虜になること間違いなし!会場全体 を揺るがす太鼓演奏と、飾らない彼らのあったかさに、思わず私たちの心も、勝手に踊り出す、瑞 宝太鼓の魅力を余すことなくお伝えします。  ●「音楽と生きる」小室さんコンサート 2月10日 18:00~19:00 主催:バリアフリー映画研究会    ホテル棟2F「比叡」にて    音楽と生きてきた二人のミュージシャンが、今、音楽に込める想いをお楽しみください。       小室等(ボーカル&ギター) 坂田明(アルトサックス・クラリネット)  ●大西暢夫写真展 120人の肖像展 2月9~11日 主催:全国地域生活支援ネットワーク    会場:コンベンションホール淡海3にて    私たちの支援現場では常に生のドラマが展開されています。    それでも、つい見逃したり、見過ごしたり、時間と共に忘れたり。 そんな日常を写真家大西暢夫氏と共に追いかけ、利用者さんのその一瞬を見逃さず、記憶に残る一 枚を収めるプロジェクト。それが全国地域生活支援ネットワークの取り組みの一つ「現場で起きて いることを写真や映像で伝えるプロジェクト(現プロ)」です。 最高の一枚を撮るために、裏方として躍動している支援者も現プロの貴重な被写体です。アメニテ ィーに参加いただく皆さんとも、このプロジェクトで新たな価値観を共有したいと思います。   みんなで、輪になって。このプロジェクトの内容についてご報告します。    2月10日(土)19:30~20:15 竹嶋信洋(ベストサポート代表取締役)、宮原里美(スプリングひびき)、末松忠弘(明日に向かっ て理事長)、吉澤久美子(じりつ)、福島龍三郎(はる理事長)、白井京子(いっちゃん)、村松真美 (南高愛隣会) 進行:岡部浩之(清心会理事長)    ディレクター:瀧澤聰(八ヶ岳名水会)空間デザイナー:安川雄基(合同会社REUNIONSTUDIO代表)   大西暢夫プロフィール    1968年生まれ。岐阜県池田町出身。写真家・映画監督の本橋成一氏に師事。    その後フリーカメラマンになる。デビュー作は、『僕の村の宝物』(情報センター出版局)。 日本各地のダムに翻弄される村で暮らす人や、精神科病棟に長期入院する患者、東日本大震災や障 害者施設や職人などを撮る。現在は、新聞連載、雑誌連載、映画制作、執筆なども行う。  2023年7月よりボーダレスアートミュージアムNO―MA館長   主な写真集・著書(抜粋)    『ひとりひとりの人』(精神看護出版)全国学校図書館協議会選定図書2004年    『水になった村』(情報センター出版局)2008年    『アウトサイダー・アートの作家たち』(角川学芸出版)2010年    『ぶたにく』(幻冬舎)2010年第58回産経児童出版文化賞大賞・第59回小学館児童出版文化賞    『津波の夜に』2012年(小学館) 『ホハレ峠』(彩流社)2020年    『お蚕さんから糸と綿と』(アリス館)2020年  『和ろうそくはつなぐ』(アリス館)2022年   映画作品(監督)    『水になった村』2007年 『家族の軌跡』2015年 『オキナワへいこう』2018年 など多数。    ●とびうおドリームプロジェクト「とびうおの通り道」2月9~11日   「私たちの未来、この世界の未来は可能だろうか?」   現代を生きる人々の願いや疑問をのせた折り紙のとびうおが、長崎県の島、上五島へ集まります。   これは今を生きる私たちから、未来を生きる子供たちへの言葉の贈りものであり、芸術を通じて人と   人がつながりあう詩的な冒険のはじまり。あなたもアーティストになって、とびうおに夢を描きませ   んか。東京演劇集団風とレ・スフルール・コマンド・ポエティックによる日仏共同プロジェクト。   ◎世界の子どもたちの夢を乗せた、大量のトビウオが会場に展示されます。  東京演劇集団風とLES SOUFFLEURS COMMANDOS POETIQUESの共同企画です。     総合監修者:渋谷愛(東京演劇集団風役者)           オリビエ・コント(ささやきの詩想レジスタンス・芸術監督)             ●インクルーシブ劇団夢屋(自立生活夢宙センター)2月9日(金)20:15~   「平下兄弟」がモデルの「妖怪バリアーをやっつけろ!」絵本発行とともに、社会のバリア(階段・ 心など)から生まれる差別や偏見をなくすために、自立生活夢宙センターの仲間たちが結集し、この 劇団は、2010年4月に結成されました。小角元哉が脚本を制作し、「当事者を大切に」をキーワード に、障害当事者5名が所属しケイコや公演に取り組んでいます。障害が重く発語が難しい人は、身振 り手振り、表情などをいかした役作りなど、その人に合わせた演出を行っています。障害の有無にか かわらず、お互いを認め尊重し合い、生きることができる社会を目指して活動しています。当日は 「妖怪バリアーをやっつけろ!」を上演します。   脚本・演出 小角元哉 出演者:平下泰幸、林毅、堀旭、登裕樹、溝口広知、田代みのり   ●大道芸人「風船太郎」によるパフォーマンスが、ロビーなどで行われます。   