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2023年03月24日

【4/10&4/17:オンライン】障がいのある人を取り残さない刑法性犯罪改正を〜見えづらい差別を考える〜


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障がい特性を踏まえた刑法性犯罪改正を求める要望書
【詳細ならびに要望書ダウンロードはこちら】

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2023年通常国会で、刑法性犯罪改正案が審議入りの見通しとなりました。

被害者に障がいがある場合については、
▼「心身に障害があること」を心身喪失・抗拒不能要件に代わる事項とする
▼障がいのある被害者への事情聴取を証拠として採用
等、重要な論点があります。

一方で、司法の現場で、障がいのある人が不利益な状態に置かれていることは、あまり知られていません。

この改正が、障がい特性、ならびに障がいのある人への性犯罪の実態を踏まえたものとなるために、必要な視点を共有します。

*いずれもzoomで開催、定員100名(先着順)、参加費無料です
*zoomによる日本語字幕がつきます


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Vol.1「支援者の声」
【詳細はこちら】

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☆日時
*2023年4月10日(月)19:30-20:30

☆テーマならびに登壇者
*「障がいのある人の性暴力の実態」
 齋藤梓さん(目白大学心理学部心理カウンセリング学科 准教授)
*「障がいのある性暴力被害者の裁判支援」
 浦尚子さん(性暴力被害者支援センター・ふくおか センター長)
*障がいのある人を取り残さない刑法性犯罪改正を
 中野宏美(NPO法人しあわせなみだ 理事長)

☆申込
【フォームからお申し込みください】


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Vol.2「海外の法制度」
【詳細はこちら】

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☆日時
*2023年4月17日(月)19:30-20:30

☆テーマならびに登壇者
*イタリアの法制度
 Chiara Fusariさん(チューリッヒ大学日本研究所 研究員)
*「韓国の法制度」
 崔栄繁さん(DPI日本会議 議長補佐)
*障がいのある人を取り残さない刑法性犯罪改正を
 中野宏美(NPO法人しあわせなみだ 理事長)

☆申込
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2023年03月14日

障がい特性を踏まえた刑法性犯罪改正を求めます


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法制審議会刑事法(性犯罪関係)部会は、性犯罪改正に対する「要綱(骨子)案」ををまとめました。
被害者に障がいがある場合については、いくつもの懸念点が出てきました。
そこでしあわせなみだは、障がい特性を踏まえた刑法性犯罪改正を求める要望書をまとめましたので、公開します。


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障がい特性を踏まえた刑法性犯罪改正を求める要望書
【詳細ならびに要望書ダウンロードはこちら】

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1.意志形成について

・国連・障害者権利委員会は、現行刑法第百七十八条の「心神喪失」に「障害」を含めていることは「侮蔑的」であることを指摘、「除く措置」を求めています 。
・要綱(骨子)案 では、「心身に障害があること」を、「同意しない意思を形成し、表明し若しくは全うすることが困難な状態」に含めています。
しかし障がいのある人は、それぞれの方法で、自らの意志を示します。
障がいがあることをもって「意思を形成できない」とするのは、現行刑法の「心神喪失」と等しく、侮蔑的です。
このため諸外国では、「不同意性交等罪」とは別に、「障害に乗じた性犯罪」を設けています 。
・これらを踏まえ、障がいのある人の意思形成を考慮した改正を求めます。


2.対人援助職という地位・関係性について

・障がいのある人にとって、福祉職・医療職・教育職といった「対人援助職」の者は、生活を共にし、身の回りの世話をする「監護者」同等の立場にあります。
・要綱(骨子)案は、「経済的又は社会的関係上の地位に基づく影響力によって受ける不利益を憂慮していること」を規定しています。
しかし障害の程度によっては、他者に対し、「不利益」を「憂慮」することが、困難な場合があります。
対人援助職の指示には「従うのが当然」と考えていることもあります。
・これらを踏まえ、対人援助職を含めた「地位・関係性」を考慮した改正を求めます。


3.(1・2が困難な場合)今国会で刑法性犯罪改正を実現した上で、議論を継続してください

・「障害者の権利に関する条約」が定める「司法手続の利用の機会」 の早期実現に向け、今国会で刑法性犯罪改正を実現し、「障がい」の概念を刑法に盛り込むことが必要であると考えます。
・障がい特性、ならびに障がいのある人への性犯罪の実態を踏まえた議論を、継続してください。


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2023年02月24日

内閣府ヒアリングで「障がい児者の性被害」についてお話しました

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<3/3まで>【障害者の性暴力被害の実態と相談支援の状況についての調査】

