<残席わずか>【1/28:オンライン】「すべての人が幸せに過ごせる社会のために〜性暴力ゼロを目指して〜」==============
今日1/17で、阪神・淡路大震災から28年となります。
また2023年は、関東大震災から100年という、節目の年です。

理事長中野が、書籍『災害と性暴力 性被害をなかったことにしない、させないために。』に執筆いたしました。
「医療従事者だからできること。医療従事者に期待することー災害時の性暴力を撲滅するためにー」として、加害者は、支援者や被害者の困難につけ込むこと、平時の取り組みが災害時に生きること等を踏まえ、災害時だからこその、医療従事者の立場を生かした取り組みへの期待を、まとめました。
【日本看護協会出版会Nursing Today ブックレット 18『災害と性暴力 性被害をなかったことにしない、させないために。』詳細ならびに購入はこちらです】そこで本日のブログでは、災害時の性暴力について、ポイントをお伝えします。

☆1)なぜ災害時に性暴力が起こるのか
災害は、街並みを変えます。
がれきが散乱し、街灯が消えます。
結果として「死角」が増加します。
ここが性暴力の現場となります。
また、ボランティアをはじめとする、住民以外の人々が、数多く流入します。
その中には、加害を目的とした人も、紛れ込みます。
加えて、余震や慣れない避難所での生活は、ストレスを増幅させます。
その発散の矛先が、弱い者への性的攻撃として現れる可能性が、指摘されています。
こうして、災害の渦中で、性に対して暴力を振るう状況が、生み出されます。

☆2)日本における災害時の性暴力防止に向けた取り組み
阪神・淡路大震災では、性暴力を経験した人々の声が「デマだ」と打ち消される出来事がありました(※1)。
そこで東日本大震災後、「東日本大震災女性支援ネットワーク」が設立され、
支援団体等への調査を通じて、被災地で性暴力が起きていたことを、立証しました。
東日本大震災では、
しあわせなみだを含め、多くの民間団体が、被災地での性暴力防止に向けた取り組みを展開。
経験を通じて得られた知見やノウハウは、
内閣府のガイドライン等に反映されています。

☆3)災害時の性暴力をなくしていくために
平時に困難なことは、災害時には一層困難です。
すなわち、災害時の性暴力をなくすには、平時から、性暴力を撲滅する風土を醸成することが重要です。
性暴力被害者ワンストップ支援センターをはじめとする相談機関の普及、性暴力被害者に対するバッシングへの適切な対応、
Active-Bystander(行動する傍観者)を増やす、といった、「今自分にできること」を増やしていこう、というマインドが、求められています。
※1小川たまか「災害とメディアーなぜ阪神・淡路大震災で性暴力被害はデマとされたのかー」日本看護協会出版会Nursing Todayブックレット 18『災害と性暴力 性被害をなかったことにしない、させないために。』
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