2月10日(土)12:00~13:00/15:00~15:30   風船太郎 プロフィール  岐阜県出身 1968年生まれ  【経歴】国立静岡大学 工学部 機械工学科 卒業      2000年 大道芸人としてジャグリング・マジック等のパフォーマンスを行う。      2005年 風船太郎に改名し、バルーンパフォーマンスを行う。 現在、平日は保育園や幼稚園、週末は商業施設やイベント会場で独創的なバルーンパフォーマ ンスを展開する。 年間300ステージ以上。  【ボランティア活動】 2011年10月3日~7日には、3月11日に発生した東日本大震災被災地の保育園・幼稚 園で無償のバルーンショー実施。以降、毎年10月に5日間かけて被災地の保育園・幼稚園で バルーンショーを実施。震災発生後 義援金として獲得賞金を含めて合計300万円を寄付。      2016年5月、カンボジア プノンペンの孤児院にてバルーンショーを実施。 【関連プログラム】まだまだあります  ●「食べることは生きること」~日々、食事を提供する調理員に感謝するプロジェクト~    2月9日(金)12:40~13:55 これまで福祉施設において、調理員さんの活躍が取り上げられることはあまりありませんでした。 でも調理員さんたちの想いや活躍を知りその情報を共有していくことは、これからの施設給食の可 能性や食を通じたよりよい支援を共に考えつくりあげる一歩になると考えます。   「調理員さんが輝くことが、これからの福祉の未来を変える!」    調理員さんがつくった思い出のメニューや、調理員さんの活躍によって実現した利用者さん・ご家 族へのよりよい支援、地域の生産者やお店との連携などの物語を募集し発表します。 このプロジェクトから得られたヒントを、全国の福祉施設に還元し、よりよい施設給食の実現に貢 献していきたいと考えています。    物語募集の問い合わせ:調理員さんを光にプロジェクト運営事務局((株)朝日エル内)    担当)高木・広瀬 TEL:03-3546-8020(10時~17時)Mail:info@ellesnet.co.jp  ●権藤説子プレゼンツ 誰もが楽しめるバリアフリー演劇鑑賞会     2月10日(土)20:30~22:30 「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち」   バリアフリー演劇 このバリアフリー演劇の試みは、2018年より始まりました。聴覚障害者向けに背景のスクリーン上 に字幕を表示し舞台では、舞台手話通訳者が俳優と同化した動きで舞台表現を補う形をとります。 また、視覚障害者向けには音声ガイドをオープンで会場に流し、物語の進行を創造的に補う方法で 情報保障を行ないます。バリアフリー演劇の試みは始まったばかりです。演劇でいう「バリアフリ ー」という言葉には、何より私たちの感性を解き放つという意味が込められています。皆さん、新 しい風が運んでくる舞台をお楽しみください。(東京演劇集団風)   ストーリー 幼少期の病のため、聴力、視力を失ったヘレン・ケラーと困り果てた家族のもとに、新米の家庭教 師アニー・サリバンが訪れる。情熱的に教えようとするも、ヘレンに拒絶され続けるアニーは、周 囲と離れ2人きりで生活することを決意する。与えられた時間は2週間。失敗を繰り返しながらお 互いを求め、理解し、身体ごとの対話から世界を広げていく二人の出会いを描く。 ●ボストンからの招待セッション公開討論会 「日本とアメリカの違うところを、ポジティブに学び合います」2月11日(日)13:20~15:50 ボストンで障害がある子どもを育ててきた日本人のお母さんたちが駆けつけてくれることになりま した。モデレーターの御代田さんが、昨冬にボストンを訪れた際に出会った皆さんです。想像以上 に違う、日本とアメリカ。社会のカタチが変われば、福祉サービスの考え方もがらっと変わります。 日本では通用した"ケアの当たり前"も、個人主義の色濃い国民性においては通用しません。障害の ある子を育てていく中で、両国の違いをたっぷり体験してきた皆さんと、明るく語りあってみたい と思います。「日本の福祉」を再発見するチャンス、最後の最後までぜひお付き合いください。  ●曽根直樹(日本社会事業大学教授)さんによる、  「地域生活支援拠点等におけるコーディネーターに求められる役割や業務等の明確化のための研究」  (令和5年度厚生労働科学研究)の調査が行われます! 2月9~11日 地域生活支援拠点等には、緊急時の受け入れ・対応、地域生活への移行・継続の支援等が期待され ています。研究を通して、地域生活支援拠点等の効果的な運用のための拠点コーディネーターの役 割や業務に関するガイドブックが作成される予定です。フォーラムの会場でこの研究活動の一環と して、当事者からのヒアリングが行われます。ご興味のある方は、この様子を視察されてはいかが でしょう。当日、ヒアリング会場と時間をご案内いたします。