しあわせなみだ理事中野宏美が、性犯罪捜査を担当する全国の警察官に「障がいのある人に対する性犯罪」をテーマに講義を実施しました。
講義に同席した、しあわせなみだスタッフ生駒のレポートです。
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12月11日(水)、木々の紅葉が未だ残る警察大学校(東京都府中市)で中野宏美理事が性犯罪捜査専科の講義を行いました。
警察大学校では、幹部警察官等に対して、各分野で必要な知識・技能などの実務能力や指導・管理能力を修得させるために教養課程を実施しています。
この日は性犯罪専科の講義で、性犯罪捜査を担当する警察官を対象に、中野理事が「障がいのある人に対する性犯罪」と題して、障がいのある人への理解を深める研修を行いました。
障害種別に関する一般的な事柄に始まり、障がいのある人に対応するに当たり、捜査の有無に関わらず、障がいのある人もない人も共に暮らせる社会づくりに必須な考え方が謳われる障害者差別解消法についても解説しました。
「不当な差別的取扱い」を禁止していること、「合理的配慮の提供」が義務化されていることなどです。
障がいのある人が日常生活や社会生活を営む上で妨げとなる「社会的障壁」にどのようなものがあるのか。
そうした社会的障壁は、マジョリティーである障がいのない人を中心にデザインされた町並み、制度、その結果醸成された文化や意識に基づいていること。
よって、社会的障壁の除去には、障がいのある人だけでなく、私たち皆が関わることが必要であること。
そのために、情報保障においては、コミュニケーション支援ボードや、少年被害者用資料、音声文字変換アプリなど、それぞれの障がい特性に合わせて情報保障をアシストするツールが身近なスマホアプリなどで利用できることといった情報提供がありました。
その後、障がいのある人が性犯罪被害に遭ってしまった事件に関する調査報道のビデオを視聴し、性犯罪被害者の声を体感しました。
性犯罪被害の裏に、身体の機能損傷や機能不全といった個人の器質的な障がいだけに由来するものだけではなく、障がいのある人が置かれている環境が「障害」となって、性犯罪被害を誘発させてしまっている社会の側の問題点への指摘から、「障害」に乗じた性犯罪が起こる背景への理解を深める内容でした。
日頃の業務の中で活かせるよう警察官に身近な場面設定で話し、実際の性犯罪事件捜査における証拠収集、事実を立証するための具体的なアドバイスもありました。
受講生の警察官の皆さんが、身を乗り出して真剣に講義を聴き入る様子が特に印象的でした。
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しあわせなみだでは、障がいのある性暴力被害者に関わる皆さんへの講義を、積極的にお受けしています。
ぜひお問い合わせください。
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