
しあわせなみだは他3団体とともに「刑法性犯罪を変えよう!プロジェクト」を立ち上げ、2017年の刑法性犯罪改正を後押ししました。
このたび、「明日少女隊」が、このプロジェクトを紹介するイベントを企画しました。
そこで今回のメールニュースでは、明日少女隊にご寄稿をいただきました。
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こんにちは、社会派アートグループ明日少女隊です。
「すべての性の平等」を目標に、日本を含め東アジアのジェンダー問題をテーマに作品を制作し、若い世代に向けてフェミニズムを発信しています。
先日、刑法(性犯罪)改正が行われました。
その前段階の改正となった2017年の刑法改正の際に立ち上げた「ビリーブ・キャンペーン」について紹介させていただきます。

ビリーブ・キャンペーンとは
《Believe―わたしは知ってる―》は110年間変わっていなかった刑法・性犯罪を性暴力被害の実情に合ったものへと改正することを目標としたキャンペーン。
被害者を信じ、寄り添うことが大切という思いから「ビリーブ」と名付けました。
目的を同じくする4団体(NPO法人しあわせなみだ、性暴力と刑法を考える当事者の会、ちゃぶ台返し女子アクション、明日少女隊)で共闘し、2017年に刑法の一部改正に成功しました。
明日少女隊は性暴力の問題をより若い世代に届けることを目的としてアート作品を制作し、大規模なグループ展で展示しました。

刑法改正の声を届けるために行ったアート・パフォーマンス《ビリーブ・マーチ》。
性暴力被害者や支援者の方から集めたメッセージ付きマスクを装着し、政治へ声を届けるべく国会議事堂前と、2016年にレイプ事件で問題になった東京大学の赤門前でパフォーマンスを行いました。
テーマは、エンパワメント(人々に夢や希望を与え、勇気づけ、本来持っている力を湧き出させること)とソリダリティ(結束・連帯・団結)。
それらを表すジェスチャーを盛り込んだパフォーマンスに仕上げました。

性暴力という重いテーマを扱う活動に、若い人に参加してもらうには親しみやすい前向きなデザインが大きな役割を担います。
聞き取り調査を元に、若年女性も男性も親しみやすいターコイズブルーの色をテーマにすることで、当事者と支援者でつくるムーブメントの輪を大きく広げることができました。
この夏、このビリーブキャンペーンについて詳しく学べる本の出版と展覧会がありますのでご紹介します。
書籍紹介
7月、明日少女隊は「We Can Do It!」を出版します。私たちの活動記録・作品集であると同時にフェミニズム年表もあり、日本や世界のフェミニズムやフェミニスト・アートが学べるフェミニスト・アート入門書ともいえる内容となっております。
ビリーブキャンペーンも、カラー見開き5ページで紹介してあります。
現在、こちらの本を、若者が購入しやすい価格で出版するためのクラウドファンディングに挑戦中です。ぜひご支援をお願いします!(7/12まで)
展覧会告知
東京で、ビリーブキャンペーンも大きく展示される個展を開催します。
アメリカ・韓国在住の隊員も会場におり、来場者のみなさまと交流できることを心待ちにしております。
ぜひ遊びにいらしてください!
会期:
7月22日(土)〜8月6日(日)
平日15時〜21時 休日11時〜19時(最終日15時まで)
会場:
北千住BUoY
東京都足立区千住仲町49-11
入場料:
500円
7月21日(金)18時半よりオープニングパーティーも開催。
【詳細はこちら】
明日少女隊プロフィール
明日少女隊・Tomorrow Girls Troop
2015年に結成。
ジェンダーや国籍の異なる、第4波フェミニスト・アクティビストによるアートグループ。
東アジアの若い世代向けのフェミニズムをテーマに、日本、韓国を始め、ヨーロッパ、北米、南米など現在、世界で通算50名以上のメンバーから構成され、ダイバーシティーのある若手のフェミニストとして、また学生、母、社会人、非正規労働者、失業者として様々なアート制作、アクティヴィズム活動を展開中。
個展「明日少女隊」(2018,シドニー)、パフォーマンス「ビリーブ・マーチ」(2017、東京)、「忘却への抵抗 Against Forgetting」(2018,2019、ソウル、東京)、署名運動と歌と動画の制作「拝啓 広辞苑様」(2018)など。
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