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理事長中野が、内閣府「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターの相談体制強化のための調査に係る有識者検討会」ヒアリングに登壇しました。
「障がいのある人への性被害をめぐる現状と課題」をテーマに、以下をお話しました。

☆1.障がいのある人への性被害の現状
1)厚生労働省「虐待防止法」
2)内閣府「若年層における性的な暴力に係る相談・支援の在り方に関する調査研究事業」報告
3)調査ワーキンググループ」取りまとめ

☆2.障がいのある人が性被害に巻き込まれる背景
1)障がいならではの“特性”が「犯行がバレにくく逃げやすい」要因に
2)人を信じなければ“生命・生活の維持”ができない
3)暴力の“構造”

☆3.実情を踏まえた要望
1)実態調査
2)アクセシビリティ改善
3)「人材」「ツール」「環境」の整備

今後も省庁に声を届ける機会を増やせるよう、努力してまいります。
応援よろしくお願いいたします。


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2023年02月21日

「障害者の性暴力被害の実態と相談支援の状況についての調査」のご案内


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しあわせなみだが調査監修などでお世話になっている、法政大学現代福祉学部助教の岩田千亜紀さんが、「障害者の性暴力被害の実態と相談支援の状況についての調査」を実施します。

障がいのある性暴力被害者については、大規模な調査が実施されておらず、必要な支援体制等も、明らかにされていません。
ぜひご協力いただきたく、ご案内します。


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「障害者の性暴力被害の実態と相談支援の状況についての調査」
【回答はこちらです(20分程度です)】

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☆調査の目的と背景
近年、障害者は性暴力被害を受けることが多い一方で、被害が潜在化しやすいことが指摘されています。
そこで、今回、障害のある性暴力被害者の実態を明らかにするために、被害当事者を対象としたアンケート調査を実施することといたしました。
本調査では、障害のある性暴力被害者の実態と課題を明らかにすることを通して、今後の被害の予防や支援に資することを目的としています。

☆調査対象
知的障害、精神障害、発達障害、身体障害のすべての障害者(自認も含める)

※ご本人が回答される場合、以下の項目をご確認ください
1)18歳以上
2)過去3か月以内に、DV、性暴力、ストーカーの被害に遭っていない
3)過去3か月以内に、自殺企画・自殺未遂がない

※回答者が被害者本人ではなく、親や支援者の場合には、立場を明記してもらい、本人からの承諾を得ている場合のみ、回答を可能といたします

☆調査回答期間
2月9日〜3月3日

☆調査実施者
法政大学現代福祉学部 助教 岩田千亜紀さん
【プロフィールはこちらです】

☆回答
【こちらからご回答ください(20分程度です)】


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2023年02月17日

千葉県警で性犯罪捜査に携わる警察官に「障がい児者に対する性犯罪」を講義


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理事長中野宏美が、千葉県警で性犯罪捜査に携わる警察官に、講義を行いました。
「障がい児者に対する性犯罪」をテーマに、下記をお話しました。

☆1.はじめに

☆2.「障がいのある人」とは
1)身体障がい
2)知的障がい
3)精神障がい
4)発達障がい

☆3.障がい者が被害者にも加害者にもなりうる「背景」
1)断れない
2)性について学ぶ機会が限られる
3)社会からの排除

☆4.事情聴取に関わる「特性」
1)性犯罪を経験した障がい者の声
2)“いつ”“どこで”を覚えるのが苦手
3)“好き”の意味が違う

☆5.障がいのある性犯罪被害者への対応
1)障がいによる“困りごと”を推測する
2)“いつもと違う”ポイントに着目する
(1)いつもと違う“拒否”
(2)いつもと違う“言動”
(3)いつもと違う“スケジュール”
3)“障害福祉サービス”を活用する

しあわせなみだでは、公的機関の職員を対象にした研修を、積極的にお受けしています。
お気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせはこちらから】


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2023年02月14日

刑法に「性犯罪被害者としての障がい児者」の概念を盛り込むために、国会議員を訪問


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しあわせなみだでは、刑法に「性犯罪被害者としての障がい児者」の概念を盛り込むために、国会議員に調査報告書を持参し、現状を説明しています。
2018年4月から議員訪問を開始、これまでに115名の議員と面会してきました。

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今回は自民党宮ア政久衆議院議員です。
宮ア議員は、自民党法務部会長として、また衆議院法務委員会理事として、法務関連の法制度の成立に、深く関わっています。
自民党「性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟」にも所属し、性犯罪の現状と課題について、大変関心を持ち、取り組まれています。

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今回は、法制審議会が公開した「要綱(骨子)案」について、障がいのある性犯罪被害者への適切な対応が盛り込まれるか、専門的立場から、ご助言をいただくことができました。

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2023年の通常国会で、刑法性犯罪改正案が審議入りの見通しとなりました。
今後もこうした機会を増やし、改正を実現できるよう、努力してまいります。
応援よろしくお願いします。


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2023年01月24日

性犯罪捜査を担当する警察官に「障がい者からの事情聴取」について講義


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<理事長中野が執筆!>
【日本看護協会出版会Nursing Today ブックレット 18『災害と性暴力 性被害をなかったことにしない、させないために。』】


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※写真は、講義を受講された関東管区の県警に勤務されている皆さんが、警備を担当された、箱根駅伝です

理事長中野が、関東の各県警で性犯罪捜査を担当する警察官に、講義を実施しました。
「障がい者からの事情聴取」をテーマに、以下をお話しました。

☆1.はじめに
1)自己紹介
2)アイスブレイク
障がい者が「逢いやすい被害」「被害現場の特徴」「加害者の特徴」

☆2.「障がいのある人」とは
1)身体障がい
2)知的障がい
3)精神障がい
4)発達障がい

☆3.障がい者が被害者にも加害者にもなりうる「背景」
1)断れない
2)性について学ぶ機会が限られる
3)社会からの排除

☆4.事情聴取に関わる「特性」
1)性犯罪を経験した障がい者の声
2)人を信じなければ”生命・生活の維持”ができない
3)”好き”の意味が違う

☆5.「障がいを知りうる立場」に乗じた性犯罪を立証する
1)障がいによる”困りごと”を推測する
2)”障害者手帳”と”障害福祉サービス”
3)”障害福祉サービス”を活用する

今後もこうした機会を増やせるよう努力してまいります。
応援よろしくお願いいたします。


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2022年12月23日

「京都新聞」に施設職員から障害者への性犯罪事件に関するコメントが掲載されました


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【1/28:オンライン】「すべての人が幸せに過ごせる社会のために〜性暴力ゼロを目指して〜」

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12/22付「京都新聞」に、理事長中野のコメントが掲載されました。

障がい者施設職員から利用者への準強制性交等が問われた裁判が有罪なりました。
障がい者を支援する地位に乗じた性犯罪の発覚が困難であることを踏まえ、刑法性犯罪の課題を指摘しています。
ぜひご覧ください。

※いずれも会員限定記事です。

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【 障害者への性暴力、なぜ後絶たない?京都の作業所、元職員に実刑「悪質で卑劣」】

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【 障害者への性暴力、立件に高い壁 法整備求める声】


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2022年12月06日

性犯罪捜査を担当する警察官に「障害児者に対する性犯罪」をテーマに講義を実施


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[12/7:東京]「寅さんのなみだ」パートナー、家族が性被害に遭った男性の語りの場

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※写真は講義会場の最寄り駅(都内ですが単線!)です

しあわせなみだ理事長中野が、全国で性犯罪捜査を担当する警察官に「障害児者に対する性犯罪」をテーマに講義を行いました。
以下の内容をお届けしました。

☆1.はじめに
1)自己紹介
2)アイスブレイク

☆2.「障がいのある人」とは
1)身体障がい
2)知的障がい
3)精神障がい
4)発達障がい

☆3.「障がい特性」と性犯罪
1)犯行がバレにくい
2)逃げやすい
3)”好き”の意味が違う

☆4.障がいのある性犯罪被害者の声

☆5.「障がいを知りうる立場」に乗じた性犯罪を立証する
1)障がいの”種類と程度”を明らかにする
2)”支援の必要性”を明らかにする
3)”脆弱性”を突き止める

今後もこうした機会を増やせるよう、努力してまいります。
応援よろしくお願いいたします。


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2022年12月02日

障がいのある性被害者への聴取の課題が「共同通信」で取り上げられました

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[12/7:東京]「寅さんのなみだ」パートナー、家族が性被害に遭った男性の語りの場

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共同通信配信記事で、障がいのある性被害者への聴取の課題が取り上げられました。
下野新聞、神奈川新聞、産経新聞、熊本日日新聞等に掲載されました。

記事では、2019年に起きた、施設職員から知的障がいのある女性への性被害を紹介。
この事件は、捜査の結果、一旦不起訴となりましたが、検察審査会は、不起訴不当を議決しました。
しかし再捜査でも、再び不起訴となりました。
背景には、障がいのある被害者への聴取の困難さがあります。

しあわせなみだ理事長中野からは、不起訴になった理由の開示や、障がい特性に配慮した法整備、事件を起こさないための、施設側の取り組みの重要性を、指摘しています。
ぜひご覧ください。

【「男が乗っかってきた」19歳女性の訴えは届かなかった 記事はこちらです】